漢字検定準1級 受検の記録
はじめに
導入
はじめましての方ははじめまして。そうでない方は二度めまして。水戸難問と申します。仕事の息抜きで軽めの検定試験や早押しクイズをやっている者です。
当記事は「漢字検定準1級」を受検した記録を個人的に残すものです。
受検の理由
早押しクイズは、森羅万象、ありとあらゆる知識が求められます。基本的には「薄く広く」知識を持ち、そこから少しずつ深みを増していくような感じです。様々な検定試験で知識を学ぶことで、クイズに役に立つことがあります。
私は主に問題文が文字で見えるクイズ(要するにアプリとか)を主にプレイしていますが、難読漢字や表外読みはそれなりに出題されます。そのため、漢検の勉強をすると良いのではないかと思ったことがきっかけです。
元から漢字は強い方でしたが、表外読みの出題にかなり対応できるようになったので、時間をかけた価値はあったと思っています。
所持資格・検定(受検時点)
(ここに関係ない資格を書くと検索妨害になりかねないので消しました。詳細はプロフィールへ)
使用した教材
この問題集は完全にマスターしてください。「これだけ」で合格できるとは言いませんが、これなくして合格できるとはとても言えません。
当然ですが「出る順」にあらゆる言葉が載っているわけではありませんので、こういう問題集で知らない言葉をカバーしていきましょう。
たくさんやればいいというわけではありませんが、時間があるなら色々な問題集をカバーしていくべきでしょう。なお、市販のものでなくとも、個人の方がnoteなどで出している模試をやってみてもいいと思います。とにかく「出る順」以外の知らない言葉をインプットしていくことが大切です。
漢検漢字辞典の購入はお好み(ネット漢字辞典も結構充実している)ですが、四字熟語辞典は書き込めた方が便利でしたね・・・。
勉強法
まず「出る順」
出る順を一通り解きました。初回で「自信をもって」解けた問題はすでに頭に染み付いているので、二度と解かなくていいものとしました。「ちょっと自信がない」「当てずっぽうで当たった」問題は解けなかったものとして扱います。
その後、順番に復習していきます。
なお、特に記載がない限り、私は暗記カードアプリ「Newmonic」を使用しています。便利だヨ。「Anki」でも可。
四字熟語
色々なところで言われているのですが、最初は四字熟語から取り組むのが無難です。四字熟語は「対策がしやすい」割に配点が30点とかなり大きいためです。また、四字熟語を押さえる過程で準1級配当の漢字も覚えられます。
覚え方としては、たとえば「甜言蜜語」なら
1.「甜」が準1級配当なので「◯◯蜜語」を暗記カードの表に書き、裏に
答えを書きます。
*私は2級以下の漢字はほぼ書けるため省略しましたが、書けない漢字
がある場合は反対側を隠したカードも作ります。
2.意味も覚えたいので、「聞いて気持ちのいい言葉、へつらうような話」
と「蜜」という1文字を暗記カードの表に書き、裏に答えを書きます。
(本来、四字熟語については選択式なので、自分でダミーの選択肢を作って本番さながらに覚えてもいいかもしれません。最近はAIも進化しているので、「問題を作って」程度ならサッと作ってくれるでしょう)
「出る順」に載っていなかった四字熟語は、辞典を頭からめくって「準1級配当」のものを覚えました。
あと、「2級以下の配当だけど読み方がヘン」な四字熟語も覚えました。これ結構出題されます。
(例:参差錯落【しんしさくらく】、生死事大【しょうじじだい】)
読み、書き、故事成語、文章題
知らないものは覚えるしかないので、全部暗記アプリにぶち込んでいきました。
「読み」は、濁点が付くか付かないかでかなり迷った記憶。たとえば「蕃殖」は「はんしょく」ですが、あやふやだと「番」に引っ張られて「ばんしょく」と読んでしまったり。連濁にもかなり苦しめられました・・・。
「書き」は、あやふやな漢字は、一字ずつ書き順を調べて正しい形を覚えていきました。自分でも気付かないうちに、変な覚え方をしているかもしれませんよ。自分は「檀」の右下の部分をつなげて覚えていた(「且」みたいな)のをこれで修正できました。
あと、許容字体は絶対に確認しました。わざわざ難しいものを覚える必要はないので。
類対義語、共通の漢字
自分で問題を作ることはできないので、全部把握した後に、2週に一度くらいのペースで復習しました。
結局これらは「語彙」の問題なので、他のジャンルで語彙力を増やしていきました。
模試
出る順が1周終わって暗記アプリを日々回しまくり、ある程度知識が定着した時点で、模試を消化しました。
当然知らない言葉が出てくるので、それも暗記カードにぶち込んでいきます。
もうここまで来たら「語彙力を増やす」以外に対策しようがないです。
番外編 十干十二支
甲乙丙丁とか子丑寅卯・・・ってやつです。丙午とか。
これは読みが割と出ますが、問題集だと全部カバーできないので、さっさと覚えました。少し覚えるだけで1点確実に取れると思うと損ではないと思います。
所要期間
じっくり1年かけました。
そろそろ受検するか~~と思った時期が、ちょうど10月検定の申請期間が終わった直後だったので、4ヶ月受検が遅れることになりました。
ただ、私はじっくりと日数をかけて試験勉強をするタイプなので、それでよかったかなと思っています。他の試験もありますし。(同じ科目は1日最大1時間まで)
受験申込~試験当日以降
申し込み
最近は漢検もマイページを作って申し込む感じです。さっさと申し込まないと遠方に送られそうだったので、開始直後に申し込みました。
後日、受験票が郵送されてくるので、顔写真を貼付します。写真は自宅で取ってプリントしました。
試験当日
当日の午前中に知識検定の日程が被っており、500問解いてから外出しました。
15分前頃に会場入りし、説明を聞いて試験開始。
どの項目もかなり解けて、「イケるのでは?」とか思っていました。四字熟語と対義語・類義語が全問解けた時点で確変を確信しました。過去問でもここまで解けたことはなかった。
試験後
とりあえず解答速報を見て自己採点をすると171点でした。
自分では「まあ運が良ければ通る」レベル程度まで仕上げて挑戦したので、いい回を引けたなと。
(四字熟語と類義語・対義語で知らない言葉を引かないことがどれだけ運の良いことか・・・)
ただ、漢字というものは自分でも気付いていない覚え違いがあったり、なんか書き方でハネられたりするので、絶対合格!とは言い切れない点数でした。
受検結果
また追記します。受かってたらいいなあ。