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統人行事のスサノオ=牛頭天王と陰陽呪術ライン/吉田悠軌・オカルト探偵
秋田県に伝わるとびきりの奇祭、統人行事(とうにんぎょうじ)の牛乗り神事。祭りを取材した探偵の推理は、金沢の怪談現場にリンクする。
そこには封印された異形の神「牛頭天王(ごずてんのう)」の秘密があった!?
(ムー 2019年1月号掲載)
文・写真=吉田悠軌 #オカルト探偵
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吉田悠軌(よしだゆうき)/怪談サークル「とうもろこしの会」会長、『怪処』編集長。今回の写真は、牛乗り行列を追いかけながら撮影した一枚。
神話を再現? 東北に伝わる奇祭を取材
少し前になるが、とある神秘的な祭りを見学してきた。その名は「統人行事(とうにんぎょうじ)」。秋田県は男鹿(おが)半島の境をまたぐ天王町(潟上[かたがみ]市)と船越(男鹿市)にて催される、東湖八坂(とうこやさか)神社の奇祭である。
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牛乗り人の視線の先にあるのが、くも舞船。
統人行事そのものは一年を通じて行われ、その年の祭礼担当者(=統人)や地域住民が、ここでは書ききれないほど多岐にわたる行事をこなしていく。ただハイライトはやはり7月7日の本祭における「牛乗り」「くも舞」だ。
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