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【今なら何?】プログラミングへの興味を後押ししたできごと3選

ムンペイです。30年以上プログラミングをしています。
本業の会社員のほかに、サムライアプスというサークル活動もしています。

おもえば、30年以上もプログラミングに携わっていられるようになるほど興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか。振り返ればこれかもしれないと思うことを、3つご紹介したいと思います。


1.父親が唐突に持ってきたJR-100

一番最初に私がコンピュータに触ったのは、6歳くらいの時で、JR-100というキーボード一体型のものでした。

裕福ではない(どちらかというと貧乏だった)我が家でしたので、買ったのか借りたのかわかりませんが、唐突にJR-100をテレビにつないで面白いだろとばかりに見せ、放置していきました。父本人も使い方は分からなかったのでしょう。

父親は電気関連の技術者で、現在もプログラミングはラダー程度だけですし、PCの使いこなしも玄人という感じではありませんが、新しいものに触れたいという好奇心がある人です。最近も小さいドローンを買って遊んでいたな・・。
やはり、親がコンピュータに興味があるということは、そういう環境に身を置く機会が増えるという意味で、影響力は大きかったと思います。

さて、当時はどのコンピュータもそうでしたが、起動するとROMからBASIC環境が起動します。

が、6歳の私は何もかわらず、とりあえずキャラクタを置いて迷路を書いたりしてみていましたが、プログラミングということではなく落書きです。

データ保存もカセットテープで、仕組みも理解できずこのときはこれでフェードアウトしてしまいました。

その後ファミコンがやってきてそちらに全集中する時期に入りましたが、その後もあれはなんだったんだ、もう少しちゃんと使ってみたかったという好奇心というよりはモヤモヤを心に刻んだ出来事でした。

2.ラストハルマゲドンとゲーム文化

その後、私が小学5年生の時、自営業の父が業務に導入するために買ったPC-9801にハマりました。
と言っても、今のようにインターネットはなく、パソコン通信ももう少し後でしたので、ウェブサーフィンもメールもできず、使い道はありません。情報源も、雑誌やリアルの店頭のみです。

時期はもはや定かでないですが、父に付き合ってPCショップに行ったことがありました。父はそういうところで話し込むタイプの人で、私は数時間の待ちぼうけを食らっていました。夜も更けてようやく決着して帰れるとなったとき、店員さんがお待たせしたお詫びとしてゲームを1つくれたのです。

「ラストハルマゲドン」というそのゲームは、子供にはちょっとダークすぎる感じのファンタジーRPGでしたが、FDD4枚から生まれるとは思えないムービー、音楽、シナリオ、戦闘、・・・いずれにも興奮を覚えました。世界に点在する石板を探して情報を得るというクエストがあったのですが、訪問先を記録するためのマップが紙で同梱されていたのもワクワクを後押ししたものです。小中学生には少々難しかったのですが、その後攻略本を買ってクリアしました。

ゲームというものの興奮を知った私は、当然ながらもっといろいろなものを遊びたいと思いましたが、1本数千円もするものをたくさん購入しようという発想にはなりませんでした。
代わりに、作ればいいとおもったのです。誰かが作ったものなら自分でも作れるはず・・・というくらいの発想です。実家も自営業でモノづくりをしていた影響もあったかもしれません。

その後、ベーマガを知って、掲載されたプログラムを入力して遊んでいくことになります。そのあたりは、別の記事でも書きましたのでご参照ください。

ベーマガの大橋編集長も仰っているとおり、当時はゲームという文化をみなで作り上げている雰囲気がありました。そこに君は、プログラミング、音楽、グラフィック、シナリオ、・・・何で関わっていくのか?という煽りのようなものを感じる時代でもあったと思います。

3.グラフィックスの進化

Windowsが登場したことで、コンピュータの操作がグラフィカルユーザーインターフェースが基本になり、PCのグラフィック機能の進化を協力を後押しすることが決定的なきっかけとなり、グラフィック機能が急速に進化した時代でした。

前述のとおり最初に触ったPC-9801はそこそこのグラフィック機能はありましたが、今のようなGPUと呼べるものはなく、12MHzのCPUと640KBのメインメモリですべて計算して表示する必要がありました。その時代に、3Dグラフィックスを駆使したデモムービーを作る集団がいくつかあり、大変興奮しました。

その魔術を知りたいと思い、パソコン通信でそのような情報が集まっているプログラミング集団のグループ(SIG)に出入りして、自分で実装したりしたものです。

その後、2D GPUが登場し、3D対応になり、表示できるポリゴン数がどんどん増え、Zバッファに対応して奥行きも表現できるようになり、・・・といった感じで進化していきましたが、新しい技術が公開されるたびに、これを使えばこんな表現ができるとか、それはこういうプログラミングをすればいい、などと考えを巡らせました。

今はグラフィックス技術は足りないものはほとんどない状態で、美しいグラフィックスの源泉はコンピュータ技術ではなくコンテンツクリエイターの力に移動していると感じます。

いま流行の技術に触れよう

こうして振り返ると、その当時バリバリ進化中の技術に触れることで、若人特有の勢いをもって一緒に進化することができたような気がします。
いまなら、生成AIはその筆頭ですね。

まずは、生成AIで遊ぶ。
そして願わくば、モデルを作る(いじる)側に回ると、よいでしょう。
そのうち、モデルはどうして機能するのか、もっと高速に学習させるにはどうしたらいいのか、などと関心が広がっていくことと思います。

ただ、今の技術は高度すぎて、ちょっとした作業で真似できるというわけにはいかないのが、学びの観点では難しい側面があると思います。この点にアプローチはできないかと思ってサムライアプスで取り組んでいることがあるのですが・・・、この話はまたの機会に。

これにて御免!

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30年プログラマー・ムンペイ
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