見出し画像

【3日目】「ここ」を支配する『命のシステム』(ジンセイのトリセツ)

◆人生は『幸せだったらオッケー』だ


 では、モトの話上級編、本格的に始めますよ。

 とはいえ……ここから先の話は、もうすでに幸せで充実していて、満足と納得のできる人生を歩んでいらっしゃる人には、不要なのかもしれません。

 結局、人生というものは

「幸せだったらオッケー」

だと思うんです。だから、もし人生を「やって」いて何の不満もないなら、そもそも「人生とは何だろう」なんて考える必要がないと言えます。

 だけど、もし人生というものに何らかの疑問があるのなら、この先の話は大いに役立つはずです。

/*-/*-/*-/*-/*-

 では、改めて問います。

 人生とは『何』だと思いますか?

 この疑問に対する答えを、『モト』という概念を通して探していきましょう。

 そのために、まずは次の疑問を明らかにしていきます。それは……

「ここ」はどこか?

です。


◆「ここ」という場所


 僕たちは全員「ここ」にいます。そして「ここ」でしか人生を「やる」ことができない仕組みになっています。この「ここ」というのは、どこなのでしょうか?

 もちろんこれは、僕が今コレを書いているワンルームの住所とかいう話ではないですし、あなたがどこでコレを読んでいるかという話でもありませんよ。さらにいうと、どこの国だとか、大陸だとか、惑星だとか、そういう話ですらありません。もっともっと広い話です。

 そう、僕たちが「生きている」状態になっているこの「舞台」にあたる「空間」の話です。

 もっともっというと、この「宇宙空間」にあたる「三次元空間全体」の話なんです。ざっくりした言い方をすると

「この世」

です。僕たちは「この世」で生きています。そして死んでしまったら「あの世」に行く、なんて言われることもありますが……死後があるかどうかはさておき、今僕たちが全員「この世」にいることだけは、間違いないはずです。

 考えてみたら不思議です。この「この世」ってなんなんでしょうね。なぜ「在る」んでしょう。……そのへんの話は実は次巻の「エキスパート編」でします。はっきり分かる形で説明します……ですがすごくテクニカルなので、もうちょっと待ってください。

 今は「この世」という場所の「中身」について考えていきましょう。

 この世界には色々なものがあって、さまざまな生き物がいます。もちろん地球を離れた場所にも色々な星があって、そして中には生き物がいる惑星だってあるかもしれません(まだ見つかってませんが)。

 そういう「色々なモノや生き物」がある・いる世界で僕たちは人生というものを「やって」います。おのおのの内容は【個別のドラマ】なのでここでは触れませんが、ともかく「この世」に「在る」おかげでこの「人生」という現象が起こっているわけです。

 人生について考えるために、まずこの人生の「舞台」にあたる「ここ」という場所を特定していきます。


◆「命」は『システム』だ


 ところで、人生というのは「人間という生き物の一生」くらいの意味ですよね。『人』生というくらいですから。

 でもって、もちろん「他の生き物」にも一生はあります……人間との違いは実は【個別のドラマ】の部分なんです。

 考えてみれば、人間は生き物だし、他の動物・植物も生き物です。生き物とは何か、というと「生まれて、死ぬまで生きる存在」です。

 これが先ほどの「人生の『生』の部分」だとすると、『生』物というのは人間にも他の生き物にも共通の『何らかの決まり』通りに「生まれて、死ぬまで生きる」ことになっているはずです。

 つまり僕たちが人生を「やる」場所である「ここ」には、

「命」という決まりごと

があることになります。これが「システム」の話なんです。僕たちが「ここ」で生きている間はかならずこの「命」というシステムに則って【個別のドラマ】をやっていることになります。

 ですから人生について「ちゃんと知る」ためにはこの「命というシステム」がどういうもので、なぜ在るのか? を理解する必要がありそうです。そのために、そのシステムが支配する「ここ」がどういう場所なのか? を特定する必要がある、というわけです。


←前の話
次の話→

いいなと思ったら応援しよう!

日南本倶生(みゅんひはうぜん)
「ニンゲンのトリセツ」著者、リリジャス・クリエイター。京都でちまちま生きているぶよんぶよんのオジサンです。新作の原稿を転載中、長編小説連載中。みんなの投げ銭まってるぜ!(笑)