6年前のスマホは使えるのか②
5Gが使えるエリアはそう広くないはずなのに、端末と抱き合わせて契約させてくるのはいかがなものかと。5G対応スマートフォンに心ひかれつつも今まで通り4Gの端末を使用している人です。
今回は前回の続きで、Webページの閲覧を主に取り扱う。ブラウザは更新され続けているため、そのアプリ自体の脆弱性が放置されることはない。しかし、アプリもホームページも古い端末を目安に作っているわけではない。その点についての感想を述べる。
ブラウザ起動から一苦労
アイコンをタップした後、起動して操作可能になるまでに10秒ほどかかる。また、操作可能になったとしても応答が遅く誤タップが頻発する。メモリーが少ないせいか、ホーム画面に戻った後再度ブラウザを開くと最後に閲覧したページの再読み込みが生じる。無駄に通信量が増えるので外出先では極力ブラウザを起動し続けることが求められた。
トップページがなかなか表示されない
最近のWebページの中には、ページ間の移動に要する時間を削減するために最初のアクセスで複数のページのデータをダウンロードするものがある。それなりの処理能力がある端末では読み込みも早く、ページ移動もサクサク進む。しかし、6年前のハイエンド端末の性能は現在3万円で販売されている端末の性能より低いことがある。読み込みは長いし、ページ移動もガクガク、通信量もたくさんといいことがさらさらないのだ。
HTTPS対応のWebサイトの一部が閲覧不可に
Let's Encrypt が2020年11月6日、ルート証明書の移行についてのニュースリリースを出した。
(下はAndroid OS 搭載スマートフォンへの影響についての記事)
この記事で取り扱っている6年前のスマホは Android 6 であるから、これの影響を受けることになる。Let's Encrypt を利用すると、無料でWebサイトを暗号化通信(HTTPS)に対応させることができる。そのため利用者の数は多く、有効ドメイン数だけで見ても5000万を超えている。ブラウザ自身がルート証明書リストを持っている場合この問題を回避できるとのことだが、特別なことをしない限り一部のWebページを閲覧できなくなるのは1つの寿命かもしれない。
つづく(かも)。
(筆者:2tx)
(Twitter:@2txjp)