HHKB(日本語配列)レイアウトのキーボードを作ったよ
作った経緯
普段使いはHHKB(日本語配列)のキーボードを使っているんですが
ゲームをやる時はFN、CTRLキー辺りの配置がゲームには向かず別のキーボードに切り替えてるんですよね。
この切り替えが面倒で以下の要件に合うようなキーボードを探してたんですが、マア見つかりませんでした。
レイアウトはHHKBの日本語配列(60%キーボード)
キーマップのカスタマイズができる
ゲーム用にキーマップの切り替えができる
そもそも1個目の要件に合うものがほぼないんですよ~^^;
なので自作してみようかなぁと思い立ったわけです。初の自作キーボードです。
あと個人的に打鍵音はHHKBのシャコシャコ感よりコトコト?してるメカニカルキーボード(リニア)のが好みなのもありました。
レイアウトについて
販売しているPCBを色々漁りHHKBに一番近いレイアウトがこちらでした。
5行目のスペースバーから左側のキーが1個足りず若干サイズが大きくなっちゃいましたがまあ十分だと思い妥協しました。
(さすがに基盤とかプレートを作るのはわたしの力じゃ難しいね・・・)
できたキーボード
思った通りに動いてめちゃくちゃ満足してるよ~。
ただエンターの左のキー赤くしたかった・・・。キーキャップ足りず。
使ったパーツ、金額
合計金額は大体38,000円です・・・。たけええ
はんだ用の工具とか色々失敗した分含めたら5万は超えてると思います・・・。余裕でHHKBかえますやろ~~
PCB
60% 61 64 qmk経由pcb underglowサポートスイッチled hhkb minilaレイアウト完全にプログラム可能な機械式キーボードポーカーDuck2 GH60
¥ 4,235
HHKBに近いレイアウトにできるのがこれぐらいしか見当たらず。
underglowのLEDオプションを付けましたが今回のケース的に不要でした。
オプションとか商品説明欄にある追加プレートは今回のレイアウトだと合わないので注意が必要です。(やってしまいました)
プレート
高品質の機械式キーボード,ユニバーサル,真ちゅう製,60% 61 64mm,dz60,gh60,xd64,bface,yd64mq,diy,メカニカルキーボード用プレート
¥ 2,906
オプションはAlu Black Plate Aというアルミ製で左シフトキーの大きさが2Uのやつを購入しました。
真鍮製にもできますが、あんまよくないという意見もあり無難にアルミにしました。
これも今回の特殊なレイアウトに対応している唯一?のプレートっぽいので一択かもしれません。PCBと同じメーカーです。
スタビライザー
Durock 2U V2 PCBマウントスタビライザー(スモーキー)
Durock 3U V2 PCBマウント スタビライザー(スモーキー)
エンター、左シフト用の2Uが2個と
スペースバー用の3Uのスタビライザーを購入しました。
一応、プレート購入時にもついてくるようでしたが流石に3Uのスタビライザーはついてこず別途購入しました。
2Uも一応合わせるため+ネジ止め式のが良いらしく購入。
スタビライザーは基本的に2U以上のキーに付けるらしいです。
ケース
GH60木製ゲーマーキーボード用の頑丈な木製ケース,マイクロチップ付きQmk,60% メカニカルプレート,ポーカーカートリッジと互換性あり,euおよび60
¥ 7,571
どうせ自作するならとケースは木製にしました。
できるならオークが良かったんですが、なかなか見つからずこちらのローズウッドにしました。
ケース選びはPCBに合うようにGH60に対応していればよいとのこと。
キースイッチ
Durock Black Lotus キースイッチ(パープル/ブラック/リニア/5ピン/63.5g/5個)
Durock Black Lotus スペースバー用 キースイッチ(パープル/ホワイト/リニア/5ピン/80g/1個)
通常のスイッチを70個(5個×14セット)とスペースとエンター用にバネが重いスイッチを2個購入しました。
今回のレイアウトは67キーなので通常は65個(13セット)でも足りるんですが念のため70個購入しました。
現に1個ルブしようとスイッチを開けたときに爪がやられてしまったんで余分に買っておいてよかったです。
スイッチ選びでリニアのタイピング動画を色々漁ってたんですが、正直どれもいい感じで環境によって音なんて変わるだろ~と思い名前がカッコイイBlack Lotusにしました。
実際の打鍵音はコトコト感がつよく満足でした。
キーキャップ
