スキー場に出没する雪男イエティの姿/山下メロ・平成UMAみやげ
スキー場に出現した雪男はバブル世代だった!?
バブルをまたいだ平成は、いわゆるオカルト事象がやんわりと世に受け入れられていた時代でもある。「ファンシー絵みやげ」研究家の山下メロが、当時を彩った”UMAみやげ”の世界をご案内。
文・写真=山下メロ #平成UMAみやげ
ヒバゴンから雪男へ
昨年2020年が、広島県の雪山UMA「ヒバゴン」50周年だったということで、こちらの連載にてヒバゴンのファンシー絵みやげを紹介いたしました。しかし、雪山のUMAはヒバゴンだけではありませんので、今回は他にも見つかる雪山UMAのファンシー絵みやげについて紹介していきたいと思います。
雪山とUMA
ヒバゴンの記事でも少しだけ紹介しましたが、雪男をはじめ雪山でのUMA目撃情報は多数ございます。
世界的に有名なところでは、ヒマラヤ山脈で目撃されてきたイエティでしょう。
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ちょうど平成になってアニメが始まった「少年アシベ」にもイエティが登場します。主人公のアシベが飼うゴマちゃんというゴマフアザラシの赤ちゃんが有名ですが、ネパールに引っ越してしまったアシベの親友・スガオ君の家にはイエティがいるのです。昭和の漫画・アニメでは「うる星やつら」に出てくるおユキの下男・B坊も雪男ですね。
他にも、平成時代にヒットしたスーパーファミコンのRPG「ファイナルファンタジーVI」にウーマロという雪男のキャラクターがいたり、とにかく子ども向けのアニメやゲームに雪男は欠かせないのです。
未確認生物という側面も含め、子ども心をくすぐる要素を持つ雪男は、やはり同じく子ども向けの商品であるファンシー絵みやげにも多数見つかるのでしょうか。
雪男のファンシー絵みやげ
ホイチョイ・プロダクションズの映画「私をスキーに連れてって」など、ちょうどレジャーとしてのスキーブームが盛り上がった時期に、ゲレンデの周辺には土産店が一気に増加しました。ちょうどファンシー絵みやげの全盛期とも重なるため、たくさんのゲレンデ向けの商品が作られたのです。しかし基本的に雪山の商品で使われるイラストは、スキーをする雪だるまが定番です。
雪だるまがスキーをしているというのはすでに異常なのですが、それ以外となると雪男なのです。
たとえば前回紹介した長野県白馬村のホワイトモンスター。
ファンシー絵みやげが売られるのは、家族連れや若者が集うスキー場が多く、登山客が中心の雪山ではあまり見つかりません。それもあって、雪男のファンシー絵みやげはスキー場の多い長野県など、実際の雪男の目撃情報があるエリアとは関係なく存在します。
ホワイトモンスターは、白馬村のエリアで、さらに限定的なエリアである栂池高原のものもあります。
さらに白馬村だけでも、こんなに種類が見つかっています。
右上にあるものの文字を読んでみましょう。
さっそくまず「The“Yeti”」と、イエティであることが明言されていますね。大体書いてあることは「山や野にたくさん雪が降ったらイエティが来ますよ」みたいなことですかね。
といったところで、白馬村、そして栂池高原におけるホワイトモンスター=イエティの商品を見てきましたが、実際に現地でこんなものがありました。
お土産とドラッグストアの店でイエティ!
しかも足跡のスタンプを持っているお茶目なキャラクターイラストがあります。
実際の自分の足より大きくてミステリアスな足跡を残すイタズラっ子なのでしょうか。
是非みなさん現地でこの看板を見つけてみてください。
そして、この子のイラストが入ったファンシー絵みやげをご存じの方はお知らせくださいませ。
では、また次回。
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