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秘めたる思いや願い事をご供養してスッキリ! 坊主バーの「失恋法要」/辛酸なめ子・魂活巡業

現役の僧侶がカウンターに立ち、シェイカーを振ったかと思うと人生相談にも乗るということで話題の「坊主バー」。
現在は、日常生活に根ざしたカジュアルな法要にも力を入れている。そのひとつ「失恋法要」とは……?

(ムー 2018年6月号掲載)

文・漫画=辛酸なめ子

今回お邪魔したのは…「坊主バー」

藤岡善念(ふじおか・ぜんねん)/浄土真宗(本願寺派)僧侶。2000年の開店時より「坊主バー」の店主を務める。「僧侶は職業ではなく道。お客様の悩みに寄り添うためにここにいます」とのこと。

毎日を生きる人が癒される法要を!

 都会人の心のオアシス「坊主バー」。東京は四谷に佇むこのお店は、オープンしてから18年だそうです(取材時)。『美坊主図鑑』(廣済堂出版)のカバーにも載った店主の藤岡善念(ぜんねん)さんは、浄土真宗の僧侶です。
 店内に曼荼羅が飾られていたり、読経タイムがあったり、写経・写仏ができたりと、自然と仏教に触れることができる場です。メニューも「お麸のしぐれ煮」「沢庵(たくあん)の甘辛煮」「うなぎもどき」など高波動なラインナップ。カクテル名も「寂聴(じゃくちょう)(瀬戸内の塩入り)」「ミロク菩薩」「沙羅双樹」など、幽玄なネーミング。もちろん料金の単位は「円」ではなく「縁」です。
「酒はこれ忘憂(ぼうゆう)の名めい)あり」という親鸞の金言が目を引きます。

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