皐月賞
コース解析
ゲートから1コーナーまで405mと長く、先行争いが激しくなりやすい。G1ということでよりその傾向は顕著になる可能性がある。ただ、1コーナーを過ぎるとペースが落ち着く。小回りのため内前有利になることもあるがトラックバイアスの影響をよく考慮する必要がある。「最も速い馬が勝つ」と言われているようにスピードが求められる舞台。
TB想定
土曜日は雨の影響か使い詰めの影響か、外差し有利。日曜日は馬場が乾いて来て若干内有利。今年は能力傑出っぽい馬もいないし、土曜日の雨予報もあるのでトラックバイアスの影響は大きそう。より注意してみる必要がある。
全頭診断
ウインオーディン
共同通信杯では5着もこの日は内有利で上手く内に潜り込んで流れに乗っただけと能力的には2〜4着からさらに劣る内容。新潟2歳SではG1では通用しなさそうなキタウイングに敗戦。能力的には通用の器ではない。
消
グラニット
この世代のレッドベルオーブ枠。前走は流石にそろそろ弱いだろと放置されての1発を期待して見たがG1の舞台では流石に通用しない&放置されない(前走以外と粘っちゃったし)とは思う。極端な内前有利で放置されたら粘り込みを図る。
消
グリューネグリーン
ホープフルSでは外を回ったにせよ前残りの展開で負けすぎ。弥生賞はレベルが低かったがそこでも負けすぎでここでは通用しないと見ていい。
消
シャザーン
すみれSではその後優先出走権を獲得したショウナンバシットを撃破で能力は高い。しかし、ポツンと気分良く追走していた点とあまりにも追走ができていないという点が減点ポイントか。能力を出しきれれば通用する可能性はあるが、G1の舞台でそこまで恵まれるか?の問題もある。人気にもならず穴馬的なポジションなら1発狙ってみるのもアリ。今年はG1馬不在、トライアル低レベルと混戦模様なので別路線組のこの馬が通用する可能性は少なくとも例年よりは高いだろう。
△
ショウナンバシット
非常に低レベルな若葉Sを勝ち上がり。スローの前残りを外から差し切ったと見ればラスハンメルとは着差以上には力の差があると見れるがラスハンメル自体1勝クラスですら怪しい馬でこの馬の能力の高さを証明できるものではない。内前有利の場合は先行してどこまでといった感じだが、ポジション争いの激しいG1で耐えられるかは不明。(この世代みんなそう)特に脚質が極端に分かれているため前を抜き切るほどor後ろからの強襲に耐えられるほどの力は感じられない。
△
ソールオリエンス
京成杯はまさに衝撃的。全体的にはそんなに高いレベルではなかったものの、この馬だけレベルが違った。さらにG1でも人気になり、善戦したセブンマジシャンを相手にしても全くのレベルの違いを見せつけた。懸念点があるとすればコーナリング能力。終わってる。流石にG1で世代のトップを決める戦いのためあれをやらかしたら勝ち切れない。勝ち切れないで欲しい!(長崎の自称進学校風)というところでリスクとどう付き合うか?の問題になりそう。新馬戦では普通に回っていたからたまたまなっちゃっただけか?左回りが問題か?はやって見ないとわからない。正直それ以外の問題点は見つからない。
◎
タッチウッド
「出遅れても押して前に行って残ったのはすごくない?」(友人:河西くん談)
この日は内前有利で途中ラップもスローでダラダラと。ファントムシーフの完勝でこの馬は惰性で行ったとみるべきで必要以上に高評価を与える必要はない。しかし、出遅れがあったのも事実。内前有利馬場でスタートを決めてスンナリ先行できれば巻き返しの可能性は少なからずある。懸念点は今回先行勢が多いことでポジション争いに敗れたり、また出遅れたりしたら厳しくなる。
△
タスティエーラ
共同通信杯は完敗。弥生賞を完勝するも、トップナイフが実力を発揮できず、その他メンバーは低調で。特に1勝クラスすら怪しいアームブランシュが強いレースに見えるほどのレースレベル。ファントムシーフとは大きな力の差もある。
▲
ダノンタッチダウン
トップスピードは速く通用しそう。だが、朝日杯は極端にイン有利の馬場でインに潜り込む川田のスーパー騎乗の賜物。加速までも遅く差し損ねで2戦落とす。今のところ朝日杯組の成績は惨憺たるもので強かったドルチェモアまで負けてしまった。また、デイリー杯で負けたオールパルフェもスプリングSで全く通用せず。当然それを差し切れなかったこの馬の能力も疑問視。中距離戦線とレベルの高いカテゴリーに入りさらに厳しくなる可能性は高い。状況が好転するとすればマイルは少し忙しそうで追走は楽になるか。展開的に恵まれてどこまでか?オッズとの兼ね合いも考えて。
△
トップナイフ
ホープフルSでは先行放置からのスローの前残りで能力的に上位であるとは堂々と言えない内容。弥生賞では前に行きたい馬を行かせるために抑えてチグハグな競馬になってしまったこと、インで少し詰まったこともあるが、やはり切れるような脚はない。タスティエーラに先着されたことはやや不満。それでも立ち回りは上手いタイプで安定した成績を残せそう。内前有利なら粘り込むだけの能力はある。
○
ファントムシーフ
レベルの高かった共同通信杯では完勝。2着以下とは力の差があることを示した。その後タスティエーラが弥生賞、シーズンリッチが毎日杯を制しているようにレベル感的にはおそらく1番高かった。ホープフルSでは前残りの展開でスタートで出負け、前が開かずにスムーズではなかったことを考えると度外視可能ではある。少し気になるとすれば1番強い競馬をしてたキングズレインが次走人気を背負って大敗(さまざまな要因が重なってしまったにせよ)そもそもキングズレインもそれまでのレースで圧倒的な能力的な高さを見せつけていたわけでもない。次に実際に共同通信杯は行ったきりの競馬であったこと。本当に強い?とは少し思ってしまうがここでは能力傑出ではないものの上位に取るべき。
◎
フリームファクシ
きさらぎ賞は3着シェイクユアハートが次走敗戦と低レベルだった。その中で行ったきりの競馬で最後追い詰められたとなれば能力的には通用するか怪しい。競馬が上手なタイプだとは思うが、似たようなタイプも多く厳しい戦いになる可能性が高い。極端に前残りになりそうな時のみ抑えれば良い。
△
ベラジオオペラ
スプリングSではどちらかというと内有利の中で外から差し切り。着差もついたが、このメンバーには力の違いを見せつけた。メンバーもデイリー杯を制したオールパルフェがいたり、セブンマジシャンがいたりと極端に低いわけでもなかった。なんなら新馬戦ではショウナンバシットに完勝などレベルもかなり高かった中でスピードの違いを見せつけた。スプリングSからスピード、スタミナ共に高レベルであることが示された。
◎
ホウオウビスケッツ
若干イン有利の中で絶好位から前にいた弱いグラニットを交わしただけの内容でベラジオオペラとは大きな力の差があり、評価に値するようなものではない。前々で押し切りを図りたいが、そこで問題になるのが前走で露呈したコーナリング能力の低さ。グラニットとの差を詰められず、逆に後ろの馬群に詰められる。粘り込みを図りたいこの馬にとって大きな弱点である可能でがある。よりスピードが求められるようになりどうなるか。前残りの展開で抑え程度の評価を与えれば良い。
△
マイネルラウレア
若駒Sをレベルの違う衝撃的な勝ち方をするも、結局はホープフルSに出れなかったような馬の集まりでメンバーレベルに疑問。ワンダイレクトとは着差以上の力の差があった。ワンダイレクトはその後弥生賞で3着に入るもレベルの低いレースでこの馬の評価が上がるものではない。能力を出しきれればおそらく上位でトップスピードも通用レベルだが、追走スピードが著しく低い。大幅な相手強化にもなり差し切れない可能性も高い。
△
メタルスピード
イン有利の馬場で最内を回り流れに乗る。マイラー気質の馬がタフ馬場で脱落したところを交わしただけで、これもベラジオオペラとの差は大きく感じる。スピードも少なからずあり、マイルの消耗戦では力を発揮することができるだろうが、スピードとスタミナが求められる舞台では流石に厳しくなる可能性が高い。さらに相手強化にもなる。
消
ラスハンメル
前走スロー逃げで優先出走権獲得も最後差される。能力的には評価できず。ポジションを取れそうなほど速くもなく、前残りでも勝ち切ったり、粘り込むほどのスピードは無さそう。
消
ワンダイレクト
前走3着に入るも、アームブランシュに最後追い詰められる。この弱い馬に追い詰められるのは問題視。また、弥生賞自体もかなり低レベルで完敗していることを考えるとここでは厳しい。
消
最終予想
15 ぺラジオオペラ
15-1.5.7.8.9.12.16
前走イン有利の馬場で外から突き抜けた15は能力上位。昨日の馬場のままなら不利を受けなければ勝ち切る可能性が高い。1は不安要素は多いが、馬群を捌ければ。また、極端なTBになり前潰れの展開になれば12.16も追い込む。
極端にイン有利になった時には5.8.9が粘り込みを図る。また、極端な前残りの展開でスムーズにレースを進めれば16も。7はレベルの高い共同通信杯を制して能力上位。枠の差を活かして。
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