ひねくれ北欧4か国周遊記⑲マイナス27度はため息が凍る
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19-1.サーリセルカの朝
2024年1月4日木曜日
フィンランド・サーリセルカ
グッドニュース、じゃないよあなた……
朝起きると、フィンエアからメールが届いておりました。サイトに飛ぶと、上の画面でした。ロストじゃなくてディレイドと書いてあります。失くしたんじゃないよ、ちょっと遅れてるだけだよ、という意味でしょうか……
ともかく、見つかってよかったです。今晩泊まる予定のヘルシンキ空港近くのホテルに送っといてくださいな、とメッセージを送ります。これでコペンハーゲンからヘルシンキに行くときに失った1個目のスーツケースは確保できました。問題は2個目の方です。
今日はヘルシンキに戻る予定なので、荷物が無事発見されても、入れ違いになってしまいそうで怖いです。急ぎフィンエアに電話をすべきかと思ったのですが、ただでさえ怪しい英語なのに電話はリスキーです。
悩んだ結果、まず日本語で文章を打ちそれをGoogle翻訳をし、それをホテルの受付の方に見せて代わりに電話をしてもらう、という作戦でいこうと思います。
フロントや食堂は別の棟にあるため外に出ると、相相変わらず寒いです。スマホで見ると、マイナス27度・体感マイナス37度とあります。おそろしいです。体感って、これを体で感じたら死んでしまうんじゃないでしょうか。
吐いた息すらすぐに凍って、マフラーに氷の粒がたくさんついて、冷たいです。テレビで見かけるバナナで釘打ちチャレンジとか、濡れたタオルを振り回して凍らせるとか、余裕で出来そうな気温です。
ホテルの受付の人に「とても困っていて、フィンエアに代わりに電話してもらえませんか?」とお願いする文章をスマホで出したところ、快く引き受けてくださいました。やはり北欧の人は親切です。こうしてスーツケースは2つとも発見され、ロストバゲージはディレイドバゲージになりました。
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19-2.カウニスパーの丘
サーリセルカは小さな町であまり観光スポットは無いのですが、その中ではカウニスパー(kaunispää)という丘がメジャーです。丘というかスキー場なのですが、まずはバスでそこをめざしたいと思います。
頂上に着くと風がとても強く吹いていて、信じられないぐらい寒かったです。体感温度-40度ぐらいなのではないかと思いました。ただ景色はとても美しかったです。空の色がめまぐるしく変わっていくので、ずっと見ていて飽きませんでした。
景色は最高なのですが、寒くてずっと外にはいられません。頂上には「フィップ( Huippu)」というレストランがあり、寒さの限界を迎えたら避難が出来ます。ここでランチにしました。
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19-3.お土産探し
バスでカウニスパーの丘から降りてきて、町ブラをします。寒すぎるので、休憩も兼ねて10分に1回はどこかの店に入りました。
スーツケースが見つかって一安心な私は、心置きなくお土産を爆買いしました。お店によって品揃えや値段がけっこう違ったので、たくさん見ても飽きずに楽しかったです。トナカイ関係とオーロラ関係のものが多い印象でした。
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19-4.ヘルシンキへ ~感動の再会~
サーリセルカを一日楽しみ、バスに乗ってイバロ空港へ戻ってきました。チェックインをしたところ2個目のスーツケースが届いており、無事合流できました。(即その場でまた預ける形になりました)
そして深夜、ヘルシンキ空港に到着し、空港近くのヒルトンホテルにチェックインしました。こちらで無事1個目のスーツケースとも合流することが出来ました。
スーツケースは2つとも悲惨な扱いをされたらしく、外側がべこべこになっていたり、中身がシェイクされてお土産の箱が潰れたりしていましたが、仕方ありません。見つかっただけ本当によかったです。