宝塚歌劇団問題、ジャニーズ問題、ryuchellさん自殺問題の共通点
宝塚歌劇団問題 「タカラジェンヌ」を責めてはいけない|中村むねひら (note.com)に以下のように書きました。
ジャニーズ問題同様に、劇団員の自殺の主な原因は、会社のガバナンス(統治、管理)であるという報道が今後なされていくと思いますが、敢えて別の見方をしてみます。
それは、「努力が足りない」「忍耐だ」「自分が悪い」と思い込ませる、無言の圧力が日本の「風土(国民的思想)」にあるということです。
<終了>
その上で、「努力が足りない」「忍耐だ」「自分が悪い」と思い込ませる、自分が思い込んでしまう日本の風土、それはryuchell(りゅうちぇる)さんの自殺、そしてジャニーズ事務所性加害問題にも関係しています、と記しました。
その共通点とは何か?
その共通点を、亡くなったり苦しんでいたりする方の気持ちを少しでも理解、共有したいと思うあなたにお伝えします。
16日の朝日新聞より
(社説)宝塚歌劇団 因習と決別できるのか:朝日新聞デジタル (asahi.com)
女性の死の背景にある歌劇団の病巣を洗い出すため、あらためて労働問題に詳しい専門家などを入れて徹底的な検証を行うべきだ。女性が結んでいた拘束性の強い業務委託契約の妥当性、音楽学校も含む人材育成のあり方、閉鎖的な組織文化など、点検すべき項目は多岐にわたるだろう。
<引用終了>
「女性が結んでいた拘束性の強い業務委託契約」の詳細がいわゆる「社外秘」に当たるのかどうかは分かりませんが、いずれにしても、所属していた組織内に、心理的な「拘束性」があったと考えられます。
その「拘束性」が、ジャニーズ問題及びryuchellさん自殺と共通するというのが、自殺寸前で救われた経験がある私が出した結論です。
拘束には「押さえ込む」の意味があります。「言いたいことが言えない」、自分で自分を「押さえ込む」ことは、私たち日本人が子どもの頃から経験することです。
2021年度から中学校で、2022年度から小学校で、論理的思考とプログラミング教育が必修化されましたが、それでも日本の子どもたちは「言いたいことが言えない」環境の中にいる可能性の方が強いと思われます。
家庭でも同じです。親に対して「言いたいことを言う」ことができるでしょうか。
このように、宝塚歌劇団問題被害者、ジャニーズ問題被害者、そしてryuchellさんというパワハラを受けたり、誹謗中傷を受けたりした人には、「言いたいことを言えない」「自分で自分を押さえ込む」、一言で表現すると「押し殺す」という共通点が見られると私は考えています。そしてそれは、「努力が足りない」「忍耐だ」「自分が悪い」と思い込ませる、自分が思い込んでしまう日本の風土を形成する要因になってしまっています。
「押し殺す」とどうなるか、以前にnoteに書いています。
怒りを押し殺してはいけない
怒りを「押し殺す」「我慢する」という行為は、一見正しいようですが、自分自身に怒りを向けてしまい心身に異常をきたす恐れがあります。自分が自分自身を追いつめ、崩壊させてしまう原因となる「自己嫌悪感」を生み出してしまい、最悪の場合、自殺という結末を迎えることになります。適切な言葉で怒りを表現できたり、正々堂々と怒る理由を説明できたりする習慣を大人は身につけておくことと、子どもたちに教育しておくことが大切です。
<終了>
適切に表現された怒りを受け入れられる環境づくりが今、求められていると私は考えます。
参考note 10月12日
ryuchell(りゅうちぇる)さん自殺から3ヶ月 メディアが報じるべきこと|中村むねひら (note.com)
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