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カードゲーマーたちはいますぐこのゲームをやってくれ(鏡のマジョリティア感想)

感想

これはフルパワーのゲーム。タクティクスペラ極めてビックバンするのが最高。現実世界でコンコンしたくなってくるくらいにマナフリーな設計。キャラたちもめちゃマジョリティアでしゃべるのでオリジンもコニコ。ライアーもレジリエンスでインスペラすべき。作者ありクイ。ちなみにリッチが依依恋恋。

突然どうした?

こいつは何を言ってるんだ? とは思いつつも、こんなしゃべり方する人あなたの周りにもいません?
そう、カードゲーマーたちです。彼らはTCGの専門用語を平気で日常会話で多用するひとびとで、部外者からしたら何言ってるか意味不明です。頼むから日本語でしゃべってくれ。せめて英語で。

このゲームはいきなりマジョリティアという知らないTCGの用語まみれな世界に来てしまった主人公が、ちょっとずつ理解を進めながらライバルたちを倒していくゲームです。

カードゲーム触ったことあるなら、なんとなく手探りで進めていけるくらいの難易度なので、今すぐダウンロードしてやってほしい。そしてあわよくばプレイしているところをぼくにみせてほしい。

なんと最後まで無料。どうして???

カードゲームウサギの読者ならすぐに世界観理解して楽しめる。ぜったい。そうじゃなくても遊戯王みたことあればだいたいわかる。

用語の意味を予測していく推理が楽しいうえに、カードゲームのシステムもよくできてて、

「こんなぶんまわりどうやったら勝てんねん!!!」

「この勝ち筋発見できる俺天才か~~~」

を交互に体験できる素晴らしいゲーム。

TCGって中級者くらいになってくると「すげーコンボ/シナジー見つけた!!!」みたいな瞬間がなくなってくるんですが、これは最後までエウレカたっぷり。神ゲー。

カードゲームってうまくなる段階が一番楽しかったりするんですが、このゲームはそこだけ味わえるんで、飽きることなくやり切れると思います。

珍しく感想を書く

感想って書くの大変なので、普段はあんまり書かないんですが、お礼としてお金が払えなかったので書くことにしました。

プレイ終わってあまりに良かったので投げ銭しようとおもったら宛先が見つからず。なんでBoothにブーストないのと思ったら作者様がそういう方針らしく、感想と布教をもってこの素晴らしいゲームのお礼としようと思います。

とにかくあらゆる要素がネタバレとなるので、TCG触ったことある人はこんな記事はさっさと閉じてはやくダウンロードして最初だけでもやってほしい。無料なので。1日目だけなら30分もかからないはず。

こういうゲーム得意なつもりが、意外と苦戦してクリアに8時間程度かかってしまいました。ボスが倒せなくて悔しくて夜寝れませんでした。こんなの久しぶりです。

好きな要素を順番に

このゲーム、どの側面からみてもよくできてるんで、好きなところを順番に挙げていきます。

ゲーム概要

自分だけが用語もルールも知らない中で勝ち続ける 『暗中模索カードゲーム』です。正気か? 用語をメモしながらルールを理解して、無限に勝ち続けよう!

by公式

前半は用語・ルールの理解が中心で、ありえないほど間違えます。しかもそのうちルールミスにペナルティがつき始めるので大変。

後半は数々の強敵に対して、デッキをこねくり回してなんとか細い勝ち筋を見つけ出していく。ヒントが少ない場面も時々あり、カードゲーム初心者だと投げ出しちゃうんじゃないかな、というレベル。

用語

全部で100個用語がでてくるんですが、わかるようなわかんないようなちょうどいい塩梅で難しくて楽しい。ほかのTCG触ってると、イメージつきやすい用語もあるんですが、逆にその知識のせいで混乱したりすることもあったり。作者のTCGへの理解が深い。

