「ヤバい集中力」には秘訣が満載
すぐ気が散ってしまう質なので、なんとか集中力を養えないかと思ってこの本を読んでみた。
簡単に言うと、脳を最適な状態で活用するための方法がいろいろ紹介されている。
脳を"獣"に見立てて、その獣をどのように調教していくのかといった説明方法が独特だが、要は脳の特性を知ってどうやって最高の状態で使ってやれるかを追求しているわけだ。
・脳はどんな特性を持っているのか?
・脳に対してどのような調教が有効的なのか?
・脳にどんな餌を与えたら活性化するのか?
など、興味深い内容が書いてある。
脳ミソがどんなときに集中力を発揮するのか、どんなときにその脳力を発揮できないのか、どうやったらポテンシャルを引き出せるのかが実験結果を交えながら説明してあるので、嘘くさい話という感じではなく信憑性が高い。
特に、一日の仕事を進めるときに、
1.朝、今日のタスクをすべて書き出し、優先度の高いものから作業する
2.朝、今日のタスクをすべて書き出し、書いた順番どおりに作業する
3.朝、今日のタスクをすべて書き出し、簡単な順番で作業する
これらのどれが効率的であるのか実験を行ったところ、簡単なタスクをこなして脳に達成感を覚えさせながら作業できる 3 が最も達成量が多いことがわかったとあったのが新鮮だった。
つい 1 のように優先度の高い順で作業を進めていくことが効率的だと思いがちだが、実験の結果 3 のやり方のほうが効率的であることがわかったのはインパクトがでかかった。
そのほかには、どうしても作業を進める気にならないといったときに、脳内で無理矢理5秒のカウントダウンをしてから取り掛かると、確実に生産性があがるといった内容など、試してみる価値がありそうなものがいくつかあったので、集中力に課題のある人には読んで損のない本だと言える。