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様々な距離感

カレーライスを食べてる時に
ナンのことを考えていない。
ピザを食べている時にコーラ色の
液体を差し置いて水は飲まない。
固定観念とは遠近感、相性や傾向が周知され
近くなったものであると思う。

オズと定例の映画会だ。
休日に挟まれた日で非常に身軽な気持ちで
ハーモニカ横丁をぶらぶらしていた。
話している時に中東の店頭ニキが
グイグイ来てくれるのだが、一軒目に求める雰囲気と僕たちの温度感とはなんとなく
合わなかった。

初対面でグイグイ来る人はよく距離感バグを感じる。それは馴れ馴れしさだ。この人見知りが自分であまり好きではないと同時に違和感がないものはつまらないと感じたりもする。
口語的に使われるベクトルとかだ。

そういえばこの間友人に誘われて何とも怪しいタワマンの立食パーティに出席したのだが、まさにそういう類いの人たちが沢山いて構えてしまっていた。何かを喉の奥で別人が話している感じがしてならなかった。初対面の場は苦手である。
だが営業部の友人と話していたりすると、彼なら
効果的に楽しめていたのだろう、良い機会だったなと感じさせられる。この様に人間関係が雑に広げられるとやっぱり色眼鏡は着脱可の方がいいのだ。

仕事仲間や友達との距離感だったり、
感覚的にそれらを選びながら生活している僕たちはでんじろう先生特製の片栗粉を水に溶いた、
白濁色の液体のようである。

アクティブな夏、
友人が書いてくれた置き書きには
確かにそう書いてある。夏バテ防止のため、
涼しいところにいるのが多い。
これも夏とは近い場所にいるのだけど今年はよりアツい夏にしたい。
先ずは祭りへ行こう。そして海へ、
自然へ帰ろう、水辺を駆け回ろう。
蝉よりうるさく、水辺の子供よりはしゃいで
冷やし中華のように毎夏フレッシュな気持ちで、
夏だからとか、夏なのにとか言って
夏のせいにしよう。

先ずは祭りから始めてみようと思ったのだが、
盆踊りには行く約束は延期となり、友人宅で涼みながら機材を囲み久しぶりにギターを弾いた。
サビ付いた弦だが、落ち着く。

  そして物理空間を超越する試みをした。

インターフェースの調子が悪く、録音に手こずる友人。


制作期間は約四ヶ月、
それに合わせて映像を作る予定をしており面白い仕上がりになりそうだ。僕達は没頭して自分を探すかの様にその遠近感を模索していた。ヘッドホンを外した後、それは映画を観た後の感覚に似ていた。その後は周回の話をしていた。
次期にYouTubeにアップロードされるので
その際はここに追記させて頂く。

       そういえば、
遅ばせながらパーフェクトデイズを観た。
作品内では清掃員という職業から、
予想される日常、その手届可な範囲が描かれた映画で、オフビートな一日が題材となっている。
感想としては肯定感と否定感が両立した。
日常的な反芻、例えば行きつけの居酒屋、銭湯、
いつもの道、ローテーションが出来上がった時嬉しくもあり、汎化することで辟易することはないだろうか。少しの変化で悲しくなったり、幸せになったりする。そして溝が広がると距離感が掴めなくなるものだ。

       ーー個と他ーー
コミュニケーションを通して満たされる部分と
個人内で満たされる部分、何か役割を成して肯定していくのだが、現代では間接的にモノから満たされる事の方が多いのではないか。

モノに求めるのはそれに関わる
質、効率の向上だ。
依存性の高い現代社会でモノのような
物質的な付き合いが一般化している。
生産過多により人々が飽和性を感じている。
これは現代のリアリズムである。

人間関係は距離感を感じさせる。身近なところで言うと本音と建前、言葉遣い、SNSの使い方、
飲み会や遊びへの出席率等、上下や横の関係性。
僕は基本的に好奇心が旺盛でトライしてみる精神で挑むのだが、良いところを出来るだけ見せたいと言うような少年マインドが健在で典型的なカッコつけのタイプであるのでその場凌ぎな事が多い。

昨日と今日、調子が良い時と悪い時、
その期間にあった人々とのその他の日常、
初対面の人、長い付き合いである友人といる時、
人と会っても1人でいたり帰ってきては
満たされないと感じているものの正体は
承認欲求が満たされず、疎外感を感じる時、
どこかに四則演算的に負荷がかかっていたり
距離感を感じる。

この遠近感が日常を新鮮に
楽しくさせてくれる要素である。

良い作家に出会い面白い本が読める様になったり、良い映画を観て日常とリンクし出来事がまとまりを持ち始めた時、聞いている音楽にルーツを感じた時、食べれなかったものを美味しく感じていたり、渇望していたものが無くても過ごせる時だったり。つまりは受動の中にも能動があり
受動的でいるよりかは能動的である方がチャンスの数は果てしなく多い。

さて地元の友達と集まったのは八王子だ。
良い雰囲気を纏った和式の居酒屋。
友人はオーナーと仲良さげに
ハイタッチを交わしている。
終電で帰ると言いながら集まると大体は
朝までコースだ。
そう来なくっちゃ。

連絡橋を歩き八王子ラーメン屋びんびんへ


シメのラーメンは相変わらず意味が分からないと言いながら麺を啜っているミヤハラ。見た目のインパクトにアンバランスな筋金入りのオタクだ。

朝方友人宅で目を覚ます。
僕は1日オフだ。いつもの仕事の連絡を
昼に済まし、開放的な気持ちを感じ読書や、
適当にチラ見をしているサバイバル系YouTube。

親しい友人のオフの日を間近で
体感するのは何気に初めてだ。
サラリーマン兼古着屋顔負けのオンラインショップを運営しているキヨ、
在庫整理のためセカンドストリートへ。
そしてオススメのスパゲッティ屋へ。
ナポリタン専門店、パンチョだ。
何だか卓上調味料と聞いて味変して
これらは絶対合うだろうと味覚を試している時、
貪欲に美味しさを求めて能動的だ。
美味しさを求める姿、そこに羞恥心などない。
食事の中に美味しさとエロさ、
同じドーパミンを求めるところが変態だ。

そして車内、定視点で話し続ける。
次なる場所はゆらゆら帝国ならぬグルグル帝国、
雑貨品からゲーム、あらゆるものが置いてある。
中学生ぶりにアダルトコーナーへ入った。
アダルトグッズ製品化の本気度に
僕らは圧倒された。何てったってシグネーチャーモデルであんなものやこんなものまで売ってるんだぜ、至れり尽くせりだ。価格設定が少し高めのガチャガチャで良いものをゲットした僕らは
夕日を見に近所の公園へ、そして
キャッチボールをした。
それぞれのアジトへ急ぎ足で
スタスタと帰って行った。
こうしてこの様な時間の過ごし方を共有できる
僕たちは中学生の時と何ら変わっちゃいない。

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