制服買取被害その8
4月17日
この日LINEを開くと、デジタルウェブさんから「最近スクユニから制服を返却してもらえた方がいました」と連絡が入っていました。
お住いの地域の消費者センターにご相談されたそうで、「公安委員会の方にも詳細を確認していただけることになりました」と添えて返却を求めるLINEを送ったところ、次の日に「返送しました」と返事が来ていたそうです。
デジタルウェブさんとも話していましたが、私と制服を返却してもらえた方の対応の違いは「公安委員会の名前を出したこと」「最速オプションを利用したかしていないか」でした。
以前デジタルウェブさんが直接公安委員会にお電話してくださった際に対応してくださった職員の方が「立ち入り踏査も含めた窓口になってくださる」ということをお聞きしたので、すぐにその職員さんにお電話してみることにしました。
一度おかけした時には席を外されているとのことだったので、改めて自分の中で今までの経緯をもう一度整理し、さらにそこに前日警察署に相談に行ったことを加えて練り直しながら、折り返しのお電話を待ちました。
数十分後にお電話があり、デジタルウェブさんから伺ってこちらにお電話をかけたこと、自分の被害状況やしてきた対応をお話し、他にできることはないかということを伺いました。
丁寧にお話を聞いてくださる方で、様々な提案をしてくださいましたが、スクユニへの返却を求める文書の送付や警察署への相談、弁護士への相談など、やはり今までしてきた対応や伺った手段の他に新しくできそうなことはありませんでした。
今朝知った制服を返却してもらえた方の話をしてみると、「同じように千葉県公安委員会に相談して対処してもらうことになっていること、加えて警察署にも相談に行ったことを加えて改めて文書を送付するのは効果があるかもしれないですね」とおっしゃっていました。
立ち入り検査というのもすぐに行えるわけではなく、行ったとしても制服が手元に帰ってくる保証ができない、と言われました。また、立ち入り検査の結果は民間への公表ができないそうです。
やはり、個人で戦うしかないようでした……。
最後に「また何かありましたらいつでもご連絡ください」と言ってくださって、その職員さんとのお話は終わりました。
もう一度簡易書留で文書を送付してみようと思っていること、警察署への相談に行ってきたことを、担当してくださっている消費者センターの方にお話しようとお電話をかけましたが、その日は担当の職員さんが出勤されていなかったため、また別日にかけることにしました。
制服販売ドンキー
こちらもデジタルウェブさんから教えていただいたことになりますが、「制服販売ドンキー」というサイトは、株式会社ススメルが運営している制服販売サイトです。スクユニで不当に買い取った制服を、ドンキーで高額で販売しているようです。
ここに出品され、買われてしまったら最後、手元に制服は二度と戻ってきません……。
デジタルウェブさんにこのサイトを教えてもらってから、私はほぼ毎日自分の制服が出品されてしまっていないかチェックしていました。
この日(4月17日)もいつものようにサイトをチェックしていると、
私が送ったものと思われる制服が、出品されてしまっているのを発見しました……。
今までの傾向で、スクユニは送られてきたままの状態でドンキーに出品していることが多いと伺っていたため、「自分が送った点数の商品=自分が送った制服」と認識していましたが、私のものと思われる制服は、送った点数からいくつか物をピックアップしたような状態で販売されてしまっていました。
なぜ自分のものかもしれないとわかったかというと、右側の袖付近に大きなシミ汚れがあったからです。
どこかで、「ここまで様々な手段で返却を求めるアプローチをしつこく続けていたのでそう簡単には出品できないだろう」と思っているところがありましたが、容赦なく出品されていました……。
驚いたのはその値段です。
私が買い取られてしまった時に、11点で査定額アップ(+1000円)で2015円とされていたものが、89980円で売られていました……。
制服本体は1015円で買い取ったものを約9万円という値段で販売。
あっけに取られて、「約90倍か……」なんていう呑気なことも考えてしまいました。
昨日警察署に伺った時、「こちらが納得していないような状態で売りに出されてしまっている方が事件性があるといえる」とおっしゃっていたことを思い出し、すぐに警察署の担当してくださった方にお電話をしました。
制服が買われてしまうかもしれないという焦りと、逆にこれなら動いてもらえるかもしれないのではないか、という期待とどうにも複雑な気持ちです。
電話で事情を説明した後に、警官の方がススメルの電話番号と思われる連絡先に、「どの時点で契約が成立しているとみなしているのか、直接確認します」と言ってくださいました。
「また連絡します」と言って電話が切れたあと、10分もしないうちにまた警察署からお電話がかかってきました……。
「伺った電話番号にすべておかけしましたが、一つは現在使われていないもの、残りの二つは鳴らしても全然繋がりませんでした」とのことでした。
消費者センターの職員さんが一度かけて繋がった番号にも、出なかったようです。
「買われてしまう前に、早めに法テラスに相談してなにかできることはないか聞いてみて下さい」と言われました。お電話していただいただけでも有難いとは思いますが、継続してかけてはくれないのか……という気持ちもありました。日をまたいで同じようにかけてもらえることはないようで、残念でした。
そうしてまた「これ以上できることはありません」と言われてしまい、警察署に頼っても、どうにもなりませんでした。
無料法律相談
急いでデジタルウェブさんに制服が出品されてしまったことを伝え、そのまま法テラスに連絡しようとホームページを覗きましたが、なんと新型コロナウイルスの影響で相談受付を中止しているとのこと……。
メールでの問い合わせは受け付けているというページを見つけてくださったので、取り急ぎそちらにメールを送り、二つの無料法律相談サイトに相談を投稿することにしました。
今回相談したのは
・法テラス
です。
法テラスはメールでの相談、ココナラ法律相談と弁護士ドットコムは掲示板形式で、そこに登録されている弁護士さんからの回答を受け付けるというものです。
弁護士さんへの相談というのは最後の切り札でもあります……。
どれくらいで回答がいただけるのかわかりませんが、緊急事態宣言の発令による営業の短縮や休業などもあってこれ以上は動けることがないため、待つことしかできません……。
長くなりましたが、一旦ここで私の制服買取被害の体験談は終わりになります。
ここまで戦って来られたのは、決して私一人のがんばりというわけではありません。
一番感謝しているのは、今も続けて親身になってお話を聞いてアドバイスをくださっているデジタルウェブさんです。他の方のケースや相談先を紹介してくださったり、ご自身が被害を受けたわけではないにも拘らず、相談機関に連絡してくださったりしました。
そして相談した各機関の対応してくださった職員さんのおかげでもあります。
こうして過ごしている間にも、スクユニだけに限らず制服買取被害を受けてしまっている方は増えているのかもしれません。
今後も、なにか動きや事態の進展があれば書き記していきたいと思いますし、できる限りこの記事たくさんの方の目に触れ、私と同じような被害を受けてしまう方が増えないようにと、祈っています。
今後の記事では、同じような買取サイトを選ぶ時の注意点や、相談に行った各機関や、それぞれの対応などについてまとめていきたいと思います。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
終わり