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実録!「本物のサンタクロースに会った」人たち/安東ヒロシ・特集アーカイブ
「私はサンタクロースを見たことがある」
ある女性のひと言をきっかけに、情報収集を始めたところ、なんと、さまざまな目撃談と出会うこととなった。まずは、日本でサンタクロースに会った人たちの話をご紹介しよう。
(ムー 2013年1月号掲載)
文=安東ヒロシ
真夜中、襖を開けて入ってきたサンタ
神奈川県湘南市T・Mさん 40代
今から三十数年前の小学校低学年のときの、東京都大田区の実家での出来事です。ある年の12月24日のクリスマスイブの夜、母、父、私、兄の順で川の字で寝ていました。
私はふと目を覚ましたのです。すると頭のほうにある廊下側の襖が開き、だれかが入ってきました。それはなんとサンタクロースだったのです。
身長の高い、体の大きな外国人のおじいさんでした。周りに白い縁取りのある丈の長い赤いコートを着て、背中に長く垂れ下がった赤い帽子をかぶっています。そして白い立派なひげを生やした顔は、やさしく笑っていました。
私はとっさに「見ちゃいけない!」と感じ、布団をかぶったのです。そして「わーっ、サンタクロースのおじさんが来てくれたんだ!」と、布団の中でうれしさと興奮の混った気持ちで、ちぢこまって震えていました。
しばらくたってから、「何かプレゼント置いていってくれたかな……?」と少し布団をずらし、目だけを出して見ました。すると彼が後ろを向いて帰ってゆくところでした。
前かがみの姿勢で肩がとても大きく、でっぷりと太った後姿は、丸くて暖かい印象でした。手には白い袋が握られています。そして襖を閉めると、廊下をトントンと足音をさせながら、ゆっくりと歩いて外に出てゆきました。
私はあらためて「わっー、来たんだ!」と興奮気味に枕元を見ると、プレゼントが置かれていました。また家族を確認したところ全員が寝ていたので、家族のだれかがサンタの扮装をしたとも考えられませんでした。それから興奮しながら寝たのです。
翌朝、目を覚ますとすぐに、プレゼントを開けて見たのは憶えています。しかし残念ながら、今ではどんなものだったか憶えていません。当時私が住んでいたあたりには、あまり外国人は住んでおらず、近所の外国人が扮したとは考えにくいのです。
それから私は結婚して湘南に住むようになり、自宅でヒーリングの仕事をはじめました。すると、数年前からヒーリングの最中にあのときのサンタクロースが現れるようになったのです。彼は後ろから私の体を包むようにそばにいてくれ、暖かい幸せな気持ちに包まれます。どうやら私の仕事を手伝ってくれているようです。私はこれからも彼との交流を続けていきたいと思っています。
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