転職

わたしは30代前半だが、現在3社目の会社に勤めている。

新卒23歳で社会人デビューし、そこから10年以内で3社。世間一般では多い方だと思う。

なぜこうなったかは簡単で、自分の性格が影響している。
先のことを考えて行動できないのだ。

大学生の時はとにかく楽することとサボることしか考えていなかったので、就職活動もまともにせず、企業のことも調べず、将来のことをちゃんと考えず、本当に適当に決めてしまった。

私の時代はめちゃくちゃ就職氷河期だったので、就活は一大イベントみたいな感じで大学3年生の春休みすべてを費やし、すべてを犠牲にして就活をしている人が多かった。
授業中でも情報解禁の時間になったらみんな一斉にエントリーしたり、いろんな企業の面接のエピソードトークみたいなのを自信満々に話していたり、、。
わたしは、この就活システムが気持ち悪くて、流行に乗れなくて、スタートダッシュに出遅れた。
大学4年のGW明けにだらだら就職活動を始めて(その頃には大手企業はほとんど採用活動終了していた)、結果超中小の国内メーカーに営業として就職した。

社風も古く古風な考えで満ち溢れてる会社だったが、営業だったのが幸いで、仕事を通じていろんな人と出会い、社会が見えるようになり、周りが見えるようになって、自分がどういう仕事をしたいかという理想が出てきた。

そこからできることに挑戦して、できることを身につけ、やりたいことを見つけてこられた。いい感じにステップアップしてきた。

わたしは今の自分のキャリアに満足しているし、次どういうことができるようになりたいかを見据えた上でのポジションなので、今後頑張っていく目標にもなっている。

なぜこんな話をしたか。
決して就活批判をしたいわけでもキャリア自慢したいわけでもない。

ここ数年、芸能人の事務所退所報道や、アイドルグループの解散報道が多い。
アイドルグループを愛し、お笑いを愛しているわたしには衝撃的なニュースが多く、悲しくなることも多い。

でも自分のキャリア形成を見つめ直したら、彼らが辞めるという決断をするのを決して責められたもんではない。
22歳で将来を見据えた行動ができず、何度も軌道修正をしてきている自分とは対照的に、彼らの多くは10代や20代前半で選んだ道を20年・30年と突き詰めて行ってる。
もちろん知名度が上がって、人気になって、仕事が増えて、給料が増えて、という目に見える対価があるから続けているのかもしれないけど、辞めずに続けてくれることに感謝しかない。
他のことだってやりたいかもしれないし、隣の芝は真っ青かもしれないのに。
逆に、何年も続けた上で辞める判断をした人も、ここまで続けてくれたことに感謝しかないなと思った。

今までいろんな芸人さんが解散して引退するのを見てきたし、最近はアイドルのそれの報告も多い。
本当に悲しいことだけど、そうだよね〜他も経験したくなるよね。とか、そりゃ飽きますよね〜。と思うようになった。
だが一つ思うのは、芸能界の転職は、一般人の転職とは違い、同業に転職することがネガティブな結果をもたらすことが多い気がする。
元の事務所で功績を残せば残すほど、給料が気に食わない、自分はこんなに実力があるのに、やりたいことをやらせてもらえない、と「転職」をした場合、別の事務所で満足いく結果を出せている人が少ない気がする。完全にイメージだけど。

わたしがどんなにサラリーウーマンとしてのスキルを身につけても絶対に属せない業界、芸能界。
奥深くてよくわからない。
でもわたしが楽しい生活を送っているのも彼らのおかげなので、彼らが活動してくれる限りはお金を落としていきたいと思います。 

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