カップヌードルに潜んだ異星人U.T.の謎/山下メロ・平成UMAみやげ
UFOといえばアダムスキー、でもU.F.O.といえば日清。日清といえばカップヌードル! 発売50周年の今年、懐かしの「U.T」を「平成レトロ」の視点で振り返ります。
文・写真=山下メロ #平成UMAみやげ
スケルトンの平成
今年はカップヌードル発売50周年!
先日TBS系列「サタプラ」に山下メロが出演した際も、いつもこの連載で紹介している「ファンシー絵みやげ」とともに「平成レトロ遺産」として1999年に発売された日清食品のカップヌードルスケルトンを紹介しました。
偶然にも放送日が、ちょうどカップヌードルの50周年記念となる9月18日だったという奇跡もありました。このカップヌードルスケルトンも、この日に合わせての出荷となったそうです。
そんなカップヌードルスケルトン発売の少し後、2002年カップヌードルのキャラクターにU.T.という謎のエイリアンが登場したことをおぼえていますでしょうか。
まずは観光地みやげを含めて平成時代のエイリアンについて振り返ってみましょう。
グレイとビシュワ
地球外生命体として一番メジャーなのがグレイです。
カップヌードルのキャラクターも、観光地で売られていたのもグレイタイプのエイリアンです。
大きな頭に、黒くて大きな目、小さな鼻と口。体が灰色であるためにグレイと呼ばれました。
いくつかの目撃証言や事件によって宇宙人のイメージを決定づけたグレイが、長い時を経た平成時代に、なぜか観光地をにぎわせました。
特に思い出されるのは、90年代に流行したアメリカのストリートブランドBESCHWA(ビシュワ)の存在です。
「NEVADA U.S.A.」とグレイの顔、そして「ALIEN IS BEAUTIFUL」。
こちらはキーホルダーですが、グレイタイプのエイリアンをあしらったアパレルを多数販売していました。
観光地のエイリアン
1980年代から1990年代にかけて、日本中の観光地や温泉、スキー場などの土産店や観光施設の売店などで売られていたファンシー絵みやげの異星人は、こんな感じです。
こちらはTuiTui SPACE MONSTERという新潟県妙高高原のファンシー絵みやげ。
三日月に乗っていて、頭にチョウチンアンコウのようなアンテナがあります。黒目勝ちなグレイとは違って、親しみを持てる顔になっています。
子ども向けに簡略化された宇宙人はこんな調子で、グレイタイプのキャラクター商品はそのまま立体化したものが多く売られていました。
さまざまなグレイの商品たちについては、こちらの記事をご覧ください。
カップヌードルのエイリアン
ではカップヌードルにおけるエイリアンはどんなものだったのでしょうか。
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