忘我回胴帖〜ムナリスク〜 其のニ
過去回想 2
フリーター時代編 【伝説】との出会い
寮から出た俺はやっすい木造のボロアパートに移った。お金ないからね。
まぁめぞん一刻の一刻館の管理人がおばあちゃんバージョンみたいなので想像してもらったらぉk。
で、バイトも居酒屋に変わったのだがそこで出会ったイケメンのトモくんに誘われて初めてパチ屋に足を運んだ。
当時、メダリオンという江坂にあるスロ専のホールに初めてパチスロを打つためにパチンコ屋に入店した俺は禁断の出会いを果たす。
それがパチスロ史上の最高傑作、メガヒットしたあの伝説の名機、モンスターマシン…
初代 北斗の拳である。
最初ホールに入った俺はズラ~と中央に敷き詰められた旧北斗に圧倒された。
雰囲気に飲まれた。
で、トモくんが「これケンシロウが倒れんかったらバトルずっと続くやって」
俺「マジで」
で、人のバトルボーナスを後ろからずっと見てたんだけど
これが見てるだけで面白くて。
「おお、耐えた」
「あ、あかんかったか」
「え!?ボタン押して復活とかもあんねや」
「ケンシロウとラオウの攻撃パターンも何種類かあるんやな」
後ろで観察してるだけでオモロいのに、これを自分で打ったらどんなにオモロいんやろうと。
痺れを切らしてとうとう手を出してしまう。
よくわからないまま打ち、初バトルボーナスはアミバを倒しての2連。
え、こんなもんか?
結局2万ほど負けて怖くなって初実戦は終わった。
しかし北斗のバトルボーナスの興奮が忘れられず…
翌日の朝一、俺はメダリオンの裏にあるベニスというパチンコ屋に一人で並んでいた。
っづく。
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