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【解説】最近のディズニーがおかしい② 夢の国感が減った

本noteのタイトルにある「夢の国感が減った」を解説します。
 
東京ディズニーランドは「マジックキングダム」、魔法の王国であり、パークのテーマソング「東京ディズニーランド・イズ・ユア・ランド」には「ここは夢の国」と歌われています。
 
東京ディズニーランド・イズ・ユア・ランド - Google 検索
 
ユーチューブ( copyrightも記載されているように見えます)で聞くことができます。歌詞の「好きなことが何でもかなう」とは「夢が実現する」という意味であり、東京ディズニーランドが「夢の国」であることが子どもでも大人でも分かります。
 
以下に紹介する本は専門性が高く、ディズニーファンの方でも理解しづらいと思われますが紹介文はご覧ください。
 
ディズニー方式が会社を変える | ビル・カポダグリ著 リン・ジャクソン著 弓場隆訳 | 書籍 | PHP研究所
2002年11月15日発刊
 
内容例
◎人事考課に代わって成長プランを導入
◎高コスト体質の根底には、傲慢か惰性がある           
◎接客とは、笑顔だけでなく、顧客の問題を解決すること
◎三件のクレームで千人以上の信頼を失う
◎リーダーシップの本質は、イノベーション促進の環境整備
◎コミュニケーションでコスト削減は実現できる
◎夢からアイデアが生まれ、アイデアからイノベーションが生まれる等々
※箇条書きは筆者による
 
 今までのディズニー本とは一線を画す、ディズニーの内部ノウハウを著した本書は、多くの経営者、管理職の人々に参考になるに違いない。
<引用終了>
 
当初、アメリカで出版された本であると思われますが、東京ディズニーランドにおいても上記のように経営者、管理職の人たちは捉え、「夢と魔法の王国」の建国と運営を行ってきました。その結果が97%というリピート率です。
 
それでは東京ディズニーシーはどうでしょうか。どうして「夢の国」と言えるのでしょうか。
 
オリエンタルランドが1996年にディズニー社と基本契約(ロスアンゼルスに造ろうとしたディズニーシー)を締結した頃、舞浜第二パーク内にホテルが建てられパークオープン前やクローズ後のパーク内が見えると聞きまた。
 
その一言を聞いた時私は「夢の国ではない」と直観したのです。もちろんゲストの夢を壊さないよう最大限の配慮はなされているでしょうが、「日常性」が見えるのですから。
 
つまり、オリエンタルランドは「夢の国」というキャッチコピーを使っていますが、設計思想はウォルト・ディズニーが発想した「夢の国」とは異なり、それ故にディズニー社はロスアンゼルスに造らずにいると私は考えます。
 
実際に入園しコロンビア号内で飲食した際には、現実社会の「クイーンエリザベス号」を思い起こしましたし、ゴンドラもヴェネッアの本物には程遠いと思いました。アラビア(?)の世界も然りです。
 
単純化すれば東京ディズニーランドは「夢の国」ですが、東京ディズニーシーはもともと「夢の国」ではない、と私には思えます。
 
上掲した本に「三件のクレームで千人以上の信頼性を失う」とあります。ワンパーク時97%であったリピート率は現在どうなのか、オリエンタルランドは発表していません。
 
ディズニー リピート率 公式 - Google 検索
 
最後に 最近のディズニーがおかしいと言われる5つの理由は?二度と行かないという声も?|インスパイヤ (inspyre.jp) 筆者の方の次の一言には悲しくなります。
 
待ち時間をなくすために、有料サービスを使ってお金で解決というのも、なんだか「夢の国感が減った」気分にはなります。
<引用終了>
 
私も同じ気持ちですので、このことに関しては「(仮)ディズニーランドの根本原理」というタイトルでいつかnoteしたいと考えています。
 

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