牡蠣のようにクリーミーなチーズケーキ
「
おっ!なんと美しいチーズケーキなんでしょう…
ケーキ屋さんといえば、いちごのショートケーキやチョコレートケーキ、モンブランなんかが代表的ですよね。
ちょっと大人になったら、ピスタチオやフランボワーズなんか食べちゃったりして。
でもね、みなさん。その店のことを知りたかったらぜひチーズケーキを食べてください。
なんでかって?そんなこときくもんじゃないですよ!私が言うんだから間違いない!
ではそろそろ頂きましょうか…
う〜ん、フォークから伝わるこのしっとりとしたケーキの重み!美味しさがたんとつまっているのが食べる前から伝わってきますねぇ!
えっ、いいからさっさと食べなさいって?
もうしょうがないなぁ、では本当に、頂きます…!
はぁ〜、なんと香しいクリームチーズのかほり!
口に入れようとしたんですが、思わず鼻の方が前に出ちゃいましたよ…
こりゃ、失敬
すみませんねぇ、では次こそ三度目の正直で…
頂きます!
ほぉ〜、なんということでしょう
これはさながら、そう、
"牡蠣のようにクリーミーなチーズケーキ"です!
」
テレビを見ているとこんな寸劇を目にすることがある。
土曜のお昼に冷凍ごはんを袋麺で食べながら、ボーッと観るのは案外楽しい。自分は結構好きだ。
ただ一つ、気になるのが、
"牡蠣のようにクリーミーなチーズケーキ"
食べ物を食べ物で例えるのはどうなんだ。
いくらか譲って例えるのはいいにしても、チーズケーキを牡蠣に例えたのじゃあ、生臭くってかなわない。
そんなふうにも考えられるが、実は食べ物を食べ物で例えることについて自分は結構寛容だ。
というよりむしろ、食べ物で食べ物をうまく例えることができるなら、それは究極の比喩表現なんじゃあないだろうか?
トリュフのように豊かな香りが広がるワイン
蓴菜(じゅんさい)のように瑞々しい水羊羹
なんだかわかった気がするぞ!
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