ひねくれ北欧4か国周遊記⑪世界遺産って意外と普通&海外生活に飽きる
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11-1.朝ごはん&ベルゲンの思い出
2023年12月30日土曜日
ノルウェー・ベルゲン
朝です。昨日と今日は、トーン ホテル オリオンというところに泊まります。二泊二名朝食付きで、3万円でした。
オスロで宿泊したのと同じトーンホテル系列なので、もちろん朝食もまったく同じメニューです……
昨日はトラブル続きの けっきょく定刻通りに到着したので想像力が不足していただけ…… 12時間の移動でとても疲れましたが、ゆっくりしていられません。今日はいよいよベルゲン観光です。
私にはベルゲンにこんな思い出があります。
二子玉川駅の前では年に何度か出店があって、おしゃれな輸入雑貨や、意識の高いオーガニックな食材が売られています。出店じゃないですね、ストリートマーケットとかマルシェとかいうオシャレ青空市場的なやつです。ともかく意識の高い層をターゲットにした意識の高いマーケットです。
そこを意識の低い私がプラプラ物色していたところ、お店のおじさんから「ベルゲンって知っていますか? 行かれたことありますか?」とマウントを取られたことがあります。
いいえ、ないです。と答えたところ、「北欧のノルウェーという国に、ベルゲンというそれは美しい町があってね。そこは世界遺産になっているんだけど~」という ベルゲン・マウントトーク 営業トークをされました。
この世間話をマウントと感じてしまう私の心のさもしさはいったん脇に置いたとしても 販売している雑貨がやたらめったら高額なのは、ベルゲンが素晴らしいから適正価格なのです、と言わんばかりなのが腑に落ちません。
二子玉川でベルゲンの雑貨を売ったら、そりゃ仕入れ代やら、場所代やら高くつくんでしょうけども!ベルゲンがそんなに偉いんか!?ベルゲンなんて知らなくてもいいじゃないか!と、ひねくれものの私は思いました。
そんな被害妄想で 私は一方的に二子玉川とベルゲンが嫌いなのですが、ベルゲンについては行ったことが無いので、先入観というかファーストインプレッションが悪かっただけです。なので今回はよくよくベルゲンを値踏みしてやらねばと意気込んでおります。
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11-2.ベルゲンフス城
ホテルから出るとすぐ近くに煉瓦で出来た歴史のありそうな建築物があったので、まずはそこに向かいます。
ぐぐってみたら、ベルゲンフス城(Bergenhus Fortress)というお城でした。13世紀くらいのものとのことで、正真正銘、古いです。
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11-3.ブリッゲン地区
続いて街の中心地の方へ歩いて向かいます。すると早速、ヴォーゲン湾沿いにカラフルな家が見えてきました。世界遺産に登録されているブリッゲン地区です。
近くで見ると、思ったより普通だと思いました。1階はお土産物屋さんやバー等の、普通のお店になっていました。(そこがまた、なんだか俗っぽい印象があるような……)
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11-4.フロイエン山
もしや、近くから見たからあまり感動が無かったのでは? と今度はケーブルカーに乗り、遠くから街並みを見ることにします。フロイエン山という山に登ります。
ベルゲンパスという乗り物や観光スポットがお得になるチケットをスマホで購入しました。一人380ノルウェークローナ(5000円ほど)でした。
これでばっちり……と思いきやケーブルカーは乗り放題の対象ではなく、半額になるだけでした。通常一人120ノルウェークローナのところが、60ノルウェークローナ(800円ほど)になりました。
山頂に着きました。あたりを見回したところけっこう崖が急で、そのぶん景色も遮るものなく綺麗に見えるのですが、足元に雪があることもあり、転落するのではと怖くなりました。
ーーフィヨルド程ではないけど、まあまあですね
ーー函館くらいかな?
という感性が死んでいる感想を胸に抱き、下山しました。
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11-5.ベルゲン散歩
街ブラをします。ベルゲンは『アナと雪の女王』のモデルとなった街だそうです。
……あれ、デジャヴが?? 【そう思ったあなたは第9話へGO!】
オスロのアーケシュフース城は『アナと雪の女王』に出てくる「城」のモデルになったそうです。アナ雪はノルウェーの良いところを色々盛り込んでるということですね。
感性が断線しがちで、何を見ても感動が薄いです。気付いたのですが旅行を始めて1週間が経ち、そろそろ北欧に慣れてしまったのかもしれません。美しい街並みもこう毎日見ていると慣れてくるというか、サーモンスープ飲み過ぎて飽きてきたというか。
満員電車や長時間労働が当たり前になるのと同じように。カップルが段々ときめきが無くなって蛙化するのと同じように。贅沢な話ですが世界遺産の美しい街並みにも慣れてしまった気がします。
しかし、常に状況に適応しアップデートできるホモサピエンスだからこそ、旅という名の非日常が、刺激が必要なはずです。
私はここで刺激を投入します……
ランチを、中華にしようと思います……!
先日、安易に日本食を求めたところ、ウィズ・マヨネーズの洗礼を受けました。日本料理は魔改造のリスクがあります。しかし、中華ならその心配はないはずです。
マックにしようかとも悩みましたが、マックもその土地に合わせて魔改造されている可能性があります。マックは時折、マクドになったりするのです。
そこで、中華です。ノルウェーで食べる中華。これはマンネリ化した北欧旅行に風穴を開けてくれる選択のはずです!
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