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手形で検証! 獣人UMAスカンクエイプの正体に迫る/ヒストリーチャンネル「ザ・未確認スペシャル」
ジャーナリストのトニー・ハリスが有名ミステリー事件を再調査し、真偽の判定を下す「ザ・未確認スペシャル 証拠はそこにある!」を本誌視点で解説!今回はUMAスカンクエイプの実像に迫る。
文=宇佐和通
協力=ヒストリーチャンネル
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残された手形はサルでもヒトでもない
ヒストリーチャンネルの注目番組「ザ・未確認スペシャル 証拠はそこにある‼」は、30年以上のキャリアを持つジャーナリストのトニー・ハリスが各分野のエキスパートとともに有名ミステリー事件を検証していくシリーズだ。調査結果に基づき、ハリス氏が“真偽”の判定を下す。
今回紹介するエピソードの“被告”となるのは、2000年と2020年に米フロリダ州で起きたふたつの事例だ。いずれも、フロリダ州の伝承を通して語り継がれている獣人UMAの映像である。
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世界中で記録されている超常現象の記録を最先端技術で徹底解析するシリーズ。スカパー‼他にてシーズン2が放送開始されるほか、シーズン1がAmazon Primeで放送・配信中。
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フロリダ州では19世紀初頭からビッグフットのような獣人UMAの目撃が記録されており、1960年代あたりから褐色の体毛に覆われた悪臭を放つ生物との遭遇例が増加した。悪臭を放つ大きなサルという外見からスカンクエイプと呼ばれるようになっている。
番組では、まず2020年7月にフロリダ州パナマシティビーチで撮影されたビデオが取り上げられる。停めておいた車の後部ガラスに、何らかの生物の手の跡らしきものが残されていたという事例だ。手の跡の写真の紹介とビデオ撮影者クロエ・ブレナンの証言、そして野生動物学者ルーシー・エッカーズリー博士による分析という流れで検証が進んでいく。
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こういうタイプの検証の過程は、解剖学的見地に則った方法が王道だ。ヒトの手のひらと類人猿のそれはよく似た構造だが、それぞれの指の長さや縦横の比率が違う。番組で紹介される手の跡は、どちらでもないようだった。
ブレナンは、手の跡がサルに似ていたという事実に加え「ベタベタしていて悪臭がした」と語る。臭気に関してはスカンクエイプの特徴のひとつだ。ベタベタしていたということは、分泌液のような物質も残されていたのかもしれない。
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スカンクエイプに関する何千という単位の目撃例を分析した研究家のケン・ゲアハードは、「人を追いかけたり、威嚇したりする」というスカンクエイプの攻撃的な性格を強調する。また、数多くの目撃証言の内容を吟味した結果、スカンクエイプの顔がヒトとサルの中間といった印象であることを指摘する。ブレナンの車に残された手の跡も、サルとヒトの間の生物、つまりスカンクエイプが残したのだろうか。
次に、2000年にフロリダ州エバーグレーズで撮影された二足歩行をするヒト型生物を撮影したビデオも検証される。腰くらいまでの草が茂る湿地帯を歩き、カメラに気づいた瞬間に走りだすこの生物に対し、人類学者キャシー・ストレインは体表解剖学的な見地から検証を加えている。
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問題の生物の動きとチンパンジーの体の動きを、コマ送りで比較していく過程には説得力がある。これが決定打となるのか。トニー・ハリスによる最終判定については、実際に番組をご覧になっていただきたい。
フロリダ州で30年にわたる目撃例
フィールドワークを専門に活動するかたわら『オフィシャル・スカンクエイプ・ヘッドクォーターズ』という施設を運営するデイブ・シーリーは、地元フロリダ州出身のリサーチャーとして30年間スカンクエイプを追いつづけている。
10歳のころに奇妙な生物を目撃したことが原体験だったという。
シーリーが住むパームビーチ郡では、フロリダ州環境保護局が特別対策室を作って情報を集めたり、局員がシーリーのフィールドワークに加わったりすることも珍しくない。フロリダ州において、スカンクエイプは伝承という概念を超え、UMAという言葉の響きよりもはるかにリアルな存在としてとらえられているようだ。
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