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ひとつぶのたねクラシックコンサート「チェロ カルテット」

【過去の演奏会より】

日時:2024年9月14日14時から
場所:西部市民会館(明石市)

・チェロ・アンサンブル・エクラ
チェロ:上塚 憲一、土井 真理、高橋 乗子、尾崎 達哉

【演目】

・W.フィッツェンハーゲン作曲 「アヴェ・マリア」
・サン=サーンス作曲 動物の謝肉祭より「白鳥」
・フォーレ作曲 「夢のあとに」
・J.S.バッハ作曲  シャコンヌ チェロカルテット版
・A.L.ウェバー作曲「オペラ座の怪人」
・マスカーニ作曲 オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲
・モンテベルティ作曲 オペラ「ポッペリアの戴冠」より
・マーキュリー作曲 ボヘミアン ラプソディー
・前田肇編曲 日本の四季の歌メドレー
・いずみたく作曲 「見上げてごらん夜の星を」

・久石譲作曲 魔女の宅急便より 海の見える街(アンコール)
・文部省唱歌 ふるさと(アンコール)

チェロのみのアンサンブルという、今まであまり経験のないコンサートを聴きに行くことになった。

複数の未就学児たちが叫びまくる中での演奏会だった。明石の文化振興財団が「明石で本格的なクラシックを提供したい」のなら親子部屋などを使うなど対応をすべきで、いくら”子育ては明石で”でも音楽環境が良くなければ、音楽文化は育たないと思った。もし音楽を未就学の子どもたちに提供するなら、大人とは一緒にせず、選曲や環境を考えて設定すべきだと思う。

チェロのアンサンブルは地味なイメージだったが、実際その通りだった。高音が伸びるわけでもなく、音色が大きく変わるわけでもなく、極めて落ち着いた雰囲気だった。コンサートというよりホームパーティや夜のシーンでじっくり聴くのにいい、渋目のサウンドだった。

前半のクラシックはかなり難しそうで、指が指板の半分より下(高音部)にくると音程が不安定になり、和音のバランスが崩れてしまうことがあった。

また、今まで聞いたアンサンブルのようにお互いがアイコンタクトを取ることなく、黙々と各自が弾き続ける感じで、ややアグレッシブさに欠ける感じもした。ただ、タイミングが大きく崩れるとか息が合わないということはなかった。やはり、アンサンブルリーダーの上塚憲一さんとそのお弟子たちのアンサンブルだからかなと思った。パートの関係かもしれないが、一番音を飛ばして主張をしているように思えたのが尾崎達哉さんだった。

後半のオペラはアレンジのせいかイタリアの雰囲気が出ていたし、日本の歌もしみじみ感が感じられてよかった。

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