0015:二つの感情
好ましいか否か
前回の続きです。
前回、感情には6種類あると言いますが、実際には二つの感情のせめぎあいでこの6つが生まれている、という話をしました。
その二つとは、
好き(好ましい)
嫌い(好ましくない)
だとも話しましたね。
実は、わしらが物事を、カラダの感覚器官で認識したとき(目・耳・鼻・口・肌)、わしらは、それらが自分にとって「好ましい」か「好ましくない」かを自動的に判断しています。
順番としては、まずカラダによる情報の認識があって、つぎにアタマでそれがどういうことであるかを理解して、その理解に基づいて、ココロが好き嫌いのうち「どちら寄りか」を判断しています。さらに、どの程度好きか嫌いかを判定します。
ちょっと整理しますね。
周囲がどうなってるか(カラダ)
↓
それはどういうことなのか(アタマ)
↓
それがどのくらい好きか嫌いか(ココロ)
感情は、こういう感じで発生します。
「好き」か「嫌い」か、という風に書いていますが、実際にはこんなに能動的に好き嫌いを判断していると言うより、「好ましい」「好ましくない」くらいのあいまいさで、わしらは世の中の全てを分類しています。全く興味が無いものは、それらのちょうど真ん中です。
好ましさ、好ましくなさ
さっきから「二つ」と書いていますが、実際にはこの二つには、度合いがあります。
分かりやすく図にしましょう。
一本の線があります。右端に「好き」を、左端に「嫌い」を書きます。
真ん中にも点を打ちます。ここがさっきの「全く興味がない」です。
完成!
(^~^ )
わしらのアタマが物事を、自分にとってそれはどういうことなのか、と判断したとき、次はココロが、この図のどこに位置するかを決めています。
これを今後、便宜上
「好き嫌いゲージ」
と呼ぶことにしますね。
チョコレートケーキの話
たとえば、チョコレートケーキがあるとします。
汝の目の前に、わしが「食べて」とこのチョコレートケーキを置いたとしましょう。
その時、まずはカラダがこのチョコレートケーキの存在を認識します。目で見て、匂いを感じます。茶色くて四角い(三角かも?)物体、いいにおい。
次にアタマが、過去に見たもの、かいだ匂いと比べて、これが「チョコレートケーキだ」と分かるわけです。
アタマは次に「それが自分にとってどういうものか」を、自動的に判断します。それによって、ココロが先程の好き嫌いゲージをグイッと動かすのです。
わしはチョコレートケーキがアホほど好きなので(笑)、多分、好き嫌いゲージがググっと「好き」寄りになると思います。
そんで、食べていい、と言われてるみたいなので、さらに好き嫌いゲージは「好き」寄りになるでしょうね。マックス近くまで行くかも(笑)。
(^~^ )
すると、そのゲージの結果がカラダ(表情や仕草、心拍数など)やアタマ(好ましい状況の認識)にフィードバックされて、わしは大喜びの様子になります。
こうして、わしは6つの感情の一つである「喜び」の状態になります。
逆に、チョコレートケーキが苦手だったら、どうなるでしょう?
カラダ→アタマの流れは、さっきと同じですが、それをもとに、ココロが好き嫌いゲージを動かすときに、さっきとの違いが出てきます。
チョコレートケーキが嫌い(好ましくない)なので、多分ゲージは左の方に揺れるでしょうね・・・わしには信じられませんが(笑)。
(^~^;)
そんでもって、「汝とわしとどういう関係か」とかも、アタマの判断材料になっちゃったりします。
汝が、わしのことが好きなら「なんで自分の好きな人が、私の嫌なことをするんだろう?」といった疑問が出てきたりします。
わしが嫌いなら「攻撃されている!」と判断するかもしれませんね。
わしが好きな例なら「不安感」が湧くだろうし、わしか嫌いな例なら「怒り」が湧くかもしれません(怒りは、防衛反応です(!))。
このように、前に上げたいわゆる「6つの感情」は、ココロが判定した、好き嫌いゲージのどこに自分の気持ちがあるか、それがアタマやカラダに戻っていって、その結果発生します。
なので、感情のベースはやっぱりこの「好き嫌いゲージ」にあると言えます。
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さて、今日はこのへんで。毎度のことですが、わしの話を、信じないこと。全てデタラメかもしれませんからね。
次の話:(0016:ちょっと箸休め)
前の話:(0014:カラダからココロへ)
これは、拙ブログ『人生はなぜ辛いのか、と思った時に読むブログ』からの転載です。イラストや強調で分かりやすい、本家サイトはこちら。https://jinseihanazeturainoka.blogspot.com/
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