服部ビユウト参加曲「海の街まで」と、ユウちゃんが没にした楽曲について

こんにちは。村八です。
初めてのnote投稿です。
なんもかんもわからんのでメモ帳に書き殴ったものをコピペしております。すみません。

2023年9月18日開催のアイカツ!オンリーイベント「芸能人はカードが命!29」にて頒布されました服部ビユウト2023「youthful future」に楽曲制作班として参加させていただきました。

https://booth.pm/ja/items/5068286

(現在ご事情によりbooth休止中とのことなので復活次第チェック!チェック!チェック!)
久々に3分以上の曲を作りました。
また、ちぇるし。さんによる楽曲イメージイラストが後述しますが天才です。マジですごい。見て。
皆様のお耳と目を貸して頂けますと幸いです。
リンク先のデットストック価格になっている長谷川まつり合同も是非お手に取ってくれよな!!!!!!!!長谷川まつりは良いぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!


この合同のコンセプトはトリビュートアルバム、つまり「アイカツ世界線で存在しているであろう服部ユウちゃんの楽曲をカバーしたアルバム」です。
詳しくは下記のカガミツキさんによるライナーノーツをご覧いただければと思います。https://kagamitsuki.fanbox.cc/posts/6692014

私は2016年に同企画が始まった時からのフアン(アイカツのオタク的表現であり誤字ではないです)で、主催のカガミツキさんによる下記のツイートに脳を経由させずにいいねを押し、その数秒後に「いっけねー!参加の意思表明ツイートじゃん!」と思いつつも、それを取り消しませんでした。https://x.com/nyogetsu/status/1614933863930933249?s=46&t=XPo0wp0WN7VHrllfg97qXg

その後参加者向けのDMを頂戴し、4時間悩んで改めて参加を決めました。
(この時「ちょっと待ってください」という連絡をしたつもりでいましたが、記録を見たら心の中のカガミツキさんに言っていただけで実際何もしてなかったです。すみません。)
カガミツキさんのライナーノーツでも記述のある通り(ありがとうございます…)、イラストを描く側で参加かと思われていたのですが、私は最初から「参加するなら楽曲で」と思っていました。
(これには明確な理由があり、私は形の無いものをイラストに落とし込むことがとても苦手なのです。)

参加を迷った理由は2つありました。
1つは曲は作れるけどDTMが全く分からない上に編集ソフトはおろかコンデンサーマイクすら持っていなかったこと。
もう1つは、バンドサウンドが多い中での弾き語りは扱いに困るのではないか、という点でした。
前者は調べればどうにかなるのでさておき、後者はかなり悩みまくった挙句カガミツキさんに相談のDMを送りました。
それに対して「アルバムの幅が広がって良い」という、とても心が救われるご返答を頂けたことと、「ここで参加しなかったらずっと後悔して生きていくんだろうな」という気持ちが強くなり、録音のことは後で考える事にして参加者向けDiscordに参加いたしました。

参加表明後に服部ユウちゃんってBmaj7だなぁと思いつつ、放り出したメロディーの一部がこれです。
https://x.com/mura8bu/status/1623479276476706816?s=46&t=XPo0wp0WN7VHrllfg97qXg
「海の街まで」と全然違う歌メロですが、これは「服部ユウが没にした曲」の歌い出しです。
没曲のメロディーと歌メロを完成させた後、同じメロディーで別の歌メロを「海の街まで」のものとしています。
キャラクターのイメージコードからメロディーを作っているので、楽曲制作班皆様のサンプリング込みでの制作方法をお聞きした時はなるほどこういう作り方もあるのか…と、非常に勉強になりました。

どんなものでも創作をする際、大なり小なり「これは没だな」という瞬間があると思います。
今回の楽曲制作において「服部ユウが没にした曲というものがあり、それを踏まえて『海の街まで』を世に出した」という設定をやりたくて2曲作りました。
同じメロディーから別の歌メロを作るというやり方は私の中でも初めての試みで普通に2曲作るより大変でしたが、どうしてもやりたい表現でした。
設定の都合上音源をお出しすることはできませんが、歌詞だけ掲載します。

タイトル:無題(タイトルがつく前に没にしたという設定)

君の望む未来が明日の道になるなら
私はその隣を歩くことはきっと無いかもね

昨夜(ゆうべ)見た星空が君の出した答えなら
大きなレンズ覗いて私を見つけ出してね、なんて。

朝の光で瞼に浮かぶきれいな涙
まだ君の隣にいるみたい
夜明けより先に旅に出ようかな
移ろう季節は誰も待ってくれないの

「どうか私の思いが君に届きませんように」
眠らせた思い出の寝息にそっと耳を澄ます

(ツイートに「歌詞変わるかも」と書きつつ気に入っているのでそのまま使いました。)