GSA BLANK RETRO HIGH-LIGHT ABS KEYCAPS
約¥ 10,000($ 69.00)
キーキャップは一番探すのが大変でした。
そもそも日本語配列のキーキャップは絶滅危惧種っぽいので印字無しを選ばざる負えない状況。
あとはR4の3Uと1.75Uも中々見つからない・・・。
過酷な条件下を潜り抜けたのがこちらのキーキャップで、他にもXDAやDSAプロファイルといったフラット面のキーキャップも選択肢としてありました。
個人的にこのキーキャップのテカリ具合が良いなぁと感じたのでこちらにしました。(高いけど・・・)
ちなみに印字あり版もあります。
買ったときは在庫が40個ぐらいあったんですが、1週間もしないうちに残り5個になってましたのでこの記事が見られているころにはなくなってるかも・・・。キーキャップって一期一会なのか・・・。
別のを探すのは大変なので印字無し系とか、あわよくば日本語配列のキーキャップはいっぱい出てほしいですね。
アクセサリ(おもに静穏化)
KBDFANS MODULE FOAM
光 純鉛 貼るだけ50mm×1m KGZ-51 1枚入
イノアックコーポレーション イノアック ポロンスポンジロール 1.5tX50mmX1M
防音ファストラボ スポンジ用 超強力両面テープ 15mm×20m
セメダイン 5分硬化型エポキシ系接着剤 ハイスーパー5 80gセット CA-186
今回の木製ケースは軽く結構音が反響しそうだなぁと思い底に鉛シート(遮音用)とPORONのウレタンシート(吸音用)を敷きました。
参考にキーボードビルド動画を漁ってたんですが、この手の静穏化は結構やってる人多いみたいです。
ケースの底に鉛シートを貼って
その上にウレタンシートを両面テープで貼りました。
その他静穏化としてスイッチのルブもやりました。大変でした。
セメダイン(エポキシ系接着剤)はUSB端子の補強の為に購入しました。
自作キーボードの端子部分は結構とれやすいらしくてこういう対策をしているそうです。
補強前 たしかにとれやすそう・・・。
補強後 わかりづれ
ちょっとした注意点
作成中ちょっとした注意点がありましたのでいくつか紹介しようと思います。
ファームウェアについて
今回のPCBはファームウェアが最初から入ってるらしくリセットしてどうこうとかは不要でした。
購入ページにあるPDFの説明書に色々と書いてあるんですが特に何も設定せずPCに接続してRemapでカスタマイズできました。
キーマップファイルの配布場所
以下から今回のPCB用のキーマップファイルをダウンロードできます。
https://github.com/the-via/keyboards/blob/master/src/YMDK/yd60mq/yd60mq.json
あまり有名処ではないPCBでしたので探すのが大変かと思い一応。
任意のキーでレイヤーを切り替える方法
今回の要件にあったゲーム用のキーマップに切り替えるという部分はTGというのをキーに割り当てて実現しようとしました。
そこでゲーム用のキーマップに切り替えた後にデフォルトのレイヤーに戻すとこでちょっと躓いたので説明を。
例えばレイヤー1でレイヤー2に切り替えたいってなったら
レイヤー1で任意のキーにTG(2)を割り当てる
のは分かると思います。
その後レイヤー3からレイヤー0に戻したいってなったら
レイヤー3にも任意のキーにTG(2)を割り当てる
必要があったんですね。
ここはてっきりTG(0)にするのかと思いましたが
あくまでもTG(2)はレイヤー2になっている状態をトグル(有効/無効)するという機能だったんですね。
キースイッチが5ピンだとはまらないところがある
今回のPCBでHHKBのレイアウトにしようとすると
右シフトの隣のキーが5ピンスイッチだと干渉してうまくはまらず
画像のようにピンを切ったらはまるようになりました。
プレートのウレタンフォームの付け方
ウレタンフォーム(KBDFANS MODULE FOAM)をプレートに貼る時はスイッチをはめてから貼ると楽になります。
最初はめずにやったんですが、位置がちょっとずれてスイッチがはめづらくなったのではめてから貼るのがおススメです。
キーマップ
HHKB(日本語配列)と似た配置ですが一応こんな感じだよ~ってことで載せておきます。
レイヤー0と1が普段用のHHKBモード
レイヤー2と3がゲーム用のCTRLとかが普通の位置にあるモード
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