結構新しいゲームの用語理解するのは得意なつもりなんですが、それでもさっぱりわからない用語がちらほら出てきてメモは?マークだらけになります。

用語は推測した意味をメモできるので、推理ゲームっぽさがありますね。常に右側で参照できるのも良UI。文字数制限があるのも憎い。もうちょっと丁寧にメモしたいのに!!! が多発するので、工夫が必要。関連用語に無理やり押し込んだりしてました。

結局どういうことだったんだ? みたいな用語も復習タイムがあるので、そこでしっかり確認しましょう。コニコ・ムッカ・ピエン・キョムのあたりは解説されるまで本気で意味不明。

ストーリー

王道カードゲームアニメ・漫画っぽい感じ。主人公、友達、ライバル、謎の組織etc。ちょうどよいバランスで登場人物がでてくるので飽きない。ラスボスとの対決は激熱。演出ちゃんとしててびっくりする(失礼)

キャラクターもそういうキャラいるよね~~~というキャラが多くて安心感がある。

ちなみに一番好きなキャラは当然チータです。こいつは脳がマジョリティアにやられてしまっている。どうやって日常生活を送ってるんだ。

ゲームシステム

作者オリジナルとはおもえないほどよくできている。近いゲームとしてはMTG、シャドバ、ハースストーンあたり? 勝つ方法が大きく3つくらいあり、デッキ構築の自由度が高い。ポケモンカードくらいしかやってこなかった人にはちょっと難しいかも?

わざとそうしているとはいえ、戦闘周りのルール難しすぎ。序盤はよくわからないまま勝っちゃうこともおおいはず。

ほんとはもっと細かく良さを書きたいんですが、ネタバレ編があればそこで掘り下げます。

フレーバーテキスト

作者オリジナルとはおもえないほどよくできている(2回目)。イラストもフレーバーテキストもよい。

イラストの描きこみ具合はほんもののTCG感はあんまりないものの、構図もキャラも完成度が高い。

フレーバーテキストってなんぞやというひとは以下の記事を読んでくれ。要はカードの背景設定が垣間見えるセリフや文章がカードのはじっこに書いてあり、それぞれのキャラ・カードをより楽しめるようについているおまけです。

https://dic.nicovideo.jp/a/フレーバーテキスト

このフレーバーテキストがめちゃありそうな感じの上にカード同士もほどよく関連していて、一枚一枚味わえて楽しい。今もカードリスト画面を眺めてます。

冒頭でも触れましたが、一番好きなキャラはリッチで、特に「迷子の使用人」のイラスト+フレーバーテキストが好きすぎる。「長考」もいい。グッズ化してくれないかな(?)

主人公のデッキ

デッキが細すぎる!!!!!!!
それがいいんですが。

あまり詳しくはかけないんですが、ゲームの進行上主人公はライバルの戦略をうまくいなしていく必要があります。

そのためには相手を妨害するカードが不可欠なんですが、枚数があまりに足りない。ピン刺しばっかりで、複数枚持っているカードは汎用バニラばかり。対策カードもピーキーなやつが多すぎてまともにつかえないカードばかり。

なので勝つためには工夫に工夫を重ねる必要があり。
どうやって工夫するんだ、と思ったそこのあなたは今すぐプレイしてください。「そんなのありかよ!」となること間違いなしです。

そのぶんなんとか細い勝ち筋で勝った時の喜びもひとしお。

スキル

ゲームを進めていくと、いくつかのスキルを手に入れられるんですが、これもゲーム体験にかなり貢献してます。

昔やり方覚えたギミックにあとあとひっかかって、「今はそれ気にしてる場合じゃないんだよ!!!」とキレたことがある人は多いと思います。鏡のマジョリティアはこのスキルというシステムでそのイライラを軽減してくれるので、楽しく進めやすい。作者の気遣いが光ってる。

終わりに

というわけで、万が一ここまで読んでまだプレイしていないひとがいれば、今すぐダウンロードしてください。そして感想を軽率に書いてください。

様々なカードゲーマーがやってるところをみたいんだ。頼む。

https://booth.pm/ja/items/5829385

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