かくれんぼがいつの間にかおにごっこに
ここんところ雪続きでくそ寒いのに、
入口のドアが開けっ放し。
そこからそのお家に入ると、
どたどたどたどたどた〜っと子どもたちが右へ左へ走ってて、
わたしを見つけると
「だれかきた〜〜〜〜〜」「だれ? ね、だれ?」
と遠慮ない。
放課後子ども教室を見学にいった。
鵜住居小学校の子どもたち。
15時から17時まで、公民館みたいなところに集まってくる。
低学年は広い部屋で遊び、高学年は別室で勉強。
っていうか、そうだよな〜、5年生にもなってあれはできないよな、
と思うほど、低学年の暴れっぷりはすごかった。
キャーキャー走り回ったあと、
かくれんぼ、からの、おにごっこ。
やるつもりはなかったんだけど、
「かくれんぼ、やるひと〜〜〜???」
といわれて、おっさんのわたしだけ手を挙げないわけにはいかないから、
やむなく参加。
かくれんぼしていたのに、いつの間にかおにごっこに変わってて、
「床が冷たいのでスリッパをどうぞ」
って勧められて履いてたスリッパがじゃまになって、
脱いでわたしもわーわーキャーキャーどたどたどたどた。
大騒ぎして発散したあと、ようやく落ち着いてゲーム大会。
「釜石すごろく」をやった。
「釜石すごろく」は2019年にできたもので、
マスのなかには、
<どんぐり広場のかま団子食べる>
とか地元の人たちが愛する場所、愛する食べ物だったり、
<和山高原でラグビーのゴールポスト発見>
という地元の若い人たちは知らないことだったり、
<釜石大観音仲見世リノベーションのお手伝い>
移住者たちのプロジェクトを紹介していたりする。
でも子どもたちはそんなもん読んでも見てもいない。
ひたすら
<◯マスすすむ>
<一回休み>
<◯マスもどる>
に一喜一憂する。
サイコロが見つからなかったのでトランプで代用。
すごろくでヒートアップしたのもひさしぶり。
ひさしぶりっていえば、おにごっこなんて何十年ぶりかよ。
かくれんぼも。
そして帰り道。
被災地能登半島の子どもたちは、
こうやってみんなでわーわー遊ぶことはできているんだろうか、と思った。
こうやってみんなでわーわー遊んでいた鵜住居の子どもたちは、
東日本大震災のあとに生まれてきた。
その子たちの遊びに伴奏しているジョイは、
東日本大震災直後からずっと、子どもたちに寄り添っている。
寄り添いって大事だなと思った。