すぐ忘れちゃう。でも明日も当たり前なんてない。
好きなものができると、続いてほしいと思う。
これを見続けたいと思う。
違う。
ずっとあり続けるって勝手に思っちゃう。
でもそんなのない。
昔大好きだったバンドがどんどんいなくなった。ずっとこの大好きな音楽が聴けると、聴き続けられるんだと信じて疑わなかった。当たり前すぎて「信じてる」とすら思ってなかった頃。
ずっと忘れてたけど、思い出した。
めちゃくちゃ好きだと思ったから。この人たちが。これを観れることが。幸せな気持ちでいっぱいになった。観たものから受けた感情を頭の中で整理してる時間が好き。どんどん言葉がわいてきて、「あぁ、わたしはあの時そんなことを思ってたんだな」ってバラバラな気持ちをまとめていくそんな時間が好きで。ただただまた観たい、そう思ったから。
「ずっと」
そんなものない。
知ってる。
だから、好きなもの、人たちには稼いでほしい。
ちゃんと続くように。「稼げなくてもいい、好きなことをやってるから」なんて思わないでほしい。
あの頃すごく悔しかった。でもあの頃よりわたしも少しだけできることが増えた。好きなものが当たり前に続いていけるように。それを観続けられるように、わたしはわたしでできることをやる。
そんなことを考えたからなのかな、ずっと忘れてた熱めの「好き」が自分の中にまだあるって思い出した。どうしてたんだっけな、この感情。遠いな。あの人まで遠い。
掴みたい。待つのはいや。
自分で掴みたい。
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