【23日目】知性と『気づくチカラ』(セカイのトリセツ)
◆『創造主』は存在するか
『モト』という新しい考え方に照らして得られた知見から考えると
このセカイには「歴史のシナリオ」を書いている者がいる
このセカイには構造の「デザイナー」がいる
という考えに行き着きます。そうでないとつじつまが合わない、ということです……これまで話してきたような「時間と空間の構造」と「それが『なぜ』あるのか?」という話に、です。
前回のピラミッドやストーンヘンジなども、ヒマな古代人が遊びでなんとなく作ったものでは「絶対に」ないですよね。遊びでちょいちょいっとできるような規模ではありませんから。とすると、やっぱりそれらが「すでにある」のは「何らかの目的があって、誰かが「こさえた」から」という明らかな推測が得られるはずです。そしてこのセカイにも、同じことが言えるはずです……古代遺跡と同じく「すでにある」んだから。
ですが僕たちの今の文明では、そういう「創造主」といった考え方は「オカルト」というカテゴリーに分類され、人間がたしなんできた「文化の一部」という認識に、どうしてもなってしまっています。特に科学の世界では「創造主」という考えはまず否定されてしまいます。科学とは「法則を導き出すこと」なので、人智を超えた未知の存在の「計り知れないパワー」なんてものを認めてしまったら、科学の目的を逸脱してしまうからです。ですからそれは仕方がないことではあるのです。
こういう現状ですが、もしその「計り知れないパワー」とやらにも
があったとしたら……もしかしたら僕たち人類は「創造主」の技についての「法則を導き出すこと」が、できるかもしれません。『量』のあるものは「はかる」ことができるからです。
◆すべての映画は「誰かが撮った」もの
ところで、みなさんは映画を見たことがありますか? 一度くらいはありますよね。
好きな映画、嫌いな映画、面白い映画、退屈な映画……映画にも色々あるものですが、それら全てに一つだけ共通していることがあります。それは
ということです。誰かがシナリオを書いて、撮影方法を考えて、そして「撮った」から、その映画があるのです。
一方で僕たちが今暮らしている【地獄】=三次元空間=宇宙というものにも、映画同様に仕組みとシナリオがあることが、これまでの『モトの話』からはっきりと分かりました。こういうものが「存在する」のはなぜか? 当たり前に考えたら
という結論になるはずです。
問題は……この「誰か」が誰なのか、僕たち地獄の住人には『絶対に分からない』ようになっていることです。そういう「仕組み」だからです。地獄には『誰も知らない』というルールがあるんでしたね(上級編【7日目】参照)。
映画の登場人物たちが、スクリーンのこちら側にいる観客のことを知らないのと同じように、僕たち人間にはこの【地獄】で起こっていること以外を知覚する能力が(ほぼ)ないんです。なぜなら、知ってしまうと【個別のドラマ】が起こせなくなるからです(僕たちが地獄に降りてきているのはおのおのが【個別のドラマ】をやるため、でしたよね)。映画の登場人物たちも、たとえばスクリーンの中で巨大なサメに襲われていたとしても「これは映画なんだ」と知っていたら怖くなくなってしまうでしょう……監督が「カット!」と叫んだらサメはいなくなりますから。だから僕たちのセカイには『誰も知らない』というルールがあって、僕たちは「シナリオ通りに生活している」ことを全く知ることができないんです……どんなに怖いときでも「カット!」と叫ぶ監督が「いる」ことを知覚できないんです。
そんなふうに僕たちがいる【地獄】が『誰も知らない』世界だからこそ、前回書いたとおり人類はいまだに
なんてことをのんびり信じているのです。
◆知性とは論理的に『気づくチカラ』だ
ここで出てくるのが「ココロに逆らう力」をもつ【アタマ】、つまり
なんです。
この「知性」こそが、今暮らしている「セカイ」というものの仕組みに気づき、それを創って運営している「誰か」の存在に気づくチカラ……そう、大事だからもう一度書きますが
なんです。それも、霊感やインスピレーションというものではなく、論理的な「考え」で気づくチカラなんです。
とはいえ、今までにも「霊感やインスピレーション」で、うすうす「そういった存在」に気づいてしまった人たちがいて、その人たちが「それがどういうものであるのか」を一生懸命に説明しようという試みが行われてきました。それが「宗教」や「スピリチュアル」というものです。
たしかにそういった「宗教」や「スピリチュアル」の存在は人類にとって大きな恩恵をもたらしました。人は古代文明の頃からずっと
「ジンセイ」とは何か?
「どう生きる」のが正しいのか?
という疑問に取り組んでいたからです。
ですが、これまでの宗教やスピリチュアルの欠点は「すぐれた『霊感』のある人にしか完全な理解が得られない点」でした。ですから僕たちが本気で「宇宙の仕組み」を理解したければ、【19日目】の要領でタマシイとか霊感の修行をやりなさい、ということになってしまっていたわけです。
これまではそういうやり方しか無かったのですから、無理もない話です。そして実際にそういう修行を重ねることで『霊感』を高め、セカイの仕組みにたどり着いた人たちもたくさんいたことでしょう。
ですが、僕たちにはすでに『モト』という『新しい知識』があります。これを活用しない手はありません。今『モト』という新しい知見を経て、人間はようやくこの「セカイの仕組みとその運営者」というところまで「論理」でたどり着くことができました。
これまで上級編・エキスパート編でたっぷり書いてきたとおり、この『モト』というものの知識があれば、霊感や修行に頼ることなく
このセカイのデザイナー
このセカイのシナリオライター
という『存在』に気づくことができるのです。「いないとつじつまが合わない」と論理的に『気づく』からです。
そしてもちろん……僕はこういった『存在』が確実に「いる」と考えています。それこそ「いない」と考えるとつじつまが合わないからです。逆に「いる」と仮定して考えを深めていくと、つじつまの合うことがたくさん出てくるんです。
ですからまず、僕はそういう『存在』に名前をつけることにしました。そうすることで、この新しい「知識」をみなさんと共有できるからです。
僕はその存在に、とてもシンプルな名前をつけました。その名は
です。
では次回から【神さま】の話を本格的に始めます。この【神さま】とはいったいどういう存在なのでしょうか?