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私はマダム🇫🇷

大人になるにつれ、ファッションは時代の変化に左右されずクラシックでシンプルなスタイルになってきた。

昔からフランスのマダムやパリジェンヌのストリートスナップなどを見てきたが、そのフレンチスタイルは皆個性的なのにどこかエレガントで、世界中の多くの人に愛されることが、よ~~くわかる。

彼女らが身につけるアイテムは、日常使いから特別なオケージョンまで幅広く対応できる柔軟性を持っていて、年齢を問わず楽しむことができる。
所謂“着回し”が上手い。

流行に左右されないクラシックな美しさを追求するスタイル。
みんな一着はワードローブにありそうな、シンプルな白シャツや仕立ての良いブレザーに上質なテーラードパンツ。
これらにジュエリーやバッグ等小物を巧みに組み合わせることで、仕事のオンオフを切り替えたり、華やかさを加えたり、TPO別に洗練された印象を与える。

更にマダム世代になると、質の高い素材を使用することで、見た目だけでなく着心地/使用感も重視したスタイルになり、ジュエリーへのこだわりも大切にするようになる。

何気ない普段着に少しのアクセントを加えることで、全体のコーディネートに深みを持たせる。

例えばアンティークのネックレスやイヤリングは、シンプルな洋服に奥行きと華やかさをプラスしてくれる。
奥行きとは歴史=ロマン。


そう。そういえば私が20歳の時、お酒を注ぐ仕事をしていたせいもあり、周りではシャネルかディオールのピアスがとても流行っていた。
その頃は私も金銭的に余裕があったから、ブティックへ行って買い物をしたことが結構ある。

でも、少しずつ気付いてった。
私みたいな子供が高価なシャネルの新作を身につけるのはあまりにチグハグだって。中身が伴っていないから鞄とかアクセサリーだけ浮いてるのよね。

でも顔周りは華やかにしたい。

その時に初めて出会ったのが、たまたま読んでた雑誌で見かけたシャネルのゴールドメッキのUSEDイヤリング。

「こ、これだー!!!ほ、ほ、欲っしーーーい!!!!!!!!!」

めちゃくちゃ興奮したのを覚えてる。

大ぶりの花モチーフのギラギラした如何にも80’って感じのイヤリング。
その頃は今みたいにオンラインショップもフリマアプリもないから、そのイヤリングを扱ってるお店さんに直接電話をして“欲しい”と伝えた。
確か現金書留とかで購入したんじゃないかな。

届くまでめちゃくちゃワクワクしたけど、それ以上に届いたイヤリングを耳につけた時は本当に興奮して鼻血出そうな程ときめいた。

なにこれ可愛い…好き…
今ブティックに並んでるピカピカのアクセサリー達とは違う魅力…誰とも被らない、私だけが分かるこのイヤリングの魅力…

そんな風に思ったら凄く楽しくて、地道に探すワクワクも身につけるドキドキも幸せで、一気にヴィンテージアクセサリーに目覚めたのでした。
今はもう手元にひとつも残ってないけど。

それと同時期くらいに目覚めたのが、フランス人が得意とするスカーフを使ったスタイリング。
手っ取り早くエレガンスを演出するための素敵な方法。
スカーフも沼るとなかなかで、一時期ヴィンテージショップを巡り、割と最近までコレクションしてきた。
最早アートだからね。

日常使いにおいては心地よさと利便性を求めながら、オケージョンに合わせたスタイル選びはファッション小物ひとつで100通り遊ぶ。

この工夫が品格を保つつ、年齢に関係なく、その人自身の内面的美しさを引き立ててくれると思う。

大人のファッションはトレンドに流されず、自分自身を表現する手段としての役割を果たしながら、日常から特別な場面まで全てのシーンで楽しむ。

そして、ちょっとしたジュエリーや上質な素材を取り入れることで、より洗練されたスタイルに。

こういったファッションへのこだわりが、私のフレンチ的LIFEを豊かにする。

牡蠣

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