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上映禁止・発禁になった映画

「美しき緑の星」

1996年、フランス映画。主演した女優であり、同映画の監督でもあるコリーヌ・セローの作品。

なんと、上映前に中止・発売も禁止された作品である。

いまは時代が追いついたのか、日本でもDVDや本が販売されている。

はなしは宇宙のどこかの星からはじまる。そこでは、自給自足の共同体のような生活をしており、みな、自分の好きなこと・得意なことをして過ごしている。食べ物はみんな採れたものを持ちより、分かち合ってたべる。貨幣の概念もなくなっている。また、自動車文明からも卒業した星。


いろんな星へその星の人を派遣しているようで、みんな集まった話し合いの場で、派遣する人を決めている。

長老「どこどこの星ー」

みんな「はーいはーいはーい」

長老「地球へ行く者ー」

みんな「しーーーーーーーん」となり、みな気配を消している、、、、、

よほど、地球は嫌がられている。。。


集会の場でみなうつむきひたすらに気配を消しているなか、「行ってもいいですよ。」という一人の女性がいた。

その地球へ派遣された女性を中心に話しが展開していく。


この星の人たちは、大多数の地球人にはない(忘れてしまった?)いろいろな能力をもっている。

中でも「切断」という能力がとても面白かった。常識からの切断、敷かれたレールからの切断、本当の自分につながることを妨げていることからの切断。

また、土や植物とつながることの大切さ。現在の人間社会の抱える矛盾や欺瞞、などなど。いろんな興味深い示唆がストーリーの所々にある。(それゆえに、当時発禁になったのだろう)


彼女と出会った地球の人たちは、みな、変化していく。


見る人によっては、トンデモやブッ飛んだ内容になるだろう。しかし、視点を変えれば多くの気づきや示唆がある。

常識から外れたくない方は、この映画は見ないでください。のような文言もどこかで見たような気がする。それでも、ピンッときた方はぜひ観てほしい。







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