フィンランド交換留学2 ~留学までの手続き~
前回の記事から時間がだいぶ開いてしまいましたが、今回は引き続き4年前のフィンランド交換留学について、手続きに関することを中心に書いていきます。かなり前のことなので、記憶はそこまで正確ではないと思います。今回もわたしのnoteは参考程度にしてもらって、自分でしっかり調べてもらえたらと思います!
正式に留学許可が降りるまで
2015年の9月の選考に参加して、約2ヶ月後の11月20日に候補者が発表されました。その時点で留学に行くことはほぼ確定しているはずですが(前回書いたオリエンテーションなどはこの後すぐ始まる)、いろいろな手続きを始めるには正式な留学許可(証)が必要になるので、とりあえずトゥルク大学から連絡が来るのを待ちます。
待っている間に、手続きに関する情報収拾をはじめました。もちろん慣れている人は留学許可が降りてからでも十分時間があり間に合うはずですが、わたしは初めてのことが多く、英語を正しく読み解くのにも多少時間がかかったので、事前に下調べをすることにしました。それに加え、フィンランドの住宅事情的に、「はやめに寮(学生アパート)の申し込みしないと住むとこなくなっちゃうよ」と言われていたので候補の学生アパートも調べ、申し込みの手順を確認しておきました。
2016年4月の後半になりトゥルク大学からメールで正式な留学許可証が届きました。記憶が曖昧ですが、数日後に自宅にも郵送で書類が送られてきました。そこから準備していた手続きを同時進行で一気にはじめました。
在留許可(ビザ)の申請
在留許可の申請は以前移住の記事でも書いた EnterFinland からはじめました。最初にアカウントを作成する必要があるのでメールアドレスとパスワードを登録し、サイトの案内に沿って申請をしました。移住の記事でも書きましたが、EnterFinland のサイトは比較的わかりやすいので、4年前のわたしの曖昧な記憶を参考にするよりはフィンランド移民局のサイトや EnterFinland を参考にしてみて欲しいので手順は省略します!一応覚えている範囲で必要書類をまとめてみると、、、
・パスポート
・指定のフォームに入力(これあったかどうか定かじゃない)
・受け入れ大学(トゥルク大)からの留学許可証
・銀行口座の残高証明書(自分名義)
(・購入済み飛行機のeチケット)
(・申し込んだ学生アパート)
(・奨学金関連の書類)
下ふたつはおそらく必須ではなかったし、おそらく大使館に面接に行ったときのみの提示でした。
もっと他にあった気もする......でもこの中でいちばん大変だったのは残高証明書です!!!!
パスポートや留学許可証に加え、留学期間(わたしの場合は約1年)自力で生活していける能力があることを証明しなければなりませんでした。たしか具体的な金額は EnterFinland や移民局のサイトには書かれておらず、他のサイトや家賃などを参考にしながら、余裕を持った金額を提出することにしました(奨学金をもらえることが確定していれば、給付額を計算にいれても良いのかもしれませんが、当時わたしはそれをしなかったのでわかりません)。
いろいろ調べた結果、10万/月× 10ヶ月 で 100万円程度あれば安心!という結論に至りました。しかし、大学2年生、バイト3つ掛け持ちしていたとはいえ 100万円なんて大金ない......ということで、親の口座から一時的にわたしの口座にお金を移してもらい、残高証明書をとりました。
詳しく覚えていないのですが、残高証明書を取るのもかなり面倒だった記憶があります。新宿の大きい支店(本店なのか??)まで出向いて窓口で手続きをしました。英語で取るのを忘れずに!