アイカツ178話であかりちゃんが望んだものはいちごちゃんとのユニット結成であり、それが2人のユニットコスモスのお披露目楽曲「星空のフロア」に繋がります。
私の中のユウちゃんは、いつかあかりちゃんは(それがたとえ継続的なものでなくとも)自分とユニットを組んでくれるかもしれないと願っていた中、あかりちゃんがアイドルを目指すきっかけとなった大先輩と彼女が並ぶ姿を見て、歌い出しのような気持ちになったかもしれないなぁと思いました。
固定ユニットに縛られずユニットを組むことが多いアイカツ世界線ですが、既に一般的知名度の高い憧れのアイドルとのユニットなんて、かつてユウちゃんとルームメイトだったあかりちゃんが、ユウちゃんにとってますます遠い人になってしまうかなと。
「星空のフロア」の歌詞冒頭では星空を見上げて星座を見ていますが、ユウちゃんはその星座達に含まれない星を自分に喩えて(ピアスが星型なので)「私を見つけ出してね、なんて。」と冗談めかしつつも本心?をさらっと綴ります。

サビの描写は、星空のフロアを見た後の朝(私の中のユウちゃんは大空お天気を毎朝見ているので朝=あかりちゃんの時間と思っています)に浮かぶのはきっとルームメイトだった時のあかりちゃんの、スターライト学園編入当初の自身の能力値不足に対する純粋な悔し涙であり、朝日を見るとそれを思い出してしまうので夜明け前にどこかに向かう(これは物理的な距離を取るというより気持ち的にここから離れたいと願うニュアンスです)ことを考えているユウちゃんの様子です。
誰にも時間は平等であり、また同じように過ぎていく中、何もできなかった後悔を「移ろう季節は誰も待ってくれないの」と表現しています。

最後の歌詞2行は個人的に1番気に入っているフレーズです。
「どうか私の思いが君に届きませんように」は、あかりちゃんの1番のお友達である立場を、自分の気持ちを抑えてでも守りたい彼女の願いです。
また「眠らせた思い出」は書くとネタバレになるので伏せますが「海の街まで」のとある歌詞と繋がっています。

「海の街まで」の歌詞ですが「youthful future」に掲載しておりますので、ぜひお手に取って頂ければと思います。
https://booth.pm/ja/items/5068286

イラストはちぇるし。さんによるアナログイラストです。
服部ビユウトは楽曲制作班とイラスト班に参加者が分かれ、まず楽曲班がデモ音源提出→イラスト班ラフスケッチ提出→各自ブラッシュアップ、完成版提出という手順でした。
自分の楽曲からイメージを起こしイラストを作成して頂くという日常では味わえない贅沢な企画です。しかし、前述の私がイラスト班で参加しなかった最大の理由である自分にとって最も苦手な分野であること、「海の街まで」の下地として没曲が存在すること、その下地を踏まえた上で私がユウちゃんの現ルームメイトである長谷川まつりちゃんを蔑ろにできなかった故に複雑な歌詞になってしまったこと等、様々な要因で自信が無くなってしまい、最悪イラスト化が難しいと言われたら企画参加を今からでも辞退しようと思っていました。
ちぇるし。さんとのやり取りはまず「海の街まで」「没曲」のデモ音源からのイメージ抽出から始まりました。
楽曲と歌詞からキーワードを出してくださり、それに対して私が口を出す(本当にすみません)という形でイメージの共有をさせていただきました。
ここから本当に私の悪手と人へ伝える事への自信の無さが露呈するのですが、歌詞に関する思いを短い言葉で出してしまったこと、自分が今まで服部ユウちゃんに抱いていたイメージの話など、大事なことと余計なことを織り交ぜた話をしてしまい、かえって混乱させてしまった気がします。本当に申し訳ございません。
その後ラフ画がアップされ、天才では?と驚きました。まずイメージを言語化できる時点で天才なのですが、それを一枚絵に落とし込めるの本当にすごい。
あまり言及しすぎるとイラスト全体のネタバレになるのでアレですが、ユウちゃんが眺めているのは窓の外からの景色なんですよね。そう。天才。https://x.com/nyogetsu/status/1700086588091564291?s=46&t=XPo0wp0WN7VHrllfg97qXg
そしてトレーラーには微妙に映っていないので言及は避けますが、デモ音源提出後にも関わらずしっくり来なかった歌詞があったのですが、イラストを拝見して「これだ!!」と変えた箇所があります。その歌詞は後半に出てきますが個人的に思うパンチラインとなっています。
「意識の抽象化」を美しく、そしてアナログならではの手法で表現してくださっており、イラストだけでももちろん素敵なのですが、ぜひ楽曲を聴きながらご覧頂けると嬉しいです。ちぇるし。さんがどのような思いでこの素材を使ったのかな、この描写はそういうことか!等、楽曲によりイラストへの解釈が深まり楽しんでいただけるのではないかと思います。
ネタバレに(以下略)ですが、左右でとあるテクスチャーの使い方が異なるのはマジで天才。見て。

今回このような貴重な機会を設けてくださった主催のカガミツキさん、イラストを手掛けてくださったちぇるし。さん、マスタリングにおいてご苦労をおかけした4423さんには大変感謝しております。ありがとうございます。
だたの服部ビユウトフアンが参加する側に回るという、とてもアイカツ!的な体験ができました。
これからも精進します。

ここまでお読みくださりありがとうございました!


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