初めて購入した一軒家を売ってみた(パート3)

前回、仲介業者を増やしたところまでお話したが、このタイミングで売りを加速させるためもう一度価格を見直し、さらに100万円値下げした金額で2つの仲介業者に掲載をしてもらうことにした。

すると、その2日後になんと、以前に下見に来た家族がうちに突然、訪問してきたのだ。

理由はもちろん「うちを買いたい」ということだったのだが、さらにお願いしたいこともあるので別日に相談させてほしいということだった。

とにかくまずは話を聞こうということで、その週の日曜日に時間を取って喫茶店で話をすることにした。

話を聞いてみると、どうやらご近所さんらしく、今住んでいる家を完全に事務所にしてしまって、近くで新たな住まいを探していたとのことだった。

うちに見学に来たときもかなり気に入っていたのだが、いかんせん予算オーバーだったのでひとまず様子を見ていたところ、もうひとつ気になっていた物件が突如売れてしまったので、あわててうちの状況を確認したらちょうど値下げになり、このままではこっちも売れてしまうのではという不安から即行動したという話だった。

しかもご近所さんという縁だけでなく、じつはオレの出身高校の先輩にあたる人でもあったというオマケもついてきたが、具体的な売買についての話を聞いてみると、その人は今の価格でも予算をオーバーしているようで、どうにか予算内でうちを買うことができないか頭を捻らせたらしい。

ちょうどそのとき同窓会があって、そこで不動産屋をしている友人と再会し、今回の話を相談したところ、その友人が仲介料を取らずに間に入るから、その分家の値段を下げてもらうように交渉したらというアドバイスをもらったらしいのだ。

どういうことかというと、普通仲介業者を通じて家の売買をすると、家を買う人も売る人も仲介業者に対して家の売値/買値の3%を仲介手数料として支払う必要が出てくる。

それを今回はその友人の不動産屋がボランティアで仲介をやるから手数料を発生させずに売買を成立させることができる。

たかが3%と言っても数十万円なので決して小さい金額ではない。

うちとしては元々仲介手数料として取られるはずのお金を値引いただけなので実質的な痛みは伴わないから金額面では問題ない。

しかもちょうど業者との契約を見直した神がかり的なタイミングだったので、自分で売る相手も見つけてきても仲介手数料が発生しない契約になっているからまさに渡りに船という話だった。

こんなすばらしい条件がそろうことなんて一生ないだろうから、今回の申し出を快く受けることにした。

それからはもうトントン拍子で話は進み、申し出から3ヶ月後には売却と住宅ローンの返済が完了して、引っ越しまで終わっていた。

とにかく今思い返してもまさしく奇跡と言ってもいいくらいな出来事だったと思う。

長々と話したが、これが初めてのマイホームを無事に売却できたというお話の全貌でした。



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