書類を揃え EnterFinland からの申請が完了したら大使館に行く日を予約します。そして必要書類の原本とちょこっと英語を話す勇気を持って広尾(南麻布)まで行きます。面接はとてもスムーズでした。「いつフィンランド行くの〜?」と聞かれたので買っていた飛行機のチケットをみせて「8月18日に行きます!!」と答えたら、「いつまでいるの〜」と聞かれて困惑しました。え、それわたしが決めていいやつなの???学校の正式な Academic year は5月30日まででしたが、ちょっと余裕持ちたいし旅行とか行きたいかも?と思い咄嗟に「7月18日!(ちょうど11ヶ月だし?)」と、こんな適当でいいの??と思いながら答えました。
そんな感じで手続きは終了し、たしか2週間前後で在留許可がおり、手元に届きました。そして期限は普通に 2016年8月18日〜2017年7月18日 になっていました。適当じゃん。
飛行機のチケット
留学許可が正式に降りてから、すぐに飛行機のチケットも探し始めました。大学の最寄駅に大手の旅行代理店が入っていたので、まずそこに行って情報収拾をしました。具体的には
・片道チケットはあるのか(いくらか)
・往復チケットで復路を捨てるのはありなのか
・他に方法はあるのか
・どの行き方(航空会社など)が一番安いか、どれくらい差があるか
などを聞きました。旅行じゃないし航空券も買うか分からないのに丁寧に対応していただいて感謝です。
もちろん、事前に自分で調べてはありました。半年以上の留学は特に、帰りがいつになるか分からない+確かそんな遠くの日付を復路に選べないので、そこをどうするかがいちばん大変な気がします。結局、
・片道航空券は基本バカ高い
・往復チケットで復路を捨てるのは基本ダメ
・いちばん安い乗り継ぎありのエアライン(Turkishでした)でも直通のJAL/Finnair でもそれほど値段は変わらない(1-2万程度)
ということがわかりました。当時JALの留学生用のプランで復路の日程を2回まで手数料なし差額のみで変更可能なものがあったのでJALに電話をし、不明点がないようにしながら予約をしました。確か学生証の提示が必要だったと記憶しています。
数日後、不測の事態。JALから(だっけ?覚えてない)電話がかかってきました。そう、飛行機代クレジットカードで払ったのですが、学生の私のクレカの上限は10万、飛行機代は10万をちょっと上回ってました。結局親のカードに変えてもらって事なきを得ました。普通に使ってて10万超えたことなかったので考えてなかった......。みなさんも気をつけてください。
学生アパートの申し込み
フィンランドでは学生アパートの手配も自分でします。アメリカなどではほとんどの場合大学の敷地内に学生寮があり、留学生はそこに入寮するようですが、フィンランドには「学生寮」というものは存在しません。その代わり、学生団体などが管理・運営してる「学生アパート」というものが大学のある各街にあります(あるはず)。そこには留学生から、研究者とその家族までさまざまな人が住んでいて、基本的に必要最低限の家具は備え付け、家賃も比較的安めです。
事前に他の学部の先輩から、トゥルクに留学生として住む場合、アパートには大きく2つ選択肢があると聞いていました。
1つは Student Village と呼ばれる学生アパート。TYSという学生団体が運営していて、ところどころ散らばっていたりもしますが、基本一箇所に団地のようにどーーーんとあります。現地フィンランド人の一人暮らしの学生や、正規留学生、学生カップル、家族などいろいろな人が住んでいて、それぞれに適した広さの部屋が用意されています。交換留学生用の棟は何棟か決まっていて、そこに入ることになります。キッチンはフロアでシェア、洗濯機は予約制。部屋ひとり部屋で広くはないですが、ベット机備え付け、小さい冷蔵庫とトイレ、シャワーが付いています。確か月300€ちょっとだった?(電気水道インターネット込)
2つめは Retrodorm と 呼ばれる、1年以内の短期間留学専門のアパート。A棟とB棟、C棟(小さめで女子専用)だけで、丘の上の森の中にあります。コンロ4つのキッチンと冷蔵庫2台、洗濯機2台はフロアで共有(1フロアMAX15+人くらいかな)、シャワー1つもフロアで共有、部屋は基本ひとり部屋でベット机備え付けトイレ付き。月285€(電気水道インターネット込)でした。
さて、みなさんお分かりのように、わたしは Retrodorm を選びました。このアパート生活に関しては思っていた以上に壮絶で書きたいこといっぱいあるんですが(朝シャワー浴びたらどこからとなくゲロ臭い、エレベーターも臭い、ついにポーランド女子ブチギレる、食器洗わなすぎオランダ人開き直る、なんか一階の管理室的なとこのガラスバリバリ、鳴り過ぎ火災報知器毎回消防車くる、不審者騒動、鍵盗まれ騒動、など)いつかにしますね。
申し込み方法に関してはいたってシンプルでした。Retrodorm のウェブサイトから必要事項を記入し、確か入学証明書(留学許可)のスキャンを添付し、入寮したい日を選び(8月1日or15日or9月1日だったかな)、一応完了。メールか何かきたか覚えていないが、あとでデポジット(285€)を指定の口座に振り込んで確定でした。振込は海外送金なのでとてもめんどくさいし手数料めっちゃとられました。かなし。
ありがたいチューター制度
最後に。これはわたしがした手続きではないですが、フィンランドでは基本的に留学生には現地学生のチューターが付きます。1対1ではなく、ひとりのチューターが何人かのチューティーを抱えていることが普通です。チューターは留学1~2ヶ月前からメールなどで連絡を取ってくれて、不安なことなども質問できます。チューターは当たり外れありますが(失礼)、到着前や到着直後の世話などをしてくれることも多いです。私のチューターは当たりでした(言い方)。アパートの管理人は平日10-14時しかいないくらいのレベルがほとんどなので、チューターが事前に鍵を受け取ってくれて、到着日もバス停まで迎えに来てアパートまで一緒に来てくれました。チューター制度やチューターのこともこれからどこかで書けたらなと思います。ちなみに私の夫も私が留学したとき、別の大学の日本人留学生のチューターをしてました。これは馴れ初め的な話に関係してますが!
書き忘れあるかもしれないけど今回はこの辺にしておきます。次回何書くかは未定です。思いつきでいきます!
質問などあればTwitterまで(プロフィールにアカウントあるよ):)
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