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『鎌倉殿の13人』第10回「根拠なき自信」(2022年3月13日放送 NHK BSP 18:00-18:45 総合20:00-20:45)

富士川の合戦大敗の報に喜ぶ後白河のところに清盛と宗盛が訪ねてくる。自ら賊徒を討つために出陣するという清盛に対して後白河は祈祷をしてやろいうという。そこで、再び文覚が登場。文覚、怪しすぎる・w

坂東における平家方武将の最有力者であった大庭景親はついに捕らえられ、上総広常に刎ねられる。「あの時、頼朝を殺しておけばと思うときが来るかもしれんの。上総介、せいぜい気をつけることだ」という予言を残しつつ……。NHK的にグロなシーンはNGだろうが、吊された首の顔がチラッと映るのはギリギリの演出であった(「草燃える」のときは生首シーンがあったらしいが、記憶になし)。三浦の館に捕らえられている伊東祐親、伊東祐清の運命は……。

八重は千鶴丸の後を追って滝に身を投げたという伝説があるものの、わからないことだらけの歴史上の女性。ゆえに三谷脚本上では自由自在に使えるジョーカーでもある。政子や亀の前と絡むシーン、義時、三浦義村との「三角関係」(?)などなど。これからも色々と絡んでくるのであろう。御台所としての政子は、いずれは京に上る準備のためりくの兄の牧宗親に礼儀作法などを教わる一方、さまざまな人びととも面会。こちらも尼将軍と称されるようになるまでに色々と経験を積んでいくことになる。

頼朝とその兄弟たちが一堂に会するシーンには北条義時だけが同席。義時への信頼の厚さが見て取れよう。清盛の首を取りにいきましょうという義経に対して、その前に佐竹征伐にいかねばならぬと頼朝。今回の合戦は、そういうわけで金砂城の戦い。そして合戦に加わった根拠なき自信の持ち主は、もちろん九郎義経ということである。戦ははじめてという経験のなさにもひるまず「経験もないのに自信もなかったら何も出来ない。違うか?」と言い切る。結局、その自信から来る能力を発揮する場は今回はなかったのだが……(それは一ノ谷の合戦までお預けというメッセージ=和田義盛の鵯のエピソード?)。

ラストは幼名、乙若丸。源義円登場で次回へ続く。

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