国境警備局のパイロットが目撃!!未確認潜水物体〝USO〟/ヒストリーチャンネル「ザ・未確認スペシャル」
ジャーナリストのトニー・ハリスがミステリー事件を再調査し、真偽を判定する「ザ・未確認スペシャル」を本誌視点で解説!今回はプエルトリコで撮影されたという未確認潜水物体“USO”の実像に迫る。
文=宇佐和通
協力=ヒストリーチャンネル
未確認潜水物体USO
キャリア30年以上のジャーナリスト、トニー・ハリスがホストを務める、ヒストリーチャンネル『THE PROOF ISOUT THERE:ザ・未確認スペシャル 証拠はそこにある‼』。第3話のテーマはUSOだ。
ユーフォロジーの世界では、ここ数年間に生まれた新しい用語が一般化しつつある。昨年は国防総省が発表した公式書類によってUAP=未確認航空現象という用語が一気に広まった。今回の番組のテーマであるUSO=Unidentified Submerged Object:未確認潜水物体は、少なくともリサーチャーの間では一定期間使われ続けてきた用語にちがいない。UAPの一部だが、海や湖、そして河川も含めた水中に飛び込んだり、逆に水中から現れたりする物体が関わるケースに対して用いられる。
番組の検証過程では、2013年8月25日の日没直後、プエルトリコのアグアディアで撮影された映像が紹介される。トニー・ハリスが語る通り、「他と一線を画す」ものであることはまちがいない。わずかに日の光が残る空を飛ぶ奇妙な物体を目撃したのは、アメリカ税関・国境警備局所属の航空機のパイロットだった。ふと窓の外を見ると、北西方向からピンク色の光が近づいてくる。すぐに赤外線カメラを作動させ、同時に録画を開始した。
赤外線カメラの映像を通して見ると、形状も表面の質感も金属的な物体が空港の上空を飛んでいる。「他と一線を画す」要素とは、滑走路を超えて海面に出たところで物体が海に潜り、数秒後に再び浮上する動きを見せたことに他ならない。直後にふたつに分裂し、さらに飛びつづけた。完全に姿を消したのは、カメラを作動させてから約4分後だった。
ドミニカ共和国の東に位置し、四方を海に囲まれているプエルトリコでは、USOの目撃例が多いようだ。1990年代、付近の海域で演習を行っていたアメリカ海軍ヘリコプターのクルーが、海中にうごめく黒い塊を目撃することもしばしばだったという。1963年に行われた空母ワスプの対潜水艦戦闘訓練においても、似たような事例が記録されている。歴史的にも、プエルトリコを挟むカリブ海とサルガッソー海では、かなり昔の時代から“海に潜る怪しい光”が目撃されつづけてきたようだ。
コメンテーターとして登場するUAP科学調査機関のリチャード・ホフマン氏は、映像の物体の位置をGPSデータと照らし合わせ、確かにその場を飛行していたことを確認してみせる。
次に表面温度を測定し、得られた数値を同じ映像に映っている近くの牧草地にいた牛の群れと比較する。この過程で明らかになるのは、牛の体温が38度に対して物体の表面温度が40度だったという事実だ。高速で飛行する物体の表面温度がここまで低いとは考えられない。
水中から出入りを繰り返すドローン
また、画素の幅から計算すると、物体の実際の大きさは直径90〜150センチほどだという。やや大きめのドローンといったサイズ感だ。撮影当時でも、ドローンは決して珍しいものではなかったはずだ。しかし高速で飛行しながら海中に潜り、再び浮上して飛行しながら分裂するという過程は説明できない。番組で検証されるこの映像は、今後のUSO研究におけるスタンダードになっていく可能性がある。
プエルトリコと同じく、四方を海に囲まれた島国である日本でも、海上で起きるUFO目撃事例は想像するよりはるかに多いのかもしれない。漁業関係者が遭遇する海の怪光の話も数多くある。たとえば、有名な九州の不知火にUSOが含まれていても不思議はないだろう。USOに特化したリサーチが立ち上げられるのも時間の問題と考えたほうがいい。
ヒストリーチャンネル「 ザ・未確認スペシャル 証拠はそこにある!」
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