義理親との関係で悩んでいるあなたへ


タイトル通りですが、僕も悩んでいた一人です。

「僕」というワードからも分かるように、自分は男性です。
『義理の家族と仲良くなれない問題』これ、どんなに調べても
「マザコン男」と「それに悩む自立した妻」みたいな構図しか出てこず、
男性目線での記事が見当たらなかったので自分で書いてみることにしました。
この問題、男と女でどっちの方が酷いかみたいなしょうもない戦いではなく、どう考えても世代間の戦いですので女性の方でも参考になる部分があると思います。

そして、男性ならではの視点や解決方法も入れつつ、
この問題の根本的な原因と、最後にはその解決方法(自分の場合)を
示せればと思います。

Ⅰ)なぜ「関係性に悩む」のか

まず、なぜ関係性にそんなに悩むのか。これについて考えたいと思います。
義理のご家族との関係性について、大なり小なり悩みはあれど、
「義理の家族と会うことを考えただけでおなかが痛くなる。」
「離婚する理由になりそう」
といった、割と深刻な例においては、恐らく以下の2点が原因だと思います。

①過干渉なこと
②それを回避できないこと


過干渉なだけなら問題ありません。
僕の場合はLINEも来たんですけどウザい時期にはブロックしました。
ただしこれが回避できない状況と組み合わさると、深刻な状況に陥るわけです。

①過干渉なこと

まずは、大前提になんでそんなに人のことが気になるのか、つまりは過干渉なのか。
それには、以下3点が考えられます

①-1心配性
→単純に自分の子供が心配な人。パートナーである自分に信頼性があるなし関係なく、余計なアドバイスをしてきます。

①-2マウンティング
→自分のアイデアや考えと同じでないと、その考えは知恵が足りない。つまりは自分の思い通りにしたい人や、自分の考えに自信がない人に多いです。

①-3混合型
一番厄介で、割と多いのがこれです。
義理父が心配性で、義理母がマウンティングしてくる系などがコレにあたります。

つまるところ、自分の自信のなさを義理の子供に押し付けているわけです。

②それを回避できないこと

次に、その過干渉をなぜ回避できないのか。
例えば、無駄なアドバイスを受け入れるなり無視するなりすればいいのではないかと思いませんか?
しかしながら、全く使わないのに車を買えだの、人生設計や職場などお構いなしに実家の近くの家を買えだの、従えば無駄金を使うような要求だってたくさんあるわけです。

また、無視すればいいと言われても、会うたびに繰り返し同じことを言われて、その度に否定されたような気分になるのは耐えられません。

少し話から逸れますが、
義理の家族との関係性を保つための記事というのは、ダイヤモンドオンラインをはじめとして多く出ています。
一方で、その解決方法の殆どは、「距離を取れ」です。
どうやって距離を取るんだ?と思うと、大概「がんばって」としか書かれておりません。もしくは、それができたら解決してるわ。という感じ。



前述したとおり、そもそも回避ができれば全て解決するのですが、それがなぜ難しいのかというと、以下の3つが要因です。

②-1パートナーの協力が得られない
→基本的にコレにつきます。そして、パートナーを変えるというのは基本的に不可能です。諦めてください。

②-2会いたくないのに誘われる(断りきれない)、あるいは同居などで離れられない
→もちろんできる限りでは距離を取りますが、流石に無理な状況もあります。うちの家族のことなんで嫌いなの!!と喧嘩になるパターンを避けるためにも、必要最小限で会う必要はあるわけです。


②-3周りに相談しても「我慢しろ」or「大変だよね」と、耐えるか共感するかの2択でロクな解決方法が出ない
→男性なら迷わず耐えろと言われます。なぜなら、男性にはその経験が非常に少なく、逆に共感してもらえそうな女性に聞いても、女は全員そうしてきたんだから少しは痛みを知れ、と耐えた経験談を聞かされるだけだからです。
女性同士であれば多少共感してもらえるかもしれませんが、頑張ろうね。で終わりのケースも多いと聞きます。

Ⅱ)我慢してみる。果たして時間が解決してくれるのか

相談したときのよくある回答。というか、男性については100%が「耐えろ」という回答なのですが、その結果僕がどうなったかをお教えします。

①体調を崩す
②義理親のせいで離婚危機に陥る


アドバイスに従った結果、どうでしょうか。
個人的には大失敗しました。
様々なアドバイスがあると思いますが、ここでは失敗例として「耐える」だけはやめてと強く念を押したいです。

と言うのも、まず体調を崩します。
お腹が痛くなったり、吐き気で義理の家族との食事を一口も食べられなかったり、
相手の義理の家族の話題を出されると口数が少なくなるなど、2人の生活に支障が出てきます。

その結果、どこかで相手の義理の家族の件でめちゃくちゃ喧嘩して、離婚危機まで陥ります。

パートナーが体調を崩しているのに、自分の家族とパートナーの間に割って入らない人です。
どこかで「自分の家族と仲良く出来ない人とは結婚生活を続けられない!」と喧嘩になるのは避けられないと思ってください。

Ⅲ)解決方法

⓪失敗例

では、どうしたら良いのでしょうか。
まず、僕自身が実践した失敗例を挙げます。
それは、パートナーへの圧を強めることです。
例えば、体調的な部分もあったのですが、義理の家族の話を禁止用語化しました。なんとなく口数が減るというところからそれを更に強めて、意識して無言にしました。つまり、相手の家族の話が話題に出ると会話を止めると言うことをしました。
暗にあなたの家族のことを話したくないと主張したわけですが、これは失敗に終わります。

間違いなく、お互いの不満がぶつかり喧嘩になります。

では、正しい解決方法について改めて記載していきます。

①周りが勝手に変わることなどあり得ないと知る

なんで自分が苦しいのに、パートナーはわかってくれないのか。いつかは理解してくれるはず。
少なからずこう考え、耐えようと思っている方もいるかもしれませんが、理解してくれることはありません。
最初で味方しない人は最後まで自分の味方をしないと思ってください。
また、義理の家族も自分のことを理解して、都合よく自分の言ってほしくないことを、言わないようになんてなるわけがないことも併せてお伝えします。

②頑張って嫌われる

ここからが少し努力が必要なところになります。

生まれてはじめての経験かもしれませんが、パートナーと喧嘩にならないよう説明ができる範囲で、努力して嫌われてください。

②-1好かれようとする行為をやめる
→プレゼントなど、もってのほかです

②-2実家に行って何もしない。手土産も買わない
→ご実家のキッチンは緊張するから、とか理由をつけて何もしないでください。勿論、うちの実家でも何もしなくていいから。と伝えて気軽に過ごしてください。その条件でもいいなら実家にいくと。また、自分の両親の分は自分で買うようにしようと提案して、手土産なんかも一切買わないようにしましょう。

②-3義理の家族の提案・命令には反論
→一番のストレスである「〇〇やったら?」という提案や命令ですが、手元に言われそうなQ&Aを考えて用意しましょう。
この質問きたらこう返す。という想定問答を当日までにより多く考えて、それを空で返せるようにしておきましょう。
なんでそんな面倒なことをするんだとお考えの人も多いと思いますが、それには理由があります。
それは、1.言い過ぎ防止2.条件反射で反論できるようにするためです。

1.がすごく重要で、ストレスがめちゃくちゃ溜まった状態で反論してみたら、もう無茶苦茶いいそうになるんですよ。それを抑えて理論的に反論できるようにしておくわけです。
はじめて反論すると喧嘩になりかねないのですが、一応相手を敬うためにも「自分の将来を考えて発言しただけ。」など、相手を否定してないことを前提に回答をつくる必要があります。つまり、喧嘩になっても被害者ブレるように考え込んでおく必要があるわけです。

もし想定問答がなければそこまで考え抜いた反論を一瞬で考えることは素人にはできないと思うので、それを空で言えるくらいに暗記します。

もう、就活と同じと思ってください。

おそらくパートナーからは、
「反論するとか珍しくない?笑」とかナメたことを言われると思います。そこでも、「同じ指摘を受けたら、自分の親にも同じように答えるから何か問題?」とキッパリと告げてください。
自分の親にも同じ対応なら、仕方ないか。と思う人がほとんどだと思います。

③相手の家族の助けが一切なくても大丈夫な体制を整える

では考えておかなければならないデメリットはなんでしょうか。

それは、相手からの助けもいらないと言う、いわば背水の陣を敷いている自覚をもつことです。
都合よく相手の助けだけ請うなんて、それは流石にナメてます。僕のやり方は、お前らに従うことで得られるメリットを一切享受しないから、お前らのデメリットを受けないという考えに近いです。

とは言え、考えれば考えるほど、受け取れるメリットは少ないと思います。

Ⅳ)結果

では、これを実践した一個人がどう変わったかをお伝えします。もちろん個人差はありますのでご承知おきください。

①相手の家族が自分に気をつかいだした
②反論すると最初は変な空気だったのが、そういう考えもあるんだ~みたいな感じに変わって、アドバイスをやめた
③誘われる頻度が明らかに減った
④なのに関係性は多分改善した

個人的には、これを実践することで勝ちパターンは2つありました。

A.圧倒的に嫌われて関係性を持たなくなる。
B.一応付き添いで行くけどほぼ無視される

個人的にはAで全く問題なく、Bであっても勝ちパターンでした。
しかしながら、結果は少し違っていました。

①相手の家族が自分に気をつかいだした

まず、パートナーのの実家に行くと僕は極力嫌われようとしますので、一切気を使いません。
服も一番いいハンガーにかけて奥にしまうよう言いますし、座ったら話を極力無視しつつ、本を読んでます。
それを続けた結果、いままではこんなに高いフルーツを買えるように仕事しろと毎回説教していた義理父が、フルーツ食べる?と差し出してきます。
腫れ物に触るといえばそうですが、もうなんか言うとヤバい人になりました。それが僕にとっては非常に心地よいです。

②反論すると最初は変な空気だったのが、そういう考えもあるんだ~みたいな感じに変わって、アドバイスをやめた

「家はまだ買わないのか?」と、前はパンフレット持ってきてゴリ押しされてたのに、「それはこっちで考えることなので。」とキレて以降、「たしかにそうだね、考えてて偉い!」みたいなこと言われて褒められるようになりました。

③誘われる頻度が明らかに減った

あんまり誘うとアレかな?なんて勝手に考えてくれて、スケジュールを確認してから誘われるようになり、その頻度も減りました。

④なのに関係性は多分改善した

何か言われない限りは僕も言い返すことはありませんが、何か言われた場合、ぶっちゃけ前よりも考えなしに言いたい放題言ってます。
でも、パートナーは実家で気軽に過ごす僕をみて喜んでます。結局はそれが望みだったようです。
例えば、ここをこうしてくれ!みたいな改善要望もパートナーからは一切なく、もちろんもし言われたらできる限り対応するつもりです。

義理の家族は内心どう思ってるのか分かりませんが、メリットを享受しないと考えている以上、何もデメリットはありません。

結論:何かを変えたい、誰かを変えたいなら、まず自分から変えるしかないと思います。

以上です。

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