0051:うにの気持ち
カリブの海賊船みたいに人生は進む
なぜ人生は辛いのか。それは、人生なんてもんがあるからです。
だったら、なかったらいいのに。
でもね、前にも書いたけど(0010)わしらは「生まれたくて」生まれてくるんでしたね。しかも、ランダムなパラメーターでなんとなく生まれるんじゃなくて、「今の人生」を「やってみたくて」生まれてきます(0011)。
人生で起こることは、だいたいあらかじめ決まっています。楽しいことも、嫌なことも、辛いことも、嬉しいことも、どのタイミングで、誰とどこにいるときに起こるか、決まっています。
わしらは、遊園地の海賊探検ボートに乗っているように、時間という流れに沿って、それら「個別のドラマ」(0002)を体験して、そして死んでいきます。
わしらが死ぬタイミングも、だいたい決まっています。
人の死は特にそうですが、死というものは、他の存在に大きな影響を与えます。汝の死が誰にどんな影響を与えるのか、そして社会がどう変わっていくのか。その辺まで、かなり細かく決まっています。
そんな、レコードの溝みたいな人生を天国で上からいっぺんに見て(0011)、この人生をやってみたい! と思って、汝らもわしも生まれてきて、今この人生を「演って」います。
シェイクスピアも、人生とはお芝居のようなものだと残していますが、それはまさに、真実をついていたんだと思います。
・・・だけど、一度この世に生まれてしまったら、わしらはそんなこと、つゆほども知らされないまま、生きなければなりません。
人生が辛いのに、生きなければならない。この世はやっぱり、地獄です(0005)。
(T~T )
うにの正体とは
ではなんでこんなシステムがあるんでしょうか。こんなに苦しみと悲しみに満ちた恐ろしいシステムを作ったのは、誰なのでしょうか。
うにのトゲ理論(0043)の時に少し話したけど、結論から言うと、それは自分自身なんですよね。
でも、今の自分には当然、身に覚えがないんですよ・・・トータル・リコール(旧版)のシュワルツェネッガーくらい。
(^~^;)
そもそも、わしらは「うにのトゲの先っぽ」で、でも足元で他のトゲとどうつながっているのか知覚できないし、うにそのものとのつながりも、言われてみてもなかなかピンとこない、というのが正直なところではないでしょうか。
だいたい、この「うに」って、何なんでしょうね。誰なんでしょう? どうしてわしらを苦しめるんでしょう。同じ体の一部なんだし、大事にすればいいのに、どうしてわしや汝は、辛いのでしょう。
全知全能のうに
うに本体は、トゲであるわしらを、どう思っているんでしょうか。
苦しめたいんでしょうか?
悲しませたいんでしょうか?
いためつけて、喜んでいるのでしょうか?
・・・実はね、どれも正解なんですよ。
びっくりしました?
(^~^ )
ただし、です。
ただし、うにはね、わしらが
喜んだり、
笑ったり、
楽しんだり、
同情や憐れみを抱いたり、
そういうのも、大好きなんです。
要するに、うには、わしらが
何にも分からない状態で、色々な経験をすること
そのことそのものを、大変喜んでいるんです。
うには、モトを通じて、この世界にあるすべてのことを、同時に把握しています。生き物のことだけではなく、鉱物や液体やダークマターに至るまで、この宇宙のあらゆる座標にあるモトの状態を把握しています。
なので、わしが今どんな気持ちでこのキーボードを叩いているかも、汝が今どんな気持ちでこの文章を読んでいるかも、完全に把握しています。
そして、それら全てを、喜んでいるのです。
うにの気持ち
壮大すぎて、ちょっと思考が追いつかないかもしれませんね。わしもよく、見失いそうになります。
ですが、頑張って想像力を働かせて、この「うにの気持ち」を、推し量ってみましょう。
うには、喜んでいます。わしらが、わしらの作った世界で、わしらの思った通りに生きることを、とても喜んでいるのです。
なぜなら、
そうしたいと、ずっと思っていたから
です。
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さて、そういう「うに」のような存在のことを、人間の歴史上、多くの人が直感で感じ取ってきました。そして、人間特有の能力である「言語」を使って、たくさんの人に広めたり、後世に残したりといったことを、ずっと昔から続けてきました。
そうです。古来より、わしらの文明では、このうにのことを
神さま
と呼んできました。ここから先は、この「神さま」というものの話をしていこうと思います。
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どうです? 話が胡散臭くなってきたでしょ? 神さまっていう単語は、手垢がつきすぎて、つまり人それぞれに違ったイメージがありすぎて、あまり使いたくないんですよね。
けどまぁ、避けて通れない話なので、次からはそういう話になります。ですが、何度でもいいます、わしの話は信じないこと。
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これは、拙ブログ『人生はなぜ辛いのか、と思った時に読むブログ』からの転載です。イラストや強調で分かりやすい、本家サイトはこちら。
https://jinseihanazeturainoka.blogspot.com/
このブログの文章を初めてお読みの方は、ぜひ第1回からお読みください。
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