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自意識過剰なオタクはアニメイトに入ることすら大変

今は鬼滅とかのおかげでアニメとか2次元コンテンツに寛容になってきた世界だから、アニメイトぐらい普通に入れるだろー!って思うかもしれませんが、現代にひっそりと存在する第三者の目を気にしすぎる自意識過剰オタク達はいつになってもアニメイトにコンビニ感覚では入れないんですよ…。

1年前ぐらいから友人がよく行くというのもあってアニメイトに出入りする機会がめちゃめちゃ増えた。中学、高校生の頃はアニメイトなんて選ばれしつよつよオタクが行くような場所だと思ってたし、私自身グッズを買うようなオタクじゃないので付き添いじゃない限りほとんど行かなかった。年に1、2回ぐらい。

そしてつい先日、久々(と言ってもひと月ぶり)にアニメイトに行ってきた。しかも池袋本店。都内は学校行く以外まっったく行かないようにしてたんだけどこの日は別件で池袋に用があったので帰りに少し寄っていった。しっかり消毒とマスク、人が集まってる方に寄らないよう気をつけて用が済んだら外食せずすぐ帰りました(周りを気にする目)。

池袋本店とか関東圏にいるならふつーに行くじゃん!ってマウントとられそうだけどこっちはふつーじゃないんです、だいぶマニアックな店なんですあそこ。あなた達がアニメイト池袋本店を実家と言うのならこっちは六本木の物価が高そうなでっかいオフィスビルにお上りさんがGUで買った服を纏って侵入する意気込みなの、もういかに自分の存在を消すかに必死なの。1人だったら絶対行けないけど今回は友人がいたので侵入することはできた、えらい。


グッズ買わないオタクはアニメイト行ってもすることなくね?って思うけどその日は違ったんです。

なっ、アイナナのフェアやってるーー!しかも貰えるのが実用的なしおりだしこれはかわいい。アイナナのかわいいしおりをゲットする目的ができたのでやましい気持ちがなくアニメイトに侵入することができた。やましい気持ちってなに。

アイナナ関連の商品をいくらか購入で貰えるやつだったから、なんか買わなきゃいけないので、まだ買えてなかったThird BEAT!のopとedのシングルと、この前でたTRIGGERのアルバムを購入することに決めた。とりあえず上の階のグッズ売り場を見ることにした。


最初に行ったのは漫画原作のグッズがいっぱい置いてあるコーナー。ジャンプとかマガジンとかあとゲームのグッズもちょろっとあった。漫画はよく読むんだけどグッズはほとんど買わないんだよね。でもチェンソーマンのステッカーはかわいいな〜と思いながら見てた、チェンソーマンの絵大好き。

そしてここで自意識過剰オタクの特性「気になる商品を横目で見る」が発動。堂々と見れないんだよ、だってそのジャンルが好きって周りに知られるのが恥ずかしいから。この時の姿は中学生がドンキの18禁売り場が気になって横目でチラチラ見るあれ。姿を公開して堂々と好きな物を主張できるオタクさん、いや人間の方々って凄いな~…。

ちなみにチェンソーマンのステッカーは買いませんでした。あとワールドトリガーのコーナーもあってめちゃめちゃ気になってたんだけどあそこも見れませんでした。生きてる間に強いオタクになりたい。

挙動不審でウロウロしてたら友人がいつの間にかレジから帰ってきた。なんか買ったん?って聞いたら「レジが混んでるから別の階でお会計お願いしますって言われた。」と。確かに人が増えてきて入口に人がいっぱいいた。フェアとかやってたからかもしれないけど、この時期にこんな人おってやっぱ都内やばいな…なんて思ったり。自意識過剰が挙動不審の上、罪悪感も追加され、もうライフはゼロよ!状態。なんか都内の近況報告記事になってきた。


人が多いなと感じたのでさっさと買うもの買って店を出ることにした。目的のアイナナのCDを買う為に乙女ゲーのグッズコーナーの階に行く。途中の階段でアニナナの絵が壁一面に貼られてて、じっくり見たかったし写真も撮りたかたけど周りに人いたから邪魔だし、なにより恥ずかしかったので断念。恥じることなんて何一つないのにね…。

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あ〜〜〜!!めっぞ!?めっぞいるじゃん!!

なんでめっぞいるの?と思いつつ階段付近は止まると混むので通り過ぎようとしたんだけど、やっぱり記念に写真撮っておきたい…、自意識過剰オタクは今度こそ勇気を振り絞り、カメラを出した一瞬で写真を撮り、その場をそそくさと去る。欲が恥に勝ったこの日一番の大金星。

消毒してすぐ入り口前にアイナナのコーナーがあったんだけど、グッズの量がすごかった。異常な量のぱしゃこれがずらーっと並んでて、その隣にアニナナが流れてるモニターとCDが陳列されてた。モニターにアニメ流してくれるのいいよね。でも堂々と見れないのがつらい。自意識過剰オタクは自分で自分の首絞めるのが得意。

Third BEAT!のop「THE POLICY」とed「PLACES」は普通にあったけど、VALIANTがまさかの通常版と初回限定盤A、Bどっちもあってびっくり。アニメ系のCDってちょっとお高めだし限定版A、Bとか店舗別特典とか人気投票券がついてたりで何枚も買ってるオタクがいっぱいいてすごいよね。私はCDは聴ければいい派なので脳内会議の結果、パッケージが黒くてかっこいい初回限定版Aを手に取る。弱いオタクを許してください。


ここでこの日一番の強敵が現れる。アイナナコーナーを見ていると隣に壮五くんとナギの痛バを武装したかわいい女の子二人組がやってきて勝手にびびる自意識過剰オタク私。SNSとか顔が見えない人が自分と同じものを好きって言ってるのは全然大丈夫、いざ目の前に現れると怖気づくというか「同族がいっぱいいる…」ってなって勝手にビビりだす。勝手に敵対視するな、同族がいるなんて当たり前だろ…。アニメ専門店にいるんだぞ、アニメイトって知ってる?あのかわいい痛バ武装オタクたちは私のことなんて見てないからね。

もう逆張りで痛バ武装組の隣でアイナナコーナーを漁ってやろうと謎のメンタル勝負に挑むも弱いオタクは勝手に敗北。アイナナのCDと記念に一つと思ってさっき手にした環くんのクリアファイルを抱え、アイナナなんて知りませんよという雰囲気を装いその場からレジに逃走。いや、無理がある。お前のこと見てないからそのおかしな行動やめようよ…。惨めで情けないオタク、もうアニメイトに入れただけでも自分を褒めてあげよう。


アニメイト池袋本店で生まれた敗北者はアイナナの商品をレジに出す。ここでも自意識過剰オタクは勝手に謎の勝負を仕掛け始める。いかにレジを早く済ませ、隣や後ろの人に自分の買ったものがばれないようにするかだ。いやもう意味わからん、何してんの。

今までの挙動でお察しの通り、私は自分の好きなものを目の前にいる人間にみられるのが恥ずかしいので、レジ打ちの店員さんにばれるのはもう諦めるしかない。でもせめて周りの同族たちには見られたくない!だから誰も見てないってのに…。

とりあえず事前に合計金額を計算して財布はあけっぱでスタンバる。若干レジに並んでる後ろの人たちのほうに背を向け、商品を出した瞬間財布から諭吉の顔をのぞかせアニメイトアプリのバーコードを用意し店員さんに出す。店員さんがバーコードを打ち終わった頃にはもうお金は出し終わっている。この日の反省点は現金がぴったりなかったのでお釣りを出す手間をかけさせてしまったこと。これを考えると電子マネーが即決で支払えるのでおすすめだが、以前PeyPeyで支払おうにも自分でQRを読み取るシステムだと知らずに永遠とバーコードを見せ続けたトラウマがあるので、いつか電子マネーの支払い早業も確立させたい。ここまでの流れだけは特技といっていいほどに早い。


そしていよいよお目当てのフェア特典のしおり配布タイム。今回のお会計だと三枚しおりがもらえるそうで、この時は今まで考えてた早業とか周りの目も気になってたけど、しおりが貰えることのほうがわくわくしてた。店員さんがしおりを持ってきてくれたけど三枚重ねてたからどのキャラクターが描いてあるのかわからない、一番上はりっくんかな…?しかしここでのんびりしおりのキャラクターを確認することはできず。お会計終わったから周りにばれないようにマイバックに商品を入れなきゃいけないし、何より後ろの人待たせてるからね。

コソコソと退場し、比較的人がいないスペースでこっそりしおりを確認すると七瀬陸、六弥ナギ、そしてなんと一番好きな八乙女楽さん!もうめちゃめちゃ嬉しかったよ。特典くれたレジの店員さんに感謝の念を送って階段を下りた。

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じゃじゃーん。無事しおりをゲットできたよ。これから読書するときにこっそり使います。



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そして行きで断念した階段にあるアイナナの壁の写真を撮ることに成功~!考え方とか生き方が大好きで尊敬してるこの人をぱしゃり。表情も凛々しくてかっこいいね。

途中勝手に罪悪感で落ち込んだり、いろんな人に脳内勝負吹っ掛けたり、挙動不審に店内を駆け回ったりして奇行に走ってしまったけど、無事欲しいものが手に入ってよかった。自意識過剰オタクよく頑張ったよ…。


世に自分みたいなオタクがいるのかわからないけど、私たちのことってみんな見てないからそんな過剰にならなくて大丈夫なんだよ。でもそんなこと知ってる上でなかなか物事にフランクになれないんだよね、わかるわかる。

そんな自意識過剰ブレブレ人間の私は、八乙女さんの「100人に愛されるおまえじゃなくて、おまえに愛されるおまえになれ。」という名言を胸に、周りの評価に振り回されるんじゃなくて自分の気持ちに堂々としていられるような人間に生きてるうちになれるよう頑張ります。アニメイト池袋本店が実家だといえるぐらい堂々としたいね。




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