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【事務長の頭ん中】⑮~地域の喜び、無駄づくりから〜 1/7(火)
※ 事務長の頭ん中は神谷が日々思い付いたこと、感じたことを独り言のようにつぶやく従業員向けのメルマガです
私が所属する瀬戸・旭倫理法人会のモーニングセミナー(明日1月8日)で「会員スピーチ」の機会をいただきました。
倫理法人会の皆さんにあらかわ医院をこと知ってもらえる良い機会なので、自己紹介も含めてこんなことをお話ししようと考えています。
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◯神谷の5分間会員スピーチ
〜地域の歓喜、無駄づくりから〜
私、神谷は10年前に医療法人あらかわ医院に事務長として就職しました。
入職当時は40名ほどのスタッフで、内科、小児科、整形外科と外来診療を中心に行うクリニックでした。
私の役割は、理事長の新川正治が【地域のためにやってみたいな】と呟いたことを一つ一つ事業化すること。
・健診センター
・保育園
・訪問看護ステーション
・医療福祉相談室
この10年で周辺事業を複数展開してきました。
今では100名を超える従業員に支えられる総合診療所です。
しかし、理事長の【地域のためにやってみたいな】の呟きは留まることを知りません。
ある時、新規事業に関して、理事長は私に語りかけました。
↓↓
(理事長→神谷)
「自宅に引きこもってる高齢者がいっぱいおるな」
「ろくなものを食べてないわ」
「家族からの支援は足りてないな」
『よし! 高齢者が生き甲斐を感じられる事業を始めてくれ!』
しかし、
「高齢者からお金を受け取るなよ」
という条件付きでした‥
-私は悩みました-
漠然としているし、医業でもないし、収入を得てはいけない、という条件なので。
スタッフと協議しても明確な答えが見つからず。
いわゆるボランティア活動なのではなかろうか、との結論に至ります。
そこで尾張旭でボランティア活動をされている方々に相談してみることにしました。
↓↓
(神谷→ボランティア)
「お金は掛けられないんですが高齢者に生き甲斐を感じでもらえる事業を始めたいんです。お知恵を貸してください!」
期待はしていませんでしたが、みなさん親身に相談に乗ってくれました。
この取り組みを喜んでくれる人、事業のヒントを与えてくれる人、中には「無償で協力させてもらえませんか?」という人もいました。
ボランティアさんからの意見を集約し、ぼんやりですが方向性が見えてきました。
・地域の人たちが集まれる空間を作る
・そこに集まった人たちに役割を与える
・役割を通じて生き甲斐を感じてもらう
多くの方々の支援を受けて初夏には事業が始められそうです。
-不思議な感覚でした-
私はこれまで新しい事業を立ち上げるために、多くの労働者を雇用してきました。
雇うためには賃金という報酬が必要であり、報酬なしに人が働くはずがないと思い込んでいました。
しかし、ボランティアの方々は全く逆で、無償で我々に協力してくれようとしています。
新たな事業の柱になってくれようとしています。
なぜこのような動きが起きるのか不思議に思っていると、とあるボランティア有識者は私に解説してくれました。
↓↓
(有識者→神谷)
「それはね。あらかわ医院が儲けにならない無駄な場所をつくろうとしたのが評価されたんだよ。無駄な場所を作ると、そこに人が集まるんです。役割を期待して人が集まってくるんです。」
「だからこれからも、地域のためにもっと無駄なものをつくっていってくださいね」
と。
万人幸福の栞にはこのような一節があります。
「十.働きは最上の喜び」 P.73 5行目
働きが一切であり、働きが人生である。働きが生命である。この働きには、そのままに、必ず「報酬」がついている。金銭でうける「報酬」は、多少があり、不公平があったりするかもしれぬが、この自然にして当然に受ける報酬は、かならず働きに比例して、落ちもなく、忘れられもせず、必ず直ちに与えられる。
それは「喜び」という報酬である。
理事長は「万人幸福の栞」の内容は知りません。
しかし、人の真理を理解していたのでしょう。
高齢で定職を持たない人ほど、働くことで生き甲斐を持ちたいのだ、と。
働きこそが喜びであること、を。
あらかわ医院は
事業性のない、無駄なものをつくります
そこで、
地域の皆さんに勤労歓喜を提供していくことをお約束します
以上で会員スピーチを終わります。