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【解説】最近のディズニーがおかしい③  アトラクションの休止が多い

アトラクションの休止が多い、「最近ディズニーがおかしい」とnoteに投稿された理由の一つです。部分的ではありますが紹介いたします・
 
最近のディズニーがおかしいと言われる5つの理由は?二度と行かないという声も?|インスパイヤ (inspyre.jp)
蒸気船マークトウェイン号 2024年6月13日~6月27日
アリスのティーパーティー 2024年7月1日~9月10日
カリブの海賊 2024年7月5日~7月31日
空飛ぶダンボ 2024年7月8日~7月31日
ビーバーブラザーズのカヌー探検 2024年7月15日~9月1日
ホーンテッドマンション 2024年8月20日~9月18日
<引用終了>
 
最初に整理しておきます。
アトラクションの「休止」は2つに分かれます。1つはこれまでも定期的に行ってきたリハブ(rehab リハビリテーションの意)であり、もう一つは悪天候や故障などによる一時的休止です。
 
しかしながら、上記アトラクションのスーパーバイジング(指導・監督)を行ってきた私が一見して解せない「休止」がこの中に含まれます。その点を解説します。
 
第一にカヌー探検の1月半の休止。蒸気船マークトウェイン号のリハブが6月ですから、その後のアメリカ河は通常状態(水がある)です。これは何を意味するか、2つ考えられます。一つは気候変動で熱中症の警戒アラートが発せられる今日、ゲストとキャストの安全確保のための措置です。
 
もう一つはキャスト不足。通常時は週5日の平日キャストと土日キャストで運営していますが、夏休みは通常の土日並みに混雑しますので夏休み期間だけの雇用するキャストもいました。その「夏休みキャスト」が集まらないということも考えられます。
 
さらに言えばオリエンタルランドの「費用対効果」の狙いも考えられます。カヌー探検は1時間に利用できるゲスト数はかなり低い数字です。シンデレラ城ミステリーツアー廃止と同じ理由なのかと疑ってしまいます。
 
第二に空飛ぶダンボとアリスのティーパーティー休止のバッティングです。作業場が見えないように仮囲いを設置するのでしょうが、小さなゲストに人気のアトラクションであるだけに理解できません。私がスーパーバイザーであったのなら関係部署と調整しバッティングは避けていたと思います。
 
リハブによりアトラクションが長期間休止している間、キャストを休ませ続けるわけにはいきません。理由はお分かりいただけると思います。同じエリア内のアトラクションのキャストを行っていただくなどの配慮をしてきましたが、現在の運営のことは正直言ってよく分かりません。
 
最後に一時的休止についてです。
 
たとえば、ビッグサンダー・マウンテンなどの新規アトラクションオープン1年後くらい迄は、些細なことでの故障で予期せぬ一時的休止が発生します。その理由は言えませんが、「新規アトラクションオープン1年は一時的故障が多い」ことは仕方のないことと理解していただきたいと思います。
 
最後にもう一つ、リデュース(減らす、減った)という言葉についてです。リユース(繰り返し使用)、リサイクル(資源として再活用)同様に3Rとして普段使用している言葉ですが、ディズニーランドのアトラクション運営においては「最大のサービス量を提供できていない状態」として用いられます。
 
たとえば、スペース・マウンテン混雑時にフルの12台のロケット台数ではなく6台運営であったならば、1時間に乗船できるゲスト数は半分になります。そうなれば必然的に待ち時間は2倍になってしまいます。
 
メンテナンスの理由でこのようなことは起こりませんが、キャスト数の不足によりアトラクションによってはこのようなリデュース状態に陥ることもあるでしょう。特に、コロナ渦を経験したキャストたちがどのような選択をしたか、しているのか簡単には言い表せないと考えます。

 
【解説】最近のディズニーはおかしい➀ 入園料が高い|中村むねひら (note.com)
 
【解説】最近のディズニーはおかしい② 夢の国感が減った|中村むねひら (note.com)
 
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