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ひねくれ革靴⑩番外編:茶靴が好き・茶靴のハードル&酔っ払い無限ループおじさん

ーー革靴が好きなんじゃ無い。好きになった靴が、たまたま革靴だっただけ……

ーー茶色が好きなわけじゃない。いいなと思ったのが、たまたま茶靴だっただけ……

番外編なので、さむいポエムから始まります。

反響の無いブログってツッコミ不在で1人で書き続けないといけないので孤独な作業です。さむいポエムの一つや二つ、書いてみたって許されるでしょう。ひとりで書いて、ひとりで取り消し線を引いているだけの毎日です。おっさんの一人遊びです。痛々しいです。

ましてや番外編です(?)

誰にも忖度せず、ステークホルダーゼロで、オール自己満足でお送りします。誰も聞いてくれなくても、茶色の革靴の話をたくさんします。

てかさ、てかさ!!

自分の持ってる靴の情報を載せるのって、要は自慢したいだけおじさんじゃないですか! リアルだと誰も聞いてくれない話を、ブログという虚構の世界で展開してるのです!

そして誰にも読まれない。。。

いや、大丈夫、あなただけは読んでくれている。。。(いや、、、ホラーかよ)

でもさ、でもさ!!

自分の持ってない靴については書けないし、好きだから書いてるわけだし!(逆ギレ)

飲み会で誰も興味ない話を一人でし続けるより、
いいじゃないですか! 無限にループする話に無理やり付き合わせて周囲の人をタイムリープさせたりしてないじゃん! 誰にも迷惑かけてないじゃん!(逆ギレ)

それに前回、ルサンチマンたっぷりの謎の貧乏革靴ブログをやってしまったため、たまには正しく靴ブログをしたいのです。

革靴を通してみる現代社会の闇について?? という社会派気取りなのに中身の薄いことをたくさん書いてしまったので、もう少し靴に寄ったブログをしたいのです。

(前回っていつだよ!? と思って振り返ったら、6月でした。。。もう半年です。人生はあっという間です。。。

まあでもその間に、革靴に対する愛は深まったのです。ブログに書かない間に、映画とか水族館とか高崎とか行っている間に、革靴への想いは育まれてきたのです!)

ということで、私の好きな茶色の革靴を履く人が増えて欲しいなと思っております。今回は茶色の革靴にまつわるハードルについて書きます。おいでよ革靴の森! おいでよ茶靴の森! なぜか酔っ払いおじさん風・会話形式でお送りします!!


*****

茶色革靴問題1.仕事に履かない

ーー仕事に履けないよ?

「職種によるがデザインが地味なら許されるでしょ、いまどき! 金融系とか固い仕事の人でも濃い茶色履いてる人はけっこういるよ。いや、まあ、休みの日に履くのでもいいけども!」

ーーいや、履けないのではなくて履かないのです&仕事は黒でしょ。

「えぇ、飽きませんか? 毎日漆黒じゃなくてもいいじゃないですか。彩りのある人生を生きてみてもいいじゃないですか。(全力で煽りたい)

「オフィスカジュアルが世に浸透して、リモートワークでカメラオフが(社風にもよるが)セーフになり始めて、ダイバーシティやらなんやらが謳われて、ともかく服装がどんどん自由になるこの現代で!

茶靴で出勤は全然アリなんじゃと思います!!
むしろ、革靴なだけ真面目じゃん? と言いたいです!!」

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茶色革靴問題2.持ってる服に合うかわからない


ーー持っている服装に合うかわからないよ。。。

「逆なのじゃ、靴に服を合わせるんじゃ!! 別に変でもいいじゃんか。ファッションは自己表現なのじゃ。着たいから着る。履きたいから履く。それだけなのじゃ。茶靴が好きなんじゃ。止められないのじゃ」

「というか、持ってる服に合うとかいう思考回路がまず世界を狭めていて勿体無いっていう話なのです。どうせ白と黒ばっかりの、良くない意味での無個性になるのじゃ。逆に白と黒でなんとかなるのはその人に個性がある場合だけじゃ。凡人が白と黒で統一したらまじでモブキャラなのじゃ

*****

茶色革靴問題3.傷・汚れが目立つ


ーー茶靴は傷や汚れが目立つよ。

「そうなんよ、目立つんよ。あなた、もしや、茶靴を履いたことがある人ですね?
同じ苦しみを味わったんですね??
さ、もう一回です。茶靴沼に戻ってきてください。一緒に頑張って磨きましょう」

~沼から伸びる手。。。引きずり込もうとする手。。。~

「そうなんですよ。黒ならクリーム塗ればどうとでも隠せるのでOKですが、茶色はもうすごく気になります。個人的に、わたしは超神経質なので、傷が目立つ問題はとても致命的でした。

前に、新品の靴をおろした日に、躓いてすっ転んで爪先に傷ができてとても凹んだことがあります。靴もへこみ、私もへこみ。。。かなしみです。

しかし、おじさんになるにつれ、そういうのも人生と思えるように今はなりました。

靴なんだから、汚れるし踏まれるし、道具ってそういうものと割り切るしかないです。。。

いっしょに生きてきた証なのだから、無傷でショーケースに飾られるより、使われたほうが幸せなのです。。。

はい、嘘です。
わたしはまだまだ、ぜんぜん神経質です。
都合のいい時だけ鈍感になる、神経質めんどくさおじさんです。

でも、どうしても茶靴が好きなのです。
傷がついて物理的にも精神的にも凹むとわかっていても、それでも茶靴が好きなのです」

傷。。。
かなしい。。。
しかし消しゴムで消せます。
こうやって頑張って大事にしていくしかないのです。

*****

茶色革靴問題4.クリーム選びが難しい


ーー磨こうにもクリーム選びがむずかしい。

「そうですよね。めっちゃわかります。めっちゃ困りますよね。茶色と一口に言っても色々あります。つまり、クリームの色がむずかしいのです。
傷や汚れをクリームでごまかそうにも、色選びが難しいのです。

靴クリームの色選びや、つけ過ぎると本来の色と違って来る事もあるので、ケアが難しい所もあります。

ライトブラウンとか、タンカラーとか、キャメルとか、、、そういう名前のついている明るい茶色は、危険です。クリーム選び、まじ激むずです」

どっちの色が近いか。。。?
うーん、わからん。
ま、どっちでもいっか、、、笑

「しかし、逆に色が変わるのを利用して、自分で染め替えをするという楽しみ方もあります。1足で2度おいしいのです」

(茶靴を自分で染め替えた話は以下の第3話です!)

頑張って付き合っていくと、メンテナンス技術が向上していくということもあるでしょうし。色が変わってもいいよね。むしろそれが味だよね、ってぐらいのおおらかさと、お手入れ(≒大事にする気持ち)が必要なのだと思うのです。

*****

愛があれば乗り越えられる

色々書きましたが、愛。
愛がすべてなのです。
ぜんぶ含めて、それも味と思えるかどうかなのです。

エイジングとか経年変化とか色々いっても、物は朽ちていくんです。
育っていくためには、育てないといけないのです。勝手に成長はしてくれないのです。

なにもしなかったら劣化するだけに決まってるし、むしろ愛があったら汚れ用とも使わずにはいられないのです。魅力があるからずっと大事に使って、自分だけの相棒にしていくのです。

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革靴=黒の先入観が原因では

こんなに素敵な茶靴なのにいろいろハードルを感じるのは、手入れのしやすい黒が一番オーソドックスだから、、、無意識のうちに黒と比較してしまうからではないでしょうか。

要は、「革靴=黒」の先入観が原因で、茶色に対しとっつきづらさを感じてるのではないでしょうか。(歴史を紐解くと、茶色の革靴は汚れがついたみたいだったからとかもあるらしいですけど、現代ですし)

それに、茶色革靴問題と書きましたが、どれも茶色に限らない話です。明るめ、薄めの色の靴、、、というか黒以外は、ぜんぶ上記にぶち当たります。

いろんな色のスニーカーがあるのと同じで、色んな色の革靴があります。でもビジネスに使えるのは、黒と茶ぐらいで。どうしたって茶は黒と比べられてしまいます。

それでも、茶はカジュアルにも使いやすいですし、茶色の方が包容力があります。保守派な原理主義者が黒なのです。そもそも茶色の定義が微妙です。光の加減で見え方が変わったりもしますし。黒靴だって茶芯とか言い始めたらもう、茶色ではないかと。

赤茶、バーガンディ、マホガニー、赤なのか茶色なのか? ライトブラウン、キャメル、タン、黄色なのか茶色なのか? という話であって。

そもそも、分けるのが争いの始まりなのです!

色で、区別するのがおかしいのです。

分断ではなく連帯を!

色で分けなくていいじゃん!
(←あれ、趣旨が変わってきている。。。)

ビジネスとカジュアルで分けるのだって、今は昔の話でしょう?
時代は、オフィスカジュアルで、テレワークでしょう?
みんなパジャマで仕事してるでしょう?

ほら、二元論って危険です。
味方じゃないなら敵でしょ、みたいなのは危険です。白黒つかないことばっかだよ、世の中!

色で黒と茶色に分けて、黒を目の仇にするブログを書いている最中だけども!!

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アンティーク仕上げも良い

急に話が変わりますが、アンティーク仕上げも茶靴の良いところです。アンティーク仕上げとは、つま先とかかとに濃いめのクリームで色をつけて、グラデーションをつけて、アンティーク風に仕上げることです。

ブラウンならダークブラウンで。ダークブラウンならブラックで。という調子で。靴紐のあたりも、濃くするのもあったり。まあいろいろです。

ハイシャイン(鏡面磨き)と一緒で好き嫌いが若干ありそうです。そしてこれ、センスというか趣味が出る気がします。

ネットで「アンティーク仕上げ」で検索して見ると、変なのも多いと感じるのは私だけではないはずです。「自称パティーヌ」というのも、いやそれ違うじゃろと言いたくなる作例があります。陰影があるか無いかぐらいのささやかなのが個人的には好きです。

これはやりすぎ
ペイント感というか、
あとから色を乗っけました感は好きじゃないのです。
このぐらい。いやも少し抑え目でもいいぐらい。。。
自然に焼けた感じがほしいです。

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おわりに:茶靴は変化が良い

茶色は変化が分かりやすいのがいいんです。色の濃淡。グラデーション。そういうものが積み重なっていくのが、とてもよく見えます。

これは、黒にはない魅力と言えるのではないでしょうか。(黒は経年変化がわかりづらいと思うのは私だけではないはずです)

エイジングが良い。傷が良い・汚れが良い。アンティーク仕上げが良い。。。そして、みんな違ってみんな良い。そんな優しい世界にしていきたいわけです!(だからもちろん黒もいいです!)

お付き合いいただきありがとうございました!


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