UFO事件の被害者を救済する催眠療法士ミーシャ・ジョンストン/エリコ・ロウ
アメリカ、ネバダ州に住むミーシャ・ジョンストンは、アブダクション体験者やスターシード(異星人の生まれ変わり)のトラウマ解消を専門とする催眠療法士だ。1万人が集まるサポートグループや、UFO観測ツアーの主催者でもある彼女が、自分自身に起きた驚愕の体験を語る!
文=エリコ・ロウ
MKウルトラ計画の被験者
アブダクションといえば異星人による誘拐と思われがちだが、実際には、政府関係者が異星人を装って民間人を拉致するMILAB(ミリタリー・アブダクション)もある。その目的は、本物のアブダクション体験者からUFOや異星人の情報を収集すると同時に、UFO体験の真偽をうやむやにすることだといわれている。
だがじつは、MILABの発端は、CIAによる人体実験「MKウルトラ計画」の被験者集めのために、秘密裏に民間人を調達することだったという情報が、公に報道されている。現在、催眠療法士として活動するミーシャ・ジョンストンは、子供のころからそのすべてを体験させられてきたという。
MKウルトラ計画とは、第2次世界大戦中にユダヤ人の強制収容所においてナチス・ドイツが進めていたマインド・コントロールの研究を、アメリカが密かに継承したものだという。CIAが軍、大学や民間研究所を巻き込み、100以上の拠点を持つ実験計画に発展させていたが、1970年代になって被害者が訴訟を起こし、議会調査が進められて問題視されたため、表向きは廃止されたことになっている。
しかし、ミーシャによれば、MKウルトラ計画は、世界の政治経済を操ってきた「陰の政府」によって、現在も極秘で継続されているという。
人間を洗脳して別人、超人に仕立てあげる手法は、フリーメーソンや薔薇十字団といった秘密結社の伝統儀式が起源だといわれる。具体的には、子供に残忍な殺人を目撃させて恐怖感を募らせた後に、肉体的、精神的、性的に虐待すると精神失調をきたし、別の人格が生まれるというものだ。
MKウルトラ計画では、おもにホームレスや、家庭で虐待に遭っている子供を実験台にしていた。
ミーシャの場合は父方が代々秘密結社のメンバーで、父自身が黒魔術の使い手としてMKウルトラ計画に関与していたため、末娘の供出を強要されたらしい。
ミーシャは死の床の父から「お前には申しわけないことをした。お前の4人の兄や姉が変死した後で、お前まで失うことには母親が耐えられないと思って、全面的に協力せざるを得なかったのだ」と告白されたそうだ。
3歳ごろから父に虐待されはじめたミーシャは、祖母が入院していた精神科病院に連れていかれ、白衣の「医師たち」に、頭にベルトを巻かれて電気ショックを与えられたり、溺死寸前にさせられるなど、さまざまな虐待を受けるようになった。
MKウルトラ計画の目的は、虐待によって生まれた別人格に、白紙の状態からプログラミングと訓練を施し、いわれるままに特殊な任務を実行する、ロボットのような人間を育てることだ。たとえば、超人的な記憶力や身体機能を開発するアルファ・プログラミング、事後に脅迫できるよう世界の要人のベッドの相手をするベータ・プログラミング、超能力開発や、特殊な音や暗号を引き金として任務に目覚める「スリーパー」(潜伏者)を育成するシータ・プログラミング、冷酷で恐れ知らずの暗殺者を養成するデルタ・プログラミングなどがあった。
ミーシャによれば、子供を対象としたモナーク・プログラム(人格の乖離(かいり)を起こさせるプログラム)、タイムトラベルの実験だといわれるモントーク計画もMKウルトラ計画の一部で、近年アメリカで多発する学校襲撃や爆弾テロなども、同計画で育成された「スリーパー」の仕業との疑いもある。
記憶のない8か月間に異星人の通訳を経験
ミーシャは、自分がMKウルトラ計画でアルファ、ベータ、シータのプログラミングを受け、電話から聞こえてきた特殊なトーンなどが引き金となって人格が入れ替わる「スリーパー」にされていたと考えている。一時は、目にしたことをすべて覚える超人的な記憶力があった。また、8か月間にわたって行方不明になり、その間の記憶がないという経験が2回あるのだ。
ネットの海からあなたの端末へ「ムー」をお届け。フォローやマガジン購読、サポートで、より深い”ムー民”体験を!