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北海道一周旅 10日目 旭川〜美深

5時半頃に起床。
2連泊で散らかった部屋を片付けていたら、かなり時間が経った。


朝飯を食べていたら、オーナーさんも起きてきて楽しい会話に興じる。バイクのおっさんも加わってきた。

オーナーさんがとても良い人で、出発するのが本当に名残惜しかった。どんなにキレイでオシャレなゲストハウスでも、人が良くなければ大して思い出に残ることはない。今回宿泊した「宿・レトロハウス銀座旭川」は本当に人が良かった。今までゲストハウスに泊まってきた中でトップクラスに良かった。

ライダーのおっさんや昨日のアイラさんに別れを告げ、オーナーさんにも挨拶。また戻ってきてくれ、と言ってくださった。私は絶対にまたここに戻ってくる、という確信を抱く。

後ろ髪を引かれつつも、R40をひたすら北進する。今日は殆ど移動日だ。

陸上自衛隊の駐屯地があるのか、多くの自衛隊車両とすれ違う。感謝と尊敬を込めてすれ違う度に敬礼をしてみた。敬礼を返してくれる人、会釈する人、気づかない人と反応は様々。最初はかなり恥ずかしかったが、敬礼を返してもらえるとなかなか嬉しいものである。自衛隊については多くの議論が存在するが、日本のために一生懸命体を張って働いていることは事実だ。その点については本当に感謝したいと思っている。

塩狩峠を突破。気づいたら越えてた、という程度の峠だった。

塩狩峠を下る途中に「たむら菜園」があり、寄ってみた。腹が減っていたゆえ、ゆでトウキビの誘惑に負けてしまった。

美味しいトウキビをいただく。適当に選んだところ、若い女性の方に「もっと大きいの選びなさい!」と言われた。ここはもともとおばあさんが35年も前から始めた直売所であった。しかし、おばあさんがご高齢になり店を閉めようとしていたところ、名古屋からお孫さんがやってきて改装したらしい。第一次産業従事者の高齢化が進む中で継承者の問題が存在することは知っていた。こうして都会から田舎に移住し、事業を引き継いで行くことは過疎化対策においてまさに理想的だと考える。

なんだか真面目な話になってしまったが、ここのおばあさんと名古屋からいらしたお姉さんと暫しおしゃべり。お姉さんは最近ご出産をされていて、まだ2ヶ月だそう。おばあさんが優しい目で赤ちゃんをあやしている姿はとても微笑ましい。

美味しいトウキビで元気が出たゆえ出発。士別、名寄と宗谷本線沿いを進む。

名寄から美深に行く途中に道を逸れて宗谷本線と天塩川沿いの農道?を行ってみる。何もない、なかなか良い道だ。

その後美深を通り、「森林公園びふかアイランド」へ。以前泊まったことを思い出す。白樺の木が植えてあり、なかなか良い雰囲気。

隣接するびふか温泉でゆっくり温泉と食事を楽しむ。

もう寝よう。おやすみなさい。

おそまつ

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