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はじめに(カンジョウのトリセツ)

はじめに

◆人生の秘密を明かす『モト』の話

 唐突ですが……人生とは何だと思いますか?

 もう一度書きますよ。『人生』とは『何』だと思いますか?

 なんてこと、考えたことありますか? 人はだれでも、ある程度の年齢になったら一度はこういう疑問を持つのではないかと思います。

 そして、そのたびに「そんなことに『答え』なんかない」という結論に落ち着くんではないかと思うんです。

 実はこの本は、その『答え』を明確にするための本です。そのためのキーワードとして

モト

というものを用意しています。この『モト』という新しい心のあり方の概念を利用すると、さきほどの疑問に明確に、本当にズバッと言葉で『答え』を示すことができてしまうんです。

 ……という話をしても、大抵は鼻で笑われてしまいます。だって、ほとんどの人はさっきのように「そんなことに『答え』はない」と信じていますし、百歩譲って『答え』があるとしても、それは人それぞれ、歩んできた人生によってまちまちなものだ、と思っているからです。

 ですが……これからする『モト』というものの話を突き詰めていくとやはり、万人に共通するたった一つの『答え』に行き着きます。すごいでしょ?

 人生とは、何でしょうか?
 
 興味ありませんか?


◆『カンジョウのトリセツ』とは

 この本は、全五部からなるシリーズの第二部にあたります。前の巻では

・モトとは何か?
・ココロとは何か?
・ニンゲンとは何か?

という話をしました。この内容だけでも、かなり衝撃的だったのではないかと思います。

 そして今回の本では、前巻の内容をふまえてさらに深い話をします。その内容はズバリ

ニンゲン関係とカンジョウの『トリセツ』

です。モトというものを見ていくと、これらにも今までなかったレベルで画期的な『説明』ができるのです。

・感情とは何か?
・なぜ感情が湧くのか?
・人間関係の中で感情がどう「やりとり」されているのか?
・起こった感情にどう対処すればいいのか?

こういった話になります。

 こういう話はともすれば、人それぞれ色々だよ、その場その場でがんばりましょう、といったウスラぼんやりしたアドバイスになってしまいがちです。ですがこの『モト』の話は「メカニズム」にこだわっていまして、どんなことにも「どうしてそうなのか?」という疑問に徹底的に向き合っています。そしてそれをきちんと言葉にするために

モト

というものを利用しています。この『モト』の知見を利用することで、今までモヤモヤしていた「気持ちの問題」にちゃんとした『答え』が見いだせるのではないかと思います。


◆モトと筆者について

 では、本編をご案内する前に少しだけ僕の自己紹介を。

 僕は京都在住の中年男性(現在)です。リリジャス・クリエイターという肩書で、僕が考えた新しい心のあり方の概念

モト

というものを広めようと活動しています。

 モトについて考え始めたのはずっとずっと前で、そもそも高校生の時に「自分とはは一体なんだろう」なんて考え始めたのがきっかけです。その頃の僕は成績は最下位、女の子にはモテない、男の子の友達もいない、家族からも鼻つまみ者扱いの自分がイヤで、バカでブサイクで大飯食らいの自分がどうして生きているのかとても不思議で、そして苦しくもありました。
 その思いは大人になってもずっと消えず、長いあいだ社会のお荷物として孤独で貧乏な暮らしをしていました。

 そんな暮らしの中で「自分自身を救うため」に考え出したのがこの

モト

で、これは「人と人とが上手に関係を結ぶにはどうしたらいいのか?」「どうするのが「正解」なのか?」ということを、アホな僕でも分かるレベルで明確にする『唯一の方法』だと自負しています。

 幸いなことに、僕は2017年から三年かけて、発達障害者向けの社会性訓練を受講する機会に恵まれまして、それまでの自分が「いかに社会とずれていたか」を認識することができました。そのとき、一緒にデイケアに通っていた仲間たちのおかげで「世の中には自分と同じように苦しんでいる人がたくさんいる」ということに(中年にしてようやく)気が付きまして、そういう「自分がかつて大いに苦しんだ道」を歩んでいる人の手助けになればと、このシリーズを書き始めました。


◆シリーズ「モトの話」とは

 この本はさきほど書いたとおり「シリーズ:モトの話」の第二巻です。シリーズは全部で五巻を予定していて、それぞれ

 ①入門編(モトとは何か)
 ②初級編(モトと人間関係・感情)
 ③中級編(モトと恋愛・お金)
 ④上級編(モトと幸せな人生の仕組み)
 ⑤エキスパート編(モトと宇宙全体の仕組み)

こういう構成になっています。今回は初級編です。もし前巻をお読みでないなら、ぜひ入門編からお読みいただくことをオススメします。

 ですがどうしても時間がない方のために『【モトの話①:入門編】の内容』という巻頭付録を用意しますので、この本を読みながら「え??」と思うことがあれば、付録を見て前巻の内容を確かめてみて下さい。

 この本は、前巻のシステムを踏襲し、毎日一つずつにテーマを絞って話題を提供し、コツコツと読み進めていただくことで、より深くモトのことを理解できるように構成しています。
 文章を読むのが苦手な方でも、一日5~10分程度で読めるような分量をご用意して、20日で読んでしまえるようにしています。
 また、文章を読むのが得意な方には、一気に全部を読んでくださってもそんなに長すぎないようなページ数になっているはずです。
 いずれにせよ、毎日の生活のヒントになるような、サラッと読んでしまえる文章量を目指して要点をまとめました。お好みのスタイルでお楽しみください。

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 では、積年の様々な疑問をスカッと解決する「モトの話」へ皆様をご案内します……。

次の話→

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日南本倶生(みゅんひはうぜん)
「ニンゲンのトリセツ」著者、リリジャス・クリエイター。京都でちまちま生きているぶよんぶよんのオジサンです。新作の原稿を転載中、長編小説連載中。みんなの投げ銭まってるぜ!(笑)