ないものねだり癖
だれに話したって「どうしようもないこと」について書く。
どうしようもないんだけど、どこかにこのどうしようもない感情を曝け出したくなった
数日前から諸事情で期間限定の一人暮らしをしている(仲違いとかではないのでご心配なく)。
1年前までのようにひとりで過ごす時間が多くなって、なんだか虚無を感じる時間が増えた。ひとりが好きなはずなのに、一人暮らしはどうにも苦手なのだ
それから、3日前に、わたしの愛するアイドルグループのコンサートDVDが届いた。去年の末、傷心の身体を引っさげ大阪まで遠征した思い入れのあるコンサート(地元公演は2日連続で入った)。今までのコンサートと比べて規模感も演出も圧倒的。どこを切り取っても特別だった。
そして終わってからずっとずっと、円盤化を待ち望んでた。
そして遂に届いたDVD(正確にはブルーレイ)(1ヶ月前に予約した初回限定盤だけでは飽き足らず、通常版も追加購入してしまった)。一人暮らしをいいことに、この3日間仕事以外の時間はずっと見ている。(それでもまだ半分残ってるんだから、一体どんだけリピートしてるのか考えるだけで恐ろしい)
あー、コンサート、楽しかったな。
それがまた、こうしていつでも見返すことができると思うと、本当に嬉しい
でも、どうしても、なぜか前を向いていられない。
これはあれだ、未来の予定が完全に白紙だからだ。
オタクがこんなツイートをしていた。
コンサートに入ってた日々のこと忘れちゃいそうだよ、日程発表されたらカレンダーとにらめっこしてLINEで緊急会議開いたり、当落出て大騒ぎしたり、コンサートの朝、新幹線で友人と合流して速攻ビールあけたり、地元駅からツアバ見かけて仲間だって思ったりそんな小さいことも忘れたくないよ。
次の予定がないことが、こんなにも虚しいなんて。
そして、
密密な去年のコンサートをみて、
もうこんな空間を大勢の人間で共有できることはもう二度とできないんじゃないかという気さえしてきた。
古のヲタク「昔はさ〜、コンサートっていったら、東京ドームに5万人くらい人が集まってさ〜、ぎゅうぎゅうになりながら見たもんよ…、楽しかったなぁ〜」
新世代ヲタク「あ〜〜〜映像で見たことありますよ!ステージとか遠くて見にくくないんですか?え?!わざわざ双眼鏡もってくんですか?!?」
このツイートも、はじめ見たときは
わろたwwwww
くらいにしか思ってなかったけど、
本当にそうなっちゃうのかもしれないな、、
と思うくらいまでは落ち込んでいる。
たとえドームコンサートでアイドルたちが豆粒サイズにしか見えなくたって、
オンライン配信で最前列からみるコンサートでは、あのライブ特有の一体感、高揚感は絶対に味わえない。
コンサート、なくなってほしくないな。
そんなこと恐らく、なにかを応援している全世界のオタクが思ってるんだろうな。でも、こうあってほしいと思ったからって、そのようには世の中まわっていかない、ということも分かる。だから、「どうしようもないこと」なのだ。
わたしの悪い癖で、悲しい気持ちが始まると、そこを始点としてあらゆる負の感情が湧き出てくる。
今まで感じずに済んできた気持ちも、一人暮らしをしているうちに顔を出し始めてきた。
「本当は、こんなところで、こんなことしてるはずじゃなかったのにな」
特別何か辛いことがあるわけじゃない。
仕事も人間関係も、至って順調だ。
でも本当だったら、コロナがなければ、
若い今のうちしかできない、もっともっと自由な生活を送っていたのにな。
と思ってしまうのだ。
マスクをつけずに笑って過ごせる日が来るんだろうか。生活の中でまで神経質になって手指消毒をしなくても良くなる日は来るんだろうか。またどこか異国へ、なんの気兼ねもなく、なんの差別的な視線を受けることなく、旅立つことができる日は来るんだろうか。
そんなこと、
コロナで人生が狂ってしまった人なんて、わたし以上にもっともっといるのに。だから、だれに話したって「どうしようもないこと」。
いまの状況を自分でどうにかポジティブに受け入れて、どうにか前向きに生きていくしかない。
でもわたしは、
新しい生活様式とやらに対応していくには、まだまだ時間がかかりそうだ。
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