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国公立姉妹♯


3年前の記憶があるうちに書きました。
国立大学にセンター試験を課さない推薦入試で合格した、
長女のこと。


長女は大学3年生である。
厳しい時代であるが、長女の大学生活も大変きびしいようだ。
悩み、苦しむのが青春の醍醐味なら、長女は青春を謳歌しているといえよう。

受験生にも夏は来る

長女もまた「なし推」での合格者である。
入塾はかなり遅く、高校総体が終わってからの塾通い。
いつもは、念入りに身なりを整えるおしゃれ大好き長女だったが、この年の夏は、めがねにTシャツ、ビルケンサンダルという出立ち。
前髪は、ちょんまげを結い、参考書でずっしり重くなった黒リュックを背負って塾への階段を上がる。

平成最後の野武士である。

そんな長女は、自ら LINE意外の全てのSNSをログアウトする。

0か100なのだ。

模試の成績は、思うように上がらなかったが、(高3の夏からは、ほぼ毎週模試です🥺) 勉強への気力だけは続いた。

長女の場合、英数2教科の筆記試験と個人面接が課せられていたため、塾では筆記試験対策を行い、学校では主に面接の練習をしていた。
面接練習は、学校の先生に満遍なく出来るだけたくさんの先生にお願いした。

忙しいがこころに残る日々

仕事に対して意欲を持っている大人であれば、目の前の仕事に真摯に取り組む。
教師の場合、その対象が生徒であろう。
その点、長女の高校には仕事熱心な大人がたくさんいた。

そして合格をいただく🌸
家族全員で祝った。
夫は号泣し、方々に電話で言いふらした。
私は、iPhoneのロックを受験番号にした。

バイクで受験に向かう姿を笑ってはいけない

テレビで韓国の大学入試の映像を遠い目で見ていた私。
今となっては、オンマと全く同じ気持ちである。一緒になって土下座し、泣きながら子どもの名を叫ぶだろう。

教育ママと自覚したことはない。
ただ、口すっぱく言ってきたことがある。

「 高校の3年間は、あっという間だから、一日一日を大切に
過ごしなさい。」

ただこれだけである。
勉強しなさいと言ったことは、たぶんない。

実際、娘たちの高校生活は実りあるものだった。
毎日の授業、部活動、友情、恋の話も…(ちょっと🤫)

学校が大好きだったのだ。
そして、先生方とも仲良しだった。
姉妹揃って同じ高校だったことから、「○○さんの妹ね。」と気に掛けていただいたというのもある。


姉妹ともに、好きなものは好き。苦手なものは苦手。と割り切った生き方をしている。
が、それに反して、お節介な一面もある。

わがままや、遠慮がないのは21世紀にうまれた者の特権なのかもしれないが、姉妹は強い。
多少の嫌がらせやアンチも楽しんでいるように見える。


これで姉妹の話は終わり

無事合格となったが、専門的な学科に進んだこともあり姉妹の道は険しい。
実際、長女は受験期よりも勉強している。
また、センター試験を経て合格した友人は、やっぱり成績優秀だという。
ただ、受験期と同じく目標に向かう姿は本気である。
「なし推」をひとつのチャンスとして挑戦するか、共通テストに集中するかは本人次第。
(他の方法もあります)
 
自分は推薦入試向きかもしれない!と思った方、日々を大切に、すべてのことに全力で、友人と楽しむことも忘れずに高校生活を送って欲しい。
そうすれば、道はひらけますよ。

ふたりを見守った母親として思う。
受験の結果はプレゼントのようなもので、美しいのは過程だ。
それは、出願時の証明写真でわかる。
明らかに大人の顔になっている。
しっかり前を向いた、意思ある顔。
(写真屋で撮影することをお勧めします)

私は、これからもまじめにふざけて娘たちを応援します。
何事も前向きに (たまには立ち止まって) 私らしく、お母さんをするつもりだ。

さぁ、次女が進学すれば私は30年ぶりに一人暮らしとなる。
私こそ、ここから。 なのだ。

全ての本気で生きる受験生へ…ママより









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