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教会遍歴
最初に行っていた教会
神奈川県三浦市にある、とあるプロテスタントの教会に行っていた。
ただ、あまりに幼い頃の話なので、ほとんど覚えていない。
礼拝の後の食事が楽しかったという事と、そこの牧師(宣教師)から貰ったこども聖書を、ボロボロになっても読んでいたという事は覚えている。
そしてそのこども聖書の中身を丸暗記していたせいか、後々「ミッションスクール出身」と思われる事になる。
そこ、今は駅からちょっと歩くとある、ちゃんとした教会!って感じの建物なんだよね。
昔はアパートの一室みたいな小さな場所で、みんなで集まってお話をしてたんだよ。
でも、まぁ宣教師だからさ。
どこか違う場所に行ってしまったんだ。
……元気にしてたら、会いたい。
会ったら吃驚するかなぁ。
まさか自分がこども聖書をプレゼントした幼稚園児が、大人になって「駅近教会だから」とか言ってカトリック教会に行って、カトリックで洗礼を受けていた!なんて知ったら。
……吃驚しそうだなぁ、色々な意味で。
「え、ここじゃないの!?」みたいな。
大人になるまで
ブラキャニで語ってたけど、DQ5の修道院とDQ8のニノ大司教との出会いが大きかった。
特にDQ5の修道院は、教会から遠い場所に引っ越した小学校以降の私を、ずっと支え続けてくれた場所だった。
そして、ボロボロになってもなお、こども聖書を読んでいた。
ハードカバー仕様なのに、その表紙が剥がれるくらいには読んでたよ。(今そんなに読む本ねぇわ)
あと、高校の時に出会った先生が、学術的な面でキリスト教に詳しくてさ。
授業中にもモーゼの話とか、ノアの方舟の話とか、そういうのを絡めながらあの辺(ローマ史)をやってくれたんだ。
授業外の休み時間では、聖書に登場する「マリア」の話とか。
今思うとあの時に先生が言っていたうちの一人は、マグダラのマリアだな。
(これ、なんとただの公立校です。楽して通いたくて選んだ学校だったのもあって、進学校ですらない)
大人になって最初に行った教会
本当は幼少期に行っていた教会に行こうとしていた。
が、駅からちょっと歩いた場所にある、というのがネックだった。
あと駅周りに美味いモンがない。(だって三崎口駅だもん、ある訳ない)
という事で、三浦市は三浦市でも、私が高校生だった頃から美味いモンが集まる地域(三浦海岸駅)にした。
ローソンあるし百均あるしマックあるし、という誘惑に負けて……。
しかし、この時の私は甘かった。
何故か風が吹き荒れる日に行ったんだ。
三浦海岸ってのは海からの風をまともに食らう地域で、風が強いと息が出来ない。
あの辛さは、三浦海岸駅の周りでしか経験した事がない。
四月頭の日曜日だったと思う。
復活祭のミサをやっていたんだ。
おかげで出迎えも盛大、ミサ後のお食事会なんてのもあってマジで豪華。(翌週は翌週で、そこの神父の叙階何十周年みたいな感じの記念のミサで、なんか特別な人が来たりして、豪華だった)
「教会って美味いモン食える場所なの!?」と思った所が、ミサの第一印象だった。
とんでもない欲深人間が行った訳だが……
当然、幼少期に貰ったこども聖書の中身を丸暗記する勢いで読んでいた事や、聖書の中にあるような話を高校の時に教わっていた事から、そこの神父も認める理解度になっていたらしい。
神父から直接「洗礼を受ける前提で学んでみないか」と言われたんだ。
「結婚を前提に交際しませんか」くらいの凄い誘いだ。
普通はもっと回数通ってから、そんな話が出るらしいけど……
ミサの度に神父ともシスターとも話し込んでいたからか、話が出るの早かったんだよね。
でもその三浦海岸の教会はこじんまりしててさ。
講座を毎週日曜にやる、みたいな感じじゃなかったの。
だから別の場所にある教会を紹介された。
二つ目の教会
なんと私、紹介を受けたその日のうちに、「いや、場所の下見だけでもしたい!」と思って足を運んだんだ。
そしたら事務の人がいてさ。
流れでそのまま講座の申し込みをしたのだよ。
そこでの出会いは凄かった
神父:第二次世界大戦当時、神学生だった(カナダの生まれの人)
講師:幼少期(四歳くらいの頃)、沖縄戦を経験した
講師の知り合い達:思春期の頃に疎開した人達、中には故郷が広島の原爆ドーム近くだった人も!!
……すっっっごい出会いだろう?
普通こんなに戦争の話を生で聞く機会ってないよ。
特に神父様の話は、カナダでの話だったから本当に色々と学びがあったね。
だってさ、「教会に入っていくドイツ兵を見て、敵兵が来たと思って最初は怖かった」と言われたのよ。
カナダって当時日本とは敵だった!?と思ったね。(だってドイツって日本と同盟国だったろ、確か)
沖縄戦でお墓の中が銃撃やら何やらでぐちゃぐちゃになった話もそうだけど、疎開先から故郷の広島に戻った時、あのドームの位置から自宅があったであろう大体の位置を歩いて把握しようとした……なんて話も、なんか……聞いてる私だけが涙を流すような感じだった。
話す人達は世間話として笑いながら話すのに、それをたまたま聞いていた私が涙を流すという。
いや、何で笑顔でその凄惨な体験を話せるの、と思ってさ。
私だったらその場で心折れてるよ、そんなん。
あの人達は、強過ぎる。
ある時までと、ある時から
神父様は、最初は「まだまだ生きるよ」「まだやる事がある」と言っていた。
90過ぎててまだ引退する気なし!?凄え!くらいに思って、私も笑ってた。
でも私が入信志願式をやった辺りで、神父様は「これが最後になるだろう」と言うようになった。
元気だったのにもかかわらず、そんな風に言うようになった。
そのちょっと後にコロナ禍に差し掛かって、ミサをやるだけでも困難になってきた。
私が復活祭ミサにどうしても出られん状態だったか、そのタイミングでの洗礼は間に合わなかったかしてたんだけど……
神父様が焦り出したんだ。
それまでの「まだまだ生きる」みたいな感じが、なかった。
「元気でいられるうちにやらないと」みたいに言うようになった。
最後の方の講座は、講師だけでなく神父様ともやるようになった。
本当に、何かを託すような感じで……。
で、五月末かな?
とにかく早いタイミングで、洗礼と堅信を両方授けられた。(普通はこの二つはある程度期間があくらしい)
そして私が体調を崩したのもあって、そこから教会に行けなくなってしまったんだが……
しばらく経ってから、講師から連絡があった。
神父様が帰天したと。(いわゆる訃報)
長患いをするような事はなく、眠るように亡くなったと。
お礼を、言えなかった。
また会えるくらいに思っていたから、「じゃあまた!」くらいの挨拶しかしてなかった。
その知らせを受けてしばらくは泣き続けた。
今思えば、95歳なんだったら大往生なんだけど。(出会った時既に90くらいだったからなぁ)
そんな神父様がくれていた言葉
土日も仕事が入りがちな接客業をしている事もあり、日曜日のミサに参加するのが正直キツいと相談した事があった。
怒られる、くらいに思ってたよ。
でも違った。
「教会に皆が集まれるのは、お仕事をする人達がいるから」
「誰かのために役立つ事をしているなら、素晴らしい」
「来るのが難しくても、ちょっとだけ思い出してくれたら嬉しい」
「平日もやってるから、いつでも来ていい」
「その仕事(スーパーの店員)は素晴らしい」
神父様は、何回かそう言ってくれた。
今も続けてられるのは、この言葉が大きい。
まぁ……メンタルもボロボロだし、今日なんて体調がマジでズタボロだから、休みがちなんだが。
それでも職場が「何とかして戻ってこられるように」と協力してくれるくらい、私も職場も頑張れるのは……
私がどうしても仕事を続けたいと思う理由を、職場も理解してくれてるからなんだ。
洗礼名(マリア・ペトロ)の話
聖人から一人選べ!と言われて、私は聖人も天使もろくに知らなくてさ。
まぁやるならメジャーどころがいいよな、くらいに思ってたんだけど……
その話が出たタイミングって、パウロすら知らなかったんだよな。(酷い)
ペトロも名前が分からないくらい、酷かった。
私に分かるのはルシファー(堕天使)、ラジエル(キリスト教の天使ではない)、イスカリオテのユダ(あかんやつ)だけだった。
……マジでラジエルが対象外だったのはキツかったよ。
「え、え、え、じゃあどうしろと!?」みたいな。
悩みに悩んでいた時に、ふとニノ大司教の事が浮かんだんだよ。
ああいう聖人いねーか、と思ったら、いたんだよ。
それこそ……ペトロが。
よくユダと並べて語られるペトロが。
何となくそのペトロの名前を希望として出したら、それがそのまま神父様に伝わってしまってさ。
神父様としては女性の名をと思ってたらしく、最初は「え、ペトロ?」なんて反応だったらしい。
それを……代母(洗礼前後のサポートをしてくれる人)が「マリア・ペトロはどうか」と言って、提案してくれたんだ。
で、マグダラのマリアを第二希望として出そうと考えていた私は、当然OKした。
そしたら、その場で決定した。
……まさか候補が堕天使と別の所の天使と裏切者しかない状態だったなんて、多分神父様も知らないと思う……。
かろうじて天使?となりそうな辺りも、ウリエルだし……。
本当にラジエルが対象外なのはキツかった……。
私に分かる唯一の天使!堕天使説0の天使ー!と思ってただけに。
……ミカエル、ラファエル、ガブリエルではなく、ラジエルをチョイスした自分。
よく考えたら聖書の中にエノク書がない時点で分かるべきである。(ノアの方舟もラジエルの書がなければ作れなかった、ラジエルの書はアダムに託され、後にソロモンの手にも渡った……みたいな感じらしい)
ルシファー、ダメ。
ユダ、ダメ。
そこまではいいよ。分かるよ。
ラジエル、ダメ。
これは酷くないか。
ダメ元でサンダルフォンとメタトロン見ても、ダメ。
洗礼名候補を絞り出すの、マジでキツかった。
……絞り出したのがペトロ……。
しかも発想の元ネタ、ゲーム。
いや、本当にユダもルシファーもダメで、ラジエルもダメなのキツかったって。
分かってほしい。
ペトロを導き出すまでに半月くらい要してんだって。
……ラジエルはOKにしてほしい……!!
いかに聖書の人物を知らないか、だよな。
ペトロとパウロ以外、未だに使徒であろう人の名前が分かってないからな。
なんか使徒言行録かなんかで、殉教した人いたけど。
こちらとしてはユダの死で全部持ってかれてるからさ。(どう足掻いても終わってしまう推し)
……カタカナ覚えらんねーよ……。
こうなったらヘブライ語を覚えるしかない??
似たような理由で今アラビア語とヒンディーやってるからな。
ヘブライ語とギリシャ語とラテン語覚えたら、聖書で苦戦せずに済む気がする。(主にイエスの系図書いてるアレ)
……私は……本当にキリスト教徒か?
ここまで書いて思ったけど、これで、いいのか?
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