今週の日経ビジネス(8/3)
ローカル5Gというキーワードが出ていたのでその記事についてご紹介する。
格安スマホ(MVNO)という名前が一般的になりつつある今日この頃だが、実はMVNOは最近、苦戦を強いられている。
ちょっとややこしい話なのだが、ワイモバイルはソフトバンクの回線をそのまま使っているため、MVNOではなくサブブランドという扱いになる。
だからMVNOという括りで見てみると、1位は楽天モバイル、2位以下UQモバイル、IIJ、NTTコムという順になっている。
次にMVNOがなぜ苦戦しているのかというと、格安スマホの戦いがワイモバイルの独壇場になっているからだ。
先ほどの括りではワイモバイルはMVNOに入らないといったが、通信業者という括りで見た時にはMVNOにとって料金体系が同じワイモバイルはまさしく脅威となる。
さらにKDDIがUQモバイルを子会社化して、ワイモバイルと同じようなサービスになることも分かっているので、この先注目すべきはNTTドコモの動向ということになるわけだ。
NTTドコモはMVNO市場には参入しないと明言しているものの、状況が変わってきたら実際にどのような行動になるかはわからない。
そんな不安定なMVNO市場において光が射し込む要素があるとすれば、冒頭のキーワードである「ローカル5G」になるわけだ。
「ローカル5G」とはなんぞや?という話だが、「ローカル5G」とは限られた通信エリアの中で企業や自治体が自前のネットワークを構築できる仕組みのことだ。
「ローカル5G」は公衆回線網を介さないので、セキュリティ面でのメリットが大きいとされている。
そうした堅牢性の高いネットワークの中で安価にシステムを構築できるMVNOに今注目が集まっていて、MVNO各社は開拓が鈍化してきた個人向け市場ではなく、「ローカル5G」の普及に向けた取り組みに軸足を移していくとされている。
コロナの影響で5Gサービス開始の出鼻をくじかれた格好ではあるが、間違いなく5Gは次世代の超期待されている通信サービスなので、今後のサービス展開はますます要注目だ。