見出し画像

国防総省ペンタゴンのUAPレポート総力特集! UFOと米軍最新兵器の機密情報を公開/並木伸一郎

2021年6月に発表されたアメリカ政府の報告書。それは、UFOの存在と脅威について初めて公式に認めるという衝撃の内容だった!
彼らがそうせざるをえなかった経緯とは?
そしてアメリカ政府は今後、どう動くのか?
スターウォーズ勃発までも視野に入れたアメリカの描く未来図とは──?

三上編集長の解説動画


文=並木伸一郎+礒部剛喜 イラストレーション=坂之王道

プロローグ ペンタゴンが「脅威」と認めたUFO

 2021年6月25日はアメリカUFO史に新たな1ページを刻む、エポックメイキングな日となった。過去74年にわたってその存在を無視してきたUFO目撃情報に関する報告書をアメリカ政府が初めて公表したからだ。
 実は昨年(2020年)、ペンタゴン(アメリカ国防総省)は海軍パイロットが撮ったUFO映像を“本物”と認めたうえで、機密を解除し、正式に公開。UFOをUAP(UnidentifiedAerial Phenomenon=未確認空中現象)と呼び、他の国の偵察機や未知の兵器などの可能性も含めて、調査に乗りだしている。

 今回公表された報告書は、アメリカの国家情報長官室(ODNI)とアメリカ国防総省=ペンタゴンが昨年設置した「UAPタクスフォース」がまとめたものだ。
「UAPは、明らかに飛行安全上の問題を提起しており、アメリカ国家安全
保障上の課題となる可能性がある」との分析結果を見ると、UAPを「国防
上脅威」と捉えていることがわかり、きわめて興味深い。
 報告書については後章で詳しく触れるが、ここではまずペンタゴンが“本物”と認めたUFO映像と画像を紹介することにしよう。

 ちなみにペンタゴンが公認した動画と書いたが、実際にはリークされたものだ。そしてこれをリークしたのは、クリントン政権とブッシュ政権でペンタゴンの情報機関を統括する高官の職に就いていたクリス・メロンである。2017年に彼は、この3本の動画をひそかに入手。「ニューヨーク・タイムズ」紙に公開を一任したのだ。
 公開映像は世界中を震撼たが、とりわけ注目されたのが2004年11月、空母「ニミッツ」の海上訓練中に出現した「Tic tac」(チックタック=アメリカのラムネ菓子)と呼ばれたUAPだった。

 このチックタックは突如として現れ、「すさまじいスピートで、海に着水した」という報告がなされた。それを頼りに戦闘機FA18スーパーホーネットに機乗したパイロットふたりが現場に向かったところ、海面すれすれに浮くチックタックを発見。パイロットがゆっくりと距離を縮めていくと、チックタックは急上昇して近づいてきた。
 これは明らかに戦闘機の動きに同調したものだ。そして目と鼻の先まで近づいたところで急に光りだし、アッという間に消えたという。

画像1

駆逐艦ラッセルから、夜間にナイトスコープで撮影された三角形UAP。

画像2

ペンタゴンが公認した3本のUFO映像を最初にリークした、元情報機関高官のクリス・メロン。

ここから先は

19,415字 / 48画像

¥ 200

ネットの海からあなたの端末へ「ムー」をお届け。フォローやマガジン購読、サポートで、より深い”ムー民”体験を!