MIDI虚無機材史 #2 BOSS SE-50 (1990年)
大学入学とともに、ESPのテレキャスター、BOSS ME-5、TUNEのベースなどを購入してバンド活動やMTRでの多重録音を行なってました。Boowy,Buck-Tick,D'erlangerなどの日本のロックを今更ながら聞いたりコピーする機会もあったりする中で、ギターにピッチシフターを掛けたくなったり、いろいろ活用できるエフェクターが欲しいと思っていたところに当機が発売され、これまたローンを組んで購入しました。
メインの使い方はギターマルチのME-5のSEND/RETURNに挟んで1OCT UPのピッチシフターとしての利用ですが、実は一番活用したのはVOCODER機能でした。
YMOからではなく一風堂をテクノの入り口として間違って(?)土屋昌巳さんを崇拝していた自分は、その作品の中でボコーダーの音は知っていましたがどのような機械なのかやましてや欲しいなども思った事がなかったのでした。SE-50はステレオ入力のL/Rにキャリア、モジュレータをそれぞれ入力しボコーダーが鳴らせるのです。キャリア側にはD-10の適当な音色を手弾きで、モジュレータ側には、カラオケマイクを直結(プリアンプなど持っていなかった)して感激しました。当時MTRにボーカルを重ねたコーラスはトラック数に加えて歌唱力の問題もありましたので、これでコーラスパートが完成できると大喜びで活用してました。当時は世の中にインテリジェントピッチシフターがなかったため、無理やり音程にあわせて手で三度の音階を上下させて録音した事もありましたが、うまくいってませんでした。
ギター(No.121)、ベース用(KEYBOARD MULTI No.118,119かな)のマルチプログラムもありましたが、歪み系はいまいちで使っておりませんでしたが、バンドのベースではこれ一台でよく演奏していた記憶があります。
その後、ミキサー購入した際に、ミキサーに適したアルゴリズムとしてDELAY/REVERB(No.128)をL/RそれぞれでSEND/RETURNする機能などいろいろと活用のシーンがありました。マスターにSTEREO ENHANCER(No.123)をかけてた事もあったような気がします。この頃から、音を出す楽器よりエフェクターのほうが無駄に好きな傾向が出ているようですね。